ケヤキ(溝掘り式)とウメ(断根式)の根回し
これは2級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度 前期(2023年6月4日(日)実施) No.37の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
本工事において行ったケヤキとウメの根回しに関する記述のうち,適当なものを全て選びなさい。
次の工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事に関して,以下の問題37〜40について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・関東地方の公共施設跡地に計画された近隣公園において,上記の工事数量表に基づき,その一部区域の再整備工事を行うものである。
・ノシバの植栽を行う区域の一部は,表層部分(厚さ30cm)が植栽土壌として適さないため,敷地造成工において表層部分をすき取って,工事区域外に搬出する。
・ケヤキ,ウメは,園内の他の場所に移植するための根回しを行う。
・工期は,6月1日から翌年の1月31日までである。
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 敷地造成工 | 掘削工 | 掘削 | ― | m³ | 500 | 運搬を含む |
| 植栽工 | 高木植栽工 | ソメイヨシノ | H(m) 4.0、C(m) 0.21、W(m) 1.8 | 本 | 20 | 二脚鳥居型支柱(添木付き)マルチングを含む |
| 植栽工 | 地被類植栽工 | ノシバ | 36cm×28cm×10枚 | m² | 1,500 | 目地張り(目土あり) |
| 移植工 | 根回し工 | ケヤキ | H(m) 7.0、C(m) 0.60、W(m) 4.0 | 本 | 3 | 溝掘り式根回し |
| 移植工 | 根回し工 | ウメ | H(m) 2.0、C(m) 0.10、W(m) 1.0 | 本 | 2 | 断根式根回し |
| 樹木整姿工 | 高中木整姿工 | ヤマボウシ | H(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) 1.8 | 本 | 10 | |
| 樹木整姿工 | 中木刈込工 | ベニカナメモチ | H(m) 2.5、C(m) ―、W(m) ― | m | 50 | 生垣植栽 |
| 公園施設等撤去・移設工 | 公園施設撤去工 | 公園施設撤去 | 木製ベンチ | 基 | 10 |
解答欄
正解
正解:(1) ケヤキの根回しは,根元直径の4倍程度を根鉢とし,太根を残して掘り下げた。 / (2) ウメの根回しは,根元の周辺を掘り回し,側根だけを切断した。 / (4) ケヤキ,ウメともに,根の切断や環状はく皮が終わった後の埋戻しに際しては,根と土とがよく密着するように棒でよく突き固めた。
この 3 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。
解き方
- (1)ケヤキのような大木の溝掘り式根回しでは,根元直径の3〜5倍程度を根鉢とし,支持根となる太根を三方又は四方に残して掘り下げ,残した太根には環状はく皮を行う。適当である。
- (2)断根式根回しは,比較的小さな樹木や浅根性の樹木に用い,根元の周囲を掘り回して側根だけを切断する方法である。ウメ(H2.0m,C0.10m)に適用するのは適当である。
- 根回しの時期は,根の活動が始まる春の萌芽前から,根の発根が著しい春期を経て梅雨期までがよいとされる。落葉後の晩秋から冬の低温期は根の活動が衰えて新しい根が出にくく,寒さで切り口を傷めやすいので適当でない。工期(6月1日〜翌年1月31日)の中では,6月から梅雨期のうちに行うのがよい。
- (4)根の切断や環状はく皮の後の埋戻しは,根と土が密着して細根の発生が促されるよう,土を少しずつ入れながら棒でよく突き固め,十分に灌水する。適当である。よって適当なものは(1)(2)(4)である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。溝掘り式では根元直径の3〜5倍程度を根鉢とし,太根を残して掘り下げる。
- (2)適当。断根式は根元の周囲を掘り回し,側根だけを切断する方法である。
- (3)適当でない。根回しは根の発根が著しい春期から梅雨期までに行い,落葉後の秋から冬は新しい根が出にくい。
- (4)適当。埋戻しは根と土が密着するよう,棒でよく突き固めて行う。
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令和5年度 前期の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度 前期(2023年6月4日(日)実施) No.37。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する