管工事施工管理技士とは

管工事施工管理技士とは、建設業法に基づく国家試験「管工事施工管理技術検定」に合格した技術者の資格です。事務所ビル・病院・学校・工場・住宅などの冷暖房・空気調和、給排水・給湯、衛生、ガスといった配管設備の工事で、施工計画と施工図をつくり、工程・品質・安全を管理します。試験は、国土交通大臣の指定試験機関である一般財団法人 全国建設研修センターが実施しています。

  • 次回の試験日2級管工事 一次 令和8年度 後期・2026年11月15日(日)、2級管工事 二次 令和8年度・2026年11月15日(日)、1級管工事 二次 令和8年度・2026年12月6日(日)、1級管工事 一次 令和9年度・2027年9月5日(日)ごろ(「ごろ」は当サイトの見込み。主催者の発表前)
  • 直近の合格率1級管工事 一次 39.6%(令和8年度)、1級管工事 二次 63.3%(令和7年度)、2級管工事 一次 62.5%(令和8年度 前期)、2級管工事 二次 50.0%(令和7年度)
  • 合格基準得点が60%以上(第一次検定は、あわせて施工管理法(応用能力)の得点が50%以上)/得点が60%以上
  • 受検料1級 第一次検定 12,700円(非課税)、1級 第二次検定 12,700円(非課税)、2級 第一次検定のみ 6,350円(非課税)、2級 第二次検定のみ 6,350円(非課税)

当サイトでは、1級管工事 一次・1級管工事 二次・2級管工事 一次・2級管工事 二次の過去問1808問を、解説つきで無料で解けます。

1級と2級の違い

建設業法施行令では、1級は監理技術者として、2級は主任技術者として必要な知識と能力を判定する検定と定められています。2級に合格すると管工事の主任技術者になれ、1級に合格すると主任技術者に加えて監理技術者にもなれます。監理技術者は、発注者から直接受けた管工事で下請に出す金額の合計が5,000万円以上になるときに、元請の特定建設業者が現場に置く技術者です。管工事業は、土木・建築・電気・鋼構造物・舗装・造園とならぶ「指定建設業」の7業種の一つで、特定建設業の許可を受けるときに営業所ごとに置く技術者と、現場の監理技術者は、1級の国家資格者など(国土交通大臣の認定を受けた者を含む)に限られます。実務経験だけでは足りないため、元請として大きな設備工事を受ける会社では1級の資格者が欠かせません。

第一次検定に合格すると1級または2級の管工事施工管理技士補、第二次検定に合格すると管工事施工管理技士になります。2級は、土木や建築のような種別には分かれていません。1級技士補で、管工事の主任技術者になれる資格(2級管工事施工管理技士など)も持つ人は監理技術者補佐になれ、補佐を専任で置いた現場では、監理技術者は2つの現場まで兼任できます。公共工事の入札に使われる経営事項審査では、技術職員の評価で1級が5点(監理技術者資格者証を持ち監理技術者講習を受けた人は6点)、監理技術者補佐が4点、2級が2点と、級によって点数が分かれます。

第一次検定と第二次検定

第一次検定は、マークシート方式の試験です。管工事に必要な機械工学・衛生工学・電気工学・電気通信工学・建築学の一般的な知識、冷暖房・空気調和・給排水・衛生などの設備、設計図書、施工管理法、法規が範囲で、令和3年度からは施工管理法の一部(1級は応用能力、2級は基礎的な能力)が「適当でないものを二つ」選ぶ問題になっています。学歴・実務経験は問われず、1級はその年度中に19歳以上、2級は17歳以上になる人が受検できます。1級は年1回、2級は前期・後期の年2回です。

第二次検定は記述式で、施工要領図の誤りと改善策、工程表(1級はネットワーク工程表、2級はバーチャート工程表)、労働安全衛生法の条文の語句や数値、空調設備・衛生設備の施工の留意事項などを書きます。令和6年度からの受検資格では、1級は1級第一次検定の合格後に実務経験5年以上(特定実務経験1年以上を含めば3年以上、監理技術者補佐としての経験なら1年以上)、または2級第二次検定と1級第一次検定の両方に合格したうえで2級の合格後に所定の実務経験が必要です。2級は、2級第一次検定の合格後に実務経験3年以上、または1級第一次検定の合格後に実務経験1年以上で受検できます。令和10年度までは経過措置として、令和5年度までの受検資格(学歴ごとの実務経験年数)でも受検できます。2級の第二次検定は後期の第一次検定と同じ日に行われ、旧受検資格で第一次・第二次を同じ日に受ける人は、第一次検定に合格しないと第二次検定は採点されません。

