植栽・移植

重要度 A造園施工・基礎的な能力で出題過去問 75問

植栽・移植は、2級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録690問中75問・重要度A)。出題されるのは造園施工・基礎的な能力です。

要点:根回し・掘取り・根巻き・植付け(水極め・土極め)・支柱、剪定・刈込みと花芽分化、施肥と樹木の養生。

覚える要点

  • 根回しの適期は春の萌芽前から梅雨期まで(5月は適期)で、落葉後の秋〜冬の休眠期は新根が出にくく適さない。根鉢の直径は根元直径の3〜5倍程度、根を切る位置は移植時の根鉢よりやや内側
  • 断根式は根元の周囲を掘り回して側根だけを切る方法で浅根性・小径の樹木に、溝掘り式は太根を三方または四方に残して環状はく皮する方法で深根性・大径木に用いる
  • 環状はく皮の幅は一般に10〜15cm程度(3cm・5cmは狭い)。師部を断って養分の流れを止め、はく皮部の根元側から発根を促す。根回し後は土を突き固めて埋め戻し、支柱を取り付け、枝葉を剪定する
  • 掘取りは前日までに十分灌水し、根鉢上面の表土をかき取り、根の切り口を鋭利な刃物で切り直してからわら縄で根巻きする。枝しおりは梢に近い上部の枝から下方へ、各段では幹に近い内側の枝から外側の枝へ
  • 植え穴は根鉢より大きく掘って底を耕し中高にし、元と同じ深さに植える(深植えにしない)。水極めは土を1/3〜1/2埋め戻すごとに水を注いで突き、肥料は根に触れないように施し、水鉢を切る。植付けの適期は落葉広葉樹が落葉期、常緑広葉樹が春の萌芽前と梅雨期
  • 支柱と幹の交差部は杉皮などを巻いてしゅろ縄で結束し、丸太どうしは釘打ちのうえ鉄線掛け、唐竹は節止めしのこぎり目を入れて鉄線で結束する。八ツ掛の控えは2箇所以上で結束する。添え柱支柱は細い幹に添えるもので、大枝を下から支えるのは方杖支柱
  • 秋の剪定で翌年の花芽を失うのは前年の夏に花芽をつくるアジサイ・ツツジ類・ドウダンツツジ・ハクモクレン・ハナミズキ・ヤブツバキ・ジンチョウゲ。当年枝に咲くサルスベリ・ムクゲ・ハギとキンモクセイは支障が少ない
  • 元肥(寒肥)は遅効性、追肥(芽出し肥・お礼肥)は速効性で、お礼肥は開花・結実の後に施す。高木の施肥は細根の多い枝張りの外周線の下に行い、硫安は土を酸性にする生理的酸性肥料

勉強のしかた:毎回4問前後(17回で75問)出る最多の論点で、能力問題(No.37〜40)でも毎回1〜2問出る。根回しの適期・根鉢の径(根元直径の3〜5倍)・環状はく皮の幅(10〜15cm)、支柱の結束の材料、植え穴の中高、花芽をつくる時期、施肥の位置が繰り返し問われる。落葉樹の基本剪定は冬期、強剪定は徒長枝を増やす、生垣は上を強く下を弱く刈る、も合わせて覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、植栽・移植で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 前期 No.11:硫安を続けて施すと土壌が酸性化するので、石灰などで中和する。
  • 令和8年度 前期 No.12:花芽が「その年の新梢にできる」花木(サルスベリ、ムクゲなど)は冬の剪定でも花が咲く。
  • 令和8年度 前期 No.37:鉄線は丸太と丸太、シュロ縄は丸太と幹の結束。
  • 令和8年度 前期 No.38:根鉢の大きさは根元直径の3〜5倍。根回しの適期は根の発根が著しい春期(萌芽前から梅雨期まで)。環状はく皮の幅は一般に10〜15cm。
  • 令和7年度 後期 No.10:根回しは「根鉢より小さく」、掘取りは「根回しより大きく」。移植の掘取りで根回しの位置より内側を掘ると、発生した細根を切ってしまう。
  • 令和7年度 後期 No.12:冬期は「基本剪定(骨格)」、夏期は「軽剪定(整える)」。強剪定は徒長枝を増やす。

