工程管理
重要度 A施工管理法・応用能力で出題過去問 58問
工程管理は、1級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録650問中58問・重要度A)。出題されるのは施工管理法・応用能力です。
要点:工程・原価・品質の関係、ネットワーク式工程表(クリティカルパス・フロート・工期短縮・山積み)、バーチャートと出来高累計曲線、建設費と工期。
覚える要点
- 品質を良くするほど原価は高くなり(高品質ほど急に上がる)、工程は遅くなる。工程(施工速度)と原価は下に凸のU字形で、原価が最小となる経済速度があり、速めすぎると突貫工事で原価が上がる。U字形の図から軸を決める
- 突貫工事で原価が急増するのは、深夜手当など施工量に比例しない賃金、手配が間に合わない高価な材料、管理者の増員など施工量に比例しない費用のため(材料の1日当たり使用量の増加は原因ではない)
- 作業可能日数=暦日−(定休日+天候等による作業不能日数)、所要作業日数=工事量÷1日平均施工量、1日平均施工量=1時間平均施工量×1日平均作業時間(運転員の拘束時間・最大施工量を掛けるのは誤り)
- 運転時間率=1日当たり運転時間÷1日当たり運転員の拘束時間(分母を実作業時間とするのは誤り)。作業員の稼働率=稼働作業員数÷全作業員数、実作業時間÷拘束時間は作業時間率
- 工期を短縮すると直接費は増え、間接費は減る(間接費は工期の延長でほぼ直線的に増える)。ノーマル・タイム=直接費が最小の工期、最適工期=直接費と間接費の合計が最小の工期、クラッシュ・タイム=それ以上短縮できない工期。クラッシュ・コストは直接費だけ
- 経済的な工事は、合理的最小限の作業員で稼働作業員数の不均衡を少なくし、機械設備・仮設資材・工具を必要最小限にしてできるだけ反復使用する(「反復使用を避ける」は誤り)
- クリティカルパスは最長の経路でトータルフロートが0、1本とは限らない。作業を短縮したら全経路を計算し直す(別の経路がクリティカルパスに移るので、短縮日数の合計どおりには縮まない)。ピーク人数の下限は延べ人日÷工期
- バーチャートは所要日数が分かり作成が容易だが、作業の関連と工期に影響する作業はネットワーク式で分かる。ガントチャートの横軸は達成率。出来高累計曲線は実施が予定より上なら進んでおり、曲線の傾きが毎日出来高、各作業の日数は分からない
勉強のしかた:毎回5〜6問出る最多の論点。ネットワーク式工程表の計算(最小所要日数とトータルフロート、作業短縮後の工期、ピーク人数の最小化、バーチャートとの対応)が毎回2問前後出るので、結合点ごとに最早開始時刻を書き込みダミーを見落とさない手順を身につける。ほかに工程・原価・品質の関係の図、工程計画の計算式、建設費と工期の用語、出来高累計曲線が繰り返し出る。応用能力の問題で本工事のネットワーク式工程表が出たこともある(令和5年度)。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、工程管理で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.31:工程を速くすると原価は下がり,速くしすぎると上がる。品質を良くすると原価は上がり,工程は遅くなる。軸の取り方(どちらが横軸か)に注意する。
- 令和8年度 問題A No.34:式から差し引く項目が足りないものに注意する。作業可能日数は「定休日+天候等による作業不能日」を引く。
- 令和8年度 問題A No.36:作業を短縮すると別の経路がクリティカルパスになる。ダミー(②→③)を通るB→E→Iの経路を見落とさない。
- 令和8年度 問題B No.1:山崩しの下限は「延べ人日÷工期」を切り上げた値である。フロートのある作業(A・C・F・D・G)をずらして平らにする。
- 令和8年度 問題B No.3:工期に影響する作業(クリティカルパス)が分かるのはネットワーク式工程表である。
- 令和8年度 問題B No.4:毎日出来高の山の位置が、累計曲線の最も傾きの急な点(変曲点)の位置になる。
この論点の問題
工程・原価・品質の一般的な関係(図)令和8年度 問題A No.31
工程計画の計算式(作業可能日数・運転時間率)令和8年度 問題A No.34
ネットワーク式工程表(作業短縮後の工期)令和8年度 問題A No.36
ネットワーク式工程表と山積み(ピーク時の作業員数)令和8年度 問題B No.1
