ケヤキの溝掘り式根回し(時期・鉢径・環状はく皮・支柱)
これは2級造園施工管理技士 第一次検定 令和4年度 前期(2022年6月5日(日)実施) No.37の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
ケヤキの移植工に対して行う根回しに関する記述のうち,適当なものを全て選びなさい。
次の工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事に関して,以下の問題37〜40について答えなさい。
注)表中の*の欄に入る数値は,出題の趣旨から記入していない。
〔工事に係る条件〕
・本工事は関東地方の近隣公園の未供用区域において,上記の工事数量表に基づき施工するものである。
・盛土工は,他の工事現場で発生した良質土で盛土する。また,本工事現場への発生土の搬入は8月末である。なお,工事区域は,風が強い。
・コウライシバの地被類植栽工は,盛土した区域に行う。
・根回しは,本公園から離れた圃場で生育しているケヤキから選んで,本工事において溝掘り式根回しを行う。また,隣接する道路からの搬入のために,工事用道路を設置する。
・工期は5月10日から翌年の3月10日までである。
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 敷地造成工 | 盛土工 | 発生土盛土 | ― | m³ | 1,800 | |
| 植栽工 | 高木植栽工 | ヤマボウシ | H(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) ―、株立数 3本立 | 本 | * | 支柱取付け |
| 植栽工 | 地被類植栽工 | コウライシバ | 36cm×28cm×10枚 | m² | 3,600 | 目地張り |
| 移植工 | 高木移植工 | ケヤキ | H(m) 6.0、C(m) 0.40、W(m) 2.5、株立数 ― | 本 | 1 | 溝掘り式根回し |
解答欄
正解
正解:(1) なるべく多くの細根の発生を促すため,5月に根回しを行った。 / (2) 根回しを行う根鉢の直径を,根元直径の4倍とした。 / (4) 倒伏や樹木の揺れによる新根の切断が生じないよう,支柱を取り付けた。
この 3 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。
解き方
- 根回しは,移植に先立って根を切り,根鉢の内側に細根を発生させて移植後の活着を良くする作業である。根回しの時期は,根の活動が始まる春の萌芽前から,発根が著しい春期を経て梅雨期までが適するとされ,5月はこの範囲に入る(同じ試験で「根回しの時期は,根の発根が著しい春期が最も良く,梅雨期までに行うのが良い」という記述が適当とされている)。工期が5月10日からの本工事で,5月に根回しを行う(1)は適当である。
- 根鉢の直径は一般に根元直径の3〜5倍程度とし,4倍は適当である。根回し後は,倒伏や樹木の揺れによる新根の切断を防ぐため,必要に応じて支柱を取り付ける(公園緑地工事共通仕様書 2-4-3 根回し工)。(2)(4)も適当である。
- 溝掘り式根回しでは,支持根として太根を3〜4方向に残し,その太根に形成層まで環状はく皮を行う(同仕様書は「適切な幅で」とする)。はく皮の幅が狭いと,はく皮した部分の上下がすぐに癒合して発根を促す効果がなくなるので,幅は一般に10〜15cm程度とされる。5cmは狭く,(3)は適当でない。よって適当なものは(1)(2)(4)である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。根回しは春の萌芽前から梅雨期までが適期とされ,5月はその範囲に入る。
- (2)適当。根鉢の直径は根元直径の3〜5倍程度で,4倍は適当である。
- (3)適当でない。環状はく皮の幅は一般に10〜15cm程度で,5cmでは狭い。
- (4)適当。根回し後は倒伏や揺れによる新根の切断を防ぐため支柱を取り付ける。
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令和4年度 前期の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第一次検定 令和4年度 前期(2022年6月5日(日)実施) No.37。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する