庭園の施工
重要度 B造園施工・基礎的な能力で出題過去問 22問
庭園の施工は、2級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち12回で出題された論点です(収録690問中22問・重要度B)。出題されるのは造園施工・基礎的な能力です。
要点:日本庭園の役木・役石、滝と流れ、飛石・延段、石組、竹垣の種類、茶室と露地。
覚える要点
- 茶庭の中潜りの役石は、外露地側が客石、内露地側が乗越石(すぐ内側)と亭主石(その脇)。にじり口の直前は踏石、蹲踞の役石は前石・湯桶石・手燭石
- 滝の役石は水落石(水を落とす。枯滝では鏡石)・脇石・水受石(落水を受ける)・水分石(水を左右に分ける)。流れの役石は水越石(水面下で水を盛り上げる)・横石・水切石・底石
- 建仁寺垣は縦に隙間なく並べた割竹を横の押縁で留め、玉縁を載せた遮蔽垣。網代垣も遮蔽垣で、四つ目垣・光悦寺垣(曲線の玉縁とひし形格子)・矢来垣は透かし垣
- 飛石の打ち方は、一直線の直打ち、一枚ごとに左右交互の千鳥がけ、数枚の斜めの列をずらしてつなぐかりがねかけ(雁掛け)
- 延段は周辺部の角石・耳石を先に据えてから中央部へ向かって張り、天端は地表面から一般に3cm程度上げて仕上げる
- 延段の目地は幅1〜1.5cm・深さ1cm程度とし、T型・Y型の三つ目地を基本にする。四つ目地・通り目地・八つ巻きは避ける
- 州浜は池の水辺に砂礫やごろた石を敷き詰めた、緩やかな曲線の護岸。しがらみ護岸は杭に竹や粗朶を編み付けた土留め
- 石積みは、目地が斜めの網目になるのが谷積み、横目地が通るのが布積み
勉強のしかた:毎回1〜2問(17回で22問)出る。役石・竹垣・飛石は図から名称を選ぶ形が多い。能力問題(No.37〜40)では延段の施工が3回出ており、天端3cm程度、目地幅1〜1.5cm・深さ1cm程度、避ける目地(四つ目地・通り目地・八つ巻き)を正確に覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、庭園の施工で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 後期 No.16:滝の役石:水落石(枯滝では鏡石)、脇石(守護石)、水受石、水分石(波分石)。流れの役石:横石、水越石、水切石、底石。木の葉返し石は滝つぼから下流の水中に据える石で、滝の役石としても流れの役石としても説明される。底石は流れの水底の石で、滝つぼで落水を受けるのは水受石である。脇石は滝の両脇の石で、流れの幅を狭めて瀬をつくるのは横石である。役石の名称と分け方は文献によって違いがあるので、この組合せで整理して覚える。
- 令和7年度 後期 No.38:延段・敷石の目地の禁忌は「四つ目地」「八つ巻き」「通し目地(長く一直線に通る目地)」。
- 令和7年度 前期 No.20:飛石の打ち方には,直打ち・二連打ち・三連打ち・二三連打ち・千鳥掛け・雁掛け・大曲りなどがある。
- 令和6年度 後期 No.16:建仁寺垣・網代垣は向こうが見えない遮へい垣,光悦寺垣・矢来垣・四ツ目垣は向こうが見える透かし垣である。
- 令和6年度 後期 No.20:中潜りの役石は「客石・乗越石・亭主石」の3つ,蹲踞の役石は「前石・湯桶石・手燭石」である。
- 令和5年度 後期 No.20:千鳥掛けは「1個ずつ交互」、雁掛けは「数個の斜めの列をずらしてつなぐ」と区別する。
この論点の問題
滝石組の役石(水落石)令和7年度 後期 No.16
自然石の延段の施工令和7年度 後期 No.38
飛石の打ち方(千鳥がけの図)令和7年度 前期 No.20
竹垣の種類(建仁寺垣の図)令和6年度 後期 No.16
茶庭の中潜りの役石令和6年度 後期 No.20
飛石の打ち方(かりがねかけ)令和5年度 後期 No.20
延段の施工(天端の高さ・目地・石の張り方)令和5年度 後期 No.40
滝の役石(水受石・鏡石)令和5年度 前期 No.16
庭石の各部の名称(側面)令和4年度 後期 No.9
茶庭の中潜りの役石令和4年度 後期 No.20
滝と流れの役石(水落石・水越石)令和3年度 後期 No.16
石積みの積み方(雑割石積みと玉石積み)令和3年度 後期 No.19
飛石の打ち方の名称令和3年度 後期 No.20
竹垣の種類(建仁寺垣)令和3年度 前期 No.16
延段の施工(据付けの順序・天端・目地)令和3年度 前期 No.38
竹垣の種類(光悦寺垣の図)令和元年度 後期 No.18
池の護岸工法(州浜)令和元年度 前期 No.18
にじり口と中潜りの役石令和元年度 前期 No.22
飛石の打ち方の名称(図)平成30年度 後期 No.22
庭石の各部の名称(正面)平成29年度 No.10
竹垣の種類(建仁寺垣の図)平成29年度 No.22
茶庭の中潜りの役石平成29年度 No.27
同じ分野で出る論点
造園施工・基礎的な能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。