級・検定試験試験時間受検資格合格基準収録問題
1級管工事 一次年1回(9月)午前2時間30分(10:00〜12:30)・午後2時間(13:45〜15:45)その年度中に19歳以上になる人(学歴・実務経験は不要)得点が60%以上(第一次検定は、あわせて施工管理法(応用能力)の得点が50%以上)730問
1級管工事 二次年1回(12月)2時間45分(13:15〜16:00)1級第一次検定の合格者で、合格後の実務経験5年以上(特定実務経験1年以上を含めば3年以上、監理技術者補佐の経験なら1年以上)など。令和10年度までは旧受検資格でも受検できる得点が60%以上101問
2級管工事 一次年2回(6月・11月)2時間10分(10:30〜12:40)その年度中に17歳以上になる人(学歴・実務経験は不要)得点が60%以上884問
2級管工事 二次年1回(11月)2時間(14:00〜16:00)2級第一次検定の合格後の実務経験3年以上(1級第一次検定の合格者は合格後1年以上)など。令和10年度までは旧受検資格でも受検できる得点が60%以上93問

次回の試験日

級・検定次回の試験日申込合格発表
2級管工事 一次令和8年度 後期・2026年11月15日(日)・申込の受付は終了前期は例年3月上旬〜中旬、後期は7月中旬〜下旬(インターネット申込)。令和8年度は前期3月4日〜3月18日、後期7月14日〜7月28日でした。前期は7月上旬、後期は翌年1月上旬(令和8年度は前期7月7日、後期は令和9年1月5日)
2級管工事 二次令和8年度・2026年11月15日(日)・申込の受付は終了例年7月中旬〜下旬(後期の第一次検定と同じ時期)。受検資格の区分により申込方法が違うので受検の手引を確認。翌年3月上旬(令和8年度は令和9年3月3日)
1級管工事 二次令和8年度・2026年12月6日(日)例年5月上旬〜下旬(第一次検定と同じ時期)。受検資格の区分により申込方法が違うので受検の手引を確認。翌年3月上旬(令和8年度は令和9年3月3日)
1級管工事 一次令和9年度・2027年9月5日(日)ごろ(当サイトの見込み。主催者の発表前。例年9月上旬の日曜日)例年5月上旬〜下旬(インターネット申込)。令和8年度は5月7日〜5月21日でした。10月上旬(令和8年度は10月8日)

日程・受検手数料は変更されることがあります。申込の前に 一般財団法人 全国建設研修センターの公式サイト と受検の手引で必ずご確認ください。

どの試験から受けるか

設備工事に就いて間もない人は、前期・後期の年2回受けられる2級の第一次検定で技士補になり、3年の実務経験を積んで2級の第二次検定に進むのが基本の道です。19歳以上なら1級の第一次検定も実務経験なしで受けられ、1級技士補になれば1年の実務経験で2級の第二次検定を受けられるので、先に1級の第一次検定に挑む人もいます。すでに2級管工事施工管理技士で実務経験を積んだ人は、1級の第一次検定と第二次検定を同じ年度に申し込めます。第二次検定では、工程表の問題と労働安全衛生法の問題が毎年出題されています(令和5年度までは選択問題、令和6年度からは必須問題)。担当した工事で使った機器・配管材料の種類や、試運転・検査で確認した数値を日ごろから記録しておくと、記述問題の準備が進めやすくなります。受検資格の細かな条件と実務経験として認められる工事は、全国建設研修センターの受検の手引で確認してください。

