植栽時と樹勢回復工の施肥
これは2級造園施工管理技士 第一次検定 令和6年度 前期(2024年6月2日(日)実施) No.38の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
本工事における施肥について,適当なものを全て選びなさい。
次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事に関して,以下の問題37〜40について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・本工事は供用中の地区公園内の再整備工事であり,上記の工事数量表に基づき施工するものである。
・樹勢回復工は,オオシマザクラの樹勢回復と病虫害防除のため,殺虫剤を葉面散布するとともに,施肥を行う。
・高中木整姿工は,既存樹木のクスノキの剪定を行う。
・公園施設撤去工は,芝生広場内のプラスチック製複合遊具及び木製ベンチを撤去する。
・アスファルト系舗装工は既存園路のコンクリート舗装をアスファルト舗装に改修する。
・工期は9月10日から翌年の3月10日までである。
〔工事数量表〕
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 植栽工 | 高木植栽工 | コナラ | H(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) 1.2 | 本 | 15 | |
| 植栽工 | 地被類植栽工 | ノシバ | 36cm×28cm×10枚 | m² | 1,800 | 目地張り |
| 移植工 | 高木移植工 | ケヤキ | H(m) 6.0、C(m) 0.40、W(m) 2.5 | 本 | 8 | 支柱取付け |
| 樹木育成工 | 樹勢回復工 | オオシマザクラ | H(m) 7.0、C(m) 0.45、W(m) 4.0 | 本 | 10 | |
| 樹木整姿工 | 高中木整姿工 | クスノキ | H(m) 11.0、C(m) 1.40、W(m) 5.0 | 本 | 12 | |
| 公園施設等撤去・移設工 | 公園施設撤去工 | 公園施設撤去 | プラスチック製複合遊具 | 基 | 1 | |
| 公園施設等撤去・移設工 | 公園施設撤去工 | 公園施設撤去 | 木製ベンチ | 基 | 4 | |
| 園路広場整備工 | アスファルト系舗装工 | 公園アスファルト舗装 | ― | m² | 90 |
解答欄
正解
正解:(1) 植栽時に,樹木の生長に必要とされる養分を与えるため,遅効性肥料を施した。 / (4) 樹勢回復工において,施肥は枝張り先端の真下を目安に行った。
この 2 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。
解き方
- 植栽時の施肥(元肥)は、根の活着後に長く効くよう遅効性の肥料を施すのが一般的である。また、樹勢回復のための施肥は、細根が多く分布する枝張り(樹冠)の先端の真下付近に、輪肥・つぼ肥などとして施す。よって(1)(4)は適当である。
- 肥料は根に直接触れると濃度障害(根焼け)を起こすので、直接樹木の根に触れないように施す(公園緑地工事共通仕様書 2-3-1、3-5-4)。(2)は適当でない。
- 硫安(硫酸アンモニウム)は、施すと土壌を酸性にする生理的酸性肥料であり、酸性土壌をアルカリ性にする働きはない。酸性土壌の改良には石灰質資材を用いる。(3)は適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。植栽時の元肥には遅効性肥料を用いる。
- (2)適当でない。肥料は根に直接触れないように施す。
- (3)適当でない。硫安は土壌を酸性にする生理的酸性肥料である。
- (4)適当。施肥は細根の多い枝張り先端の真下付近を目安に行う。
引っかけ:硫安は「酸性」にする肥料。根の吸収は枝先の真下で行われる。
同じ論点の過去問
令和8年度 前期 No.10造園樹木の植付け(植穴・時期・剪定)
令和8年度 前期 No.11植物の施肥(元肥・お礼肥・硫安・葉面散布)
令和8年度 前期 No.12秋に剪定しても翌年の開花に支障がない花木
令和8年度 前期 No.37ヤマザクラの移植(植付けと八ツ掛支柱)
令和8年度 前期 No.38ケヤキの根回し(溝掘り式)
論点ページ:植栽・移植の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度 前期の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第一次検定 令和6年度 前期(2024年6月2日(日)実施) No.38。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する