ヤブツバキの移植工(時期・植込み・水鉢・剪定)
これは2級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度 後期(2023年11月19日(日)実施) No.39の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
ヤブツバキの移植工に関する記述のうち,適当なものを全て選びなさい。
次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事に関して,以下の問題37〜40について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・本工事は,関東地方の近隣公園の供用区域において,上記の工事数量表に基づき施工するものである。
・移植工のヤブツバキは約400m離れた別の公園から移植する。
・延段の施工に当たっては,全て不整形な自然石を使用する。
・工期は2月20日から6月30日までである。
〔工事数量表〕
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 植栽工 | 高木植栽工 | ヤマボウシ | H(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) ―、株立数 3本立 | 本 | 4 | |
| 植栽工 | 高木植栽工 | シラカシ | H(m) 3.5、C(m) 0.18、W(m) 1.0、株立数 ― | 本 | 20 | |
| 移植工 | 高木移植工 | ヤブツバキ | H(m) 7.0、C(m) 0.80、W(m) 3.0、株立数 ― | 本 | 5 | |
| 園路広場整備工 | 石材系舗装工 | 延段 | W:1.0m L:30.0m | m² | 30 | |
| 公園施設等撤去・移設工 | 公園施設撤去工 | 公園施設撤去 | ベンチ | 基 | 4 |
解答欄
正解
正解:(1) 4月上旬に移植を行った。 / (3) 根鉢を埋め戻した後に,雨水やかん水が根鉢に集まりやすくなるよう,水鉢を切った。
この 2 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。
解き方
- ヤブツバキなどの常緑広葉樹の移植は、新芽が動き出す前後の春(3月下旬〜4月)か、梅雨期が適期とされる。工期内の4月上旬は適期に当たる。
- 植込みの深さは元の場所にあったときと同じ程度とし、深植えはしない。深植えにすると根が酸素不足になり、生育不良や枯死の原因となる。植え付け後は根鉢の周りに土手を作って水鉢を切り、雨水やかん水が根鉢に集まるようにする。
- 移植では根が切られて吸水力が落ちるので、枝抜き剪定や摘葉で枝葉の量を減らし、地上部と地下部のバランスをとって蒸散を抑える。折損枝の切除だけでは蒸散過多で樹勢が衰えるおそれがある。よって(1)(3)が適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。ヤブツバキの移植は春の4月ごろが適期である。
- (2)適当でない。植込みの深さは元の深さと同じ程度とし、深植えは根腐れなどの原因になる。
- (3)適当。水鉢を切って雨水やかん水を根鉢に集める。
- (4)適当でない。移植では根の切断に応じて枝葉を剪定・摘葉し、蒸散を抑える必要がある。
引っかけ:移植時の剪定は「樹勢を保つために控える」のではなく、「根を切った分だけ枝葉を減らして樹勢を保つ」と考える。
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論点ページ:植栽・移植の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和5年度 後期の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度 後期(2023年11月19日(日)実施) No.39。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する