工程図表の特徴(バーチャート・ガントチャートほか)令和8年度 問題B No.3
毎日の出来高と出来高累計曲線令和8年度 問題B No.4
工程・原価・品質の一般的な関係令和7年度 問題A No.32
ネットワーク式工程表(所要日数とフロート)令和7年度 問題A No.36
ネットワーク式工程表とバーチャート令和7年度 問題B No.1
曲線式工程表(出来高累計曲線)令和7年度 問題B No.3
工事の建設費と工期令和7年度 問題B No.4
原価・工程・品質の関係(グラフの軸)令和6年度 問題A No.32
工程計画の計算式令和6年度 問題A No.34
工程図表(ガントチャート・バーチャート・ネットワーク)令和6年度 問題A No.36
工事の建設費と工期(最適工期・クラッシュタイム)令和6年度 問題B No.1
ネットワーク式工程表(作業短縮後の工期)令和6年度 問題B No.3
毎日出来高曲線と出来高累計曲線令和6年度 問題B No.4
工程・原価・品質の一般的な関係令和5年度 問題A No.32
工事の建設費と工期(ノーマル・クラッシュ)令和5年度 問題A No.36
累計出来高曲線と毎日出来高の対応令和5年度 問題B No.2
ネットワーク式工程表(作業短縮と工期)令和5年度 問題B No.3
ネットワーク式工程表とバーチャート令和5年度 問題B No.4
本工事のネットワーク式工程表令和5年度 問題B No.27
工程・原価・品質の一般的な関係(グラフ)令和4年度 問題A No.31
工程計画の計算式(作業時間・運転時間率・作業可能日数)令和4年度 問題A No.32
ネットワーク式工程表の山積み(ピーク時の作業員数)令和4年度 問題B No.1
ネットワーク式工程表の工期短縮令和4年度 問題B No.2
工程図表の特徴(バーチャート・ネットワーク)令和4年度 問題B No.3
出来高累計曲線令和4年度 問題B No.4
工程・原価・品質の一般的な関係令和3年度 問題A No.31
工程計画の計算式(所要日数・機械の施工量)令和3年度 問題A No.32
ネットワーク式工程表(最小所要日数とトータルフロート)令和3年度 問題B No.1
ネットワーク式工程表とバーチャート令和3年度 問題B No.2
累計出来高曲線と毎日出来高令和3年度 問題B No.3
工事の建設費と工期(ノーマル・タイム等)令和3年度 問題B No.4
工程・原価・品質の相互関係(図)令和2年度 問題A No.36
工事の建設費と工期(最適工期・クラッシュ)令和2年度 問題B No.4
ネットワーク式工程表(作業短縮後の工期)令和2年度 問題B No.6
ネットワーク式工程表の山積み(ピーク時の作業員数)令和2年度 問題B No.7
曲線式工程表(出来高累計曲線)令和2年度 問題B No.8
工程計画の計算式(作業可能日数・運転時間率など)令和元年度 問題B No.2
品質・原価・工程の相互関係令和元年度 問題B No.3
ネットワーク式工程表(最早開始日・クリティカルパス・工期)令和元年度 問題B No.4
ネットワーク式工程表とバーチャート令和元年度 問題B No.5
工程図表の特徴(バーチャート・ネットワーク)令和元年度 問題B No.7
毎日出来高と出来高累計曲線令和元年度 問題B No.8
原価・工程・品質の関係(グラフの軸)平成30年度 問題A No.34
突貫工事で工事原価が急増する原因平成30年度 問題B No.2
ネットワーク式工程表(作業短縮による工期短縮日数)平成30年度 問題B No.4
ネットワーク式工程表(ピーク時の作業員数の最小化)平成30年度 問題B No.5
曲線式工程表(出来高累計曲線)の特徴平成30年度 問題B No.7
工事の建設費と工期(クラッシュ・タイム等)平成30年度 問題B No.8
品質・原価・工程の一般的な関係(3つの図)平成29年度 問題A No.34
工程計画の計算式(日平均施工量・運転時間率)平成29年度 問題B No.2
ネットワーク式工程表(最小所要日数とトータルフロート)平成29年度 問題B No.4
ネットワーク式工程表とバーチャート平成29年度 問題B No.5
ネットワーク手法(フロートとクリティカルパス)平成29年度 問題B No.7
累計出来高曲線と毎日出来高平成29年度 問題B No.8
同じ分野で出る論点
施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。