この論点の問題

造園樹木の植付け(植穴・時期・剪定)令和8年度 前期 No.10
植物の施肥(元肥・お礼肥・硫安・葉面散布)令和8年度 前期 No.11
秋に剪定しても翌年の開花に支障がない花木令和8年度 前期 No.12
ヤマザクラの移植(植付けと八ツ掛支柱)令和8年度 前期 No.37
ケヤキの根回し(溝掘り式)令和8年度 前期 No.38
樹木の根回し(断根式・溝掘り式)令和7年度 後期 No.10
樹木の掘取りと運搬令和7年度 後期 No.11
樹木の剪定(生垣・基本剪定・強剪定)令和7年度 後期 No.12
ケヤキの樹木養生工(植栽基盤改善・追肥)令和7年度 後期 No.37
樹木の根回し(溝掘式・時期・剪定)令和7年度 前期 No.10
秋に剪定しても翌年開花する花木令和7年度 前期 No.11
植物の施肥(元肥・追肥・施肥位置)令和7年度 前期 No.12
高木移植工(エノキの掘取り・植付け)令和7年度 前期 No.37
樹木整姿工(ケヤキの剪定・生垣の刈込み)令和7年度 前期 No.38
造園樹木の掘取り(根鉢・枝しおり)令和6年度 後期 No.10
造園樹木の剪定と生垣の刈込み令和6年度 後期 No.11
造園樹木の支柱の形式令和6年度 後期 No.12
ケヤキの溝掘り式根回し(時期・環状はく皮・埋戻し)令和6年度 後期 No.37
樹木の根回し(時期・根鉢径・環状はく皮)令和6年度 前期 No.10
樹木の支柱(ワイヤー張り・布掛・地下・鳥居型)令和6年度 前期 No.11
樹木の剪定(強剪定・枝おろし・生垣)令和6年度 前期 No.12
ケヤキの移植工の八ツ掛支柱(丸太)令和6年度 前期 No.37
植栽時と樹勢回復工の施肥令和6年度 前期 No.38
樹木の根回し(溝掘り式・断根式)令和5年度 後期 No.10
秋の剪定で翌年の開花に支障が出る花木令和5年度 後期 No.11
ヤブツバキの移植工(時期・植込み・水鉢・剪定)令和5年度 後期 No.39
造園樹木の掘取り・植付け令和5年度 前期 No.10
造園樹木の支柱(添え柱・八ツ掛・鳥居型・布掛け)令和5年度 前期 No.11
植物の施肥(元肥・追肥・お礼肥)令和5年度 前期 No.12
ケヤキ(溝掘り式)とウメ(断根式)の根回し令和5年度 前期 No.37
ヤマボウシの剪定とベニカナメモチの生垣の刈込み令和5年度 前期 No.38
樹木の根回し(時期・溝掘り式・切断位置)令和4年度 後期 No.10
秋に剪定しても翌年開花する花木令和4年度 後期 No.11
クスノキの高木移植工(掘取り・植付け)令和4年度 後期 No.37
支柱の取付け(鳥居型・添え柱型・八ツ掛)令和4年度 後期 No.38
造園樹木の植付け(植込みの深さ・植え穴・水鉢)令和4年度 前期 No.11
施肥(元肥・葉面散布・芽出し肥・施肥位置)令和4年度 前期 No.12
造園樹木の剪定(基本剪定・立枝・生垣の刈込み)令和4年度 前期 No.13
ケヤキの溝掘り式根回し(時期・鉢径・環状はく皮・支柱)令和4年度 前期 No.37
造園樹木の根回し(溝掘り式・時期)令和3年度 後期 No.10
造園樹木の剪定と生垣の刈込み令和3年度 後期 No.11
植物の施肥(元肥・追肥・お礼肥)令和3年度 後期 No.12
ケヤキの移植(掘取り)令和3年度 後期 No.37
ケヤキの移植(植付け)令和3年度 後期 No.38
樹木の根回し(時期・溝掘り式・断根式)令和3年度 前期 No.10
花木の剪定時期と花芽の形成時期令和3年度 前期 No.11
八ツ掛支柱(唐竹)の取付け令和3年度 前期 No.37
溝掘り式根回しの環状はく皮令和2年度 後期 No.10
樹木の掘取りと運搬(鉢・枝しおり・養生)令和2年度 後期 No.11
樹木の支柱(八ツ掛・鳥居型・添え柱・ワイヤー張り)令和2年度 後期 No.12
秋の剪定で翌年の花芽を失う花木令和2年度 後期 No.13
樹木の根回し(時期・方法・切断位置)令和元年度 後期 No.10
造園樹木の掘取り令和元年度 後期 No.11
造園樹木の植付け令和元年度 後期 No.12
造園樹木の整姿・剪定令和元年度 後期 No.13
施肥(元肥・お礼肥・輪肥・葉面散布)令和元年度 後期 No.15
樹木の根回し(断根式・溝掘り式)令和元年度 前期 No.10
樹木の掘取りと植付け(枝しおり・植え穴)令和元年度 前期 No.11
樹木の支柱(添え柱・八ツ掛・鳥居型・留杭)令和元年度 前期 No.12
秋に剪定しても翌年開花する花木令和元年度 前期 No.13
樹木の根回し(時期・溝掘り式・支柱)平成30年度 後期 No.10
高木の掘取り(表土・根鉢・根の切り口)平成30年度 後期 No.11
造園樹木の植付け(時期・植え穴・剪定・水鉢)平成30年度 後期 No.12
生垣の刈込み(回数・上枝と下枝・切り戻し)平成30年度 後期 No.13
植物の施肥(元肥・追肥・お礼肥・施肥位置・硫安)平成30年度 後期 No.15
造園樹木の根回し(目的・方式・時期)平成30年度 前期 No.11
造園樹木の掘取り(根鉢の大きさ)平成30年度 前期 No.12
造園樹木の支柱の取付け平成30年度 前期 No.13
秋期の剪定で翌年の開花に支障が出る花木平成30年度 前期 No.14
造園樹木の根回し(断根式・溝掘り式)平成29年度 No.12
造園樹木の掘取り(仮支柱・掘回し・枝しおり)平成29年度 No.13
造園樹木の植付け(植え穴・水極め・施肥・深さ)平成29年度 No.14
造園樹木の支柱(布掛・鳥居型・八ツ掛)平成29年度 No.15
剪定の対象とすべき枝(不要枝の名称)平成29年度 No.16
植物の施肥(葉面散布・施肥位置・元肥・お礼肥)平成29年度 No.18

同じ分野で出る論点

造園施工・基礎的な能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

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