管工事施工管理技士の施工経験記述:書き方と例文 →

管工事施工管理技士の難易度・合格率・勉強の進め方 →

読みもの

管工事施工管理技士の勉強法:独学で合格するまでの進め方1級・2級管工事施工管理技士の第一次検定と第二次検定を独学で突破するための勉強法。必須問題と選択問題の分け方、1級の応用能力の基準、二つ選ぶ問題、令和6年度からの第二次検定の構成に合わせた記述の練習のしかたを順に説明します。
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管工事施工管理技士は独学で受かるか:講座を使う価値がある場面管工事施工管理技士を独学で受ける場合と、通信講座・資格スクール・会社の研修を使う場合の違いを、第一次検定と第二次検定に分けて整理します。向いている人、費用の考え方、第二次検定の記述を人に見てもらうときの確認点をまとめます。
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管工事施工管理技士の合格率の読み方:年度ごとの変動と「何問で受かるか」1級・2級管工事施工管理技士の第一次・第二次検定の合格率を、主催者と国土交通省の公表値で読み解きます。令和6年度の受検資格の改正、第二次検定の構成の変化、合格基準(1級は応用能力の基準も)から逆算した「何問正解すれば受かるか」を解説します。
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管工事施工管理技士 第一次検定の頻出論点:重要度 A の要点と引っかけ1級・2級管工事施工管理技士 第一次検定で毎回出る重要度Aの論点(空調の計画・熱負荷・換気、排水・通気、上下水道、設備機器・材料、工程・据付け・配管・ダクト、建築基準法・建設業法・廃棄物とフロン)の要点と、選択肢でよく入れ替えられる数値・語句をまとめます。
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管工事施工管理技士 第二次検定の頻出論点:施工要領図・配管とダクト・工程表・法規1級・2級管工事施工管理技士 第二次検定で毎年出る型(施工要領図・系統図の誤り、○×の施工の記述、配管とダクトの施工の留意事項、ネットワーク・バーチャート工程表、労働安全衛生法の穴埋め)について、繰り返し出ている誤りの形と数値、答え方をまとめます。
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管工事施工管理技士の申込手順:受検資格の確認から受検手数料の払込みまで1級・2級管工事施工管理技士の申込手順。令和6年度からの新しい受検資格と令和10年度までの経過措置、特定実務経験、申込期間、インターネット申込と書面申込の違い、受検手数料、1級の第二次検定の手続の時期を整理します。
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管工事施工管理技士の学習スケジュール:試験日から逆算して組む1級(第一次9月・第二次12月)・2級(前期6月・後期11月)の管工事施工管理技士の試験日から逆算した学習スケジュール。3か月・6週間・2週間の例と、第一次検定と第二次検定を同じ年に受けるときの配分を示します。
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管工事施工管理技士 試験当日の持ち物と注意点管工事施工管理技士の試験当日の持ち物、入室時刻と試験時間、1級の午前・午後と2級の時間配分、「二つ選ぶ」問題と選択問題のマークで落としやすい点、第二次検定の記述の書き方を、受検の手引と問題用紙の注意をもとにまとめます。
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ほかの資格

よくある質問

管工事施工管理技士とは何ですか?

建設業法に基づく国家試験「管工事施工管理技術検定」に合格した技術者の資格です。冷暖房・空気調和、給排水・給湯、衛生、ガスなどの配管設備の工事で、施工計画や施工図を作り、工程・品質・安全を管理します。1級は監理技術者・主任技術者、2級は主任技術者として現場に置くことができます。試験は一般財団法人 全国建設研修センターが実施しています。

管工事施工管理技士の1級と2級の違いは?

管工事の現場で、2級の資格者は主任技術者を、1級の資格者は主任技術者と監理技術者の両方を務められます。管工事業は指定建設業なので、特定建設業の営業所に置く技術者と、下請に出す金額が大きい元請の現場に置く監理技術者は、1級の資格者など(国土交通大臣の認定を受けた者を含む)でなければなりません。どちらの級も第一次検定(マークシート)と第二次検定(記述式)の2段階で、1級は第一次検定が午前・午後の2部制で出題数が多く、第二次検定の工程表はネットワーク工程表で出題されます。

技士補・監理技術者補佐とは何ですか?

令和3年度から、第一次検定の合格者は1級または2級の管工事施工管理技士補と称することができるようになりました。1級技士補で、管工事の主任技術者になれる資格(2級管工事施工管理技士や所定の実務経験など)も持つ人は、監理技術者補佐として現場に置くことができます。1級技士補になっただけでは監理技術者補佐にはなれず、管工事業は指定建設業なので、1級第一次検定の合格後の実務経験で主任技術者になれるようにした令和5年7月からの緩和も対象外です。

実務経験がなくても受けられますか?

第一次検定は実務経験なしで受けられます。1級はその年度中に19歳以上、2級は17歳以上になる人が対象です。第二次検定は、第一次検定の合格後に決められた年数の実務経験を積んでから受けるのが原則です。実務経験として認められる工事や、特定実務経験・監理技術者補佐としての経験の扱いは、全国建設研修センターの受検の手引で確認してください。

会社にとって管工事施工管理技士がいるメリットは?

公共工事の入札参加に必要な経営事項審査で、技術職員として加点されます。管工事業の評価では、1級は5点(監理技術者資格者証を持ち監理技術者講習を受けた人は6点)、監理技術者補佐は4点、2級は2点です。また、特定建設業の許可を受けて元請として大きな管工事を請け負うには、営業所ごとに1級の資格者などを置く必要があります。

2級管工事施工管理技士に種別はありますか?

ありません。2級の土木施工管理技術検定・建築施工管理技術検定(第二次検定)は種別に分かれていますが、2級の管工事施工管理技術検定は種別に分かれず、合格すると「2級管工事施工管理技士」になります。

試験情報の出典:一般財団法人 全国建設研修センターの公開資料(最終確認 )。最終更新 。