樹木の規格・植栽基盤の調査

重要度 A施工管理法・応用能力で出題過去問 38問

樹木の規格・植栽基盤の調査は、1級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録650問中38問・重要度A)。出題されるのは施工管理法・応用能力です。

要点:公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法規格(樹高・幹周・枝張・株立物)と品質規格、植栽基盤の調査と判定(長谷川式土壌貫入計・透水試験)。

覚える要点

  • 公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)は、主として都市緑化に用いる樹木等の品質と寸法を定めたもので、搬入(納品)時に適用する(完成検査時は誤り)。寸法値は最低値で、樹高・幹周・枝張の全てが規格以上でなければ不合格
  • 枝張は最長と最短の平均で判定する(最大幅で判定するのは誤り)。幹周は根鉢の上端から1.2m上りの位置で測り、根元周は幹の根元の周長でウメなど幹周を測りにくい樹木に用いる
  • 株立物の樹高は、2本立なら1本が所要樹高以上で他は70%以上、3本立以上なら指定株立数の過半数が所要樹高以上で他は70%以上。所要樹高の70%に満たない幹は株立数にも幹周にも数えない
  • 株立物の幹周は各幹の周長の総和×0.7(75%は誤り)。全ての幹を足すと合格に見える選択肢が多いので、先に所要樹高の70%(3.5mなら2.45m、3.0mなら2.1m)未満の幹を除く
  • 樹木の品質規格は樹姿5項目(樹形(全形)・幹(高木のみ)・枝葉の配分・枝葉の密度・下枝の位置)と樹勢7項目(生育・根・根鉢・葉・樹皮(肌)・枝・病虫害)。項目の入替えが定番
  • シバ類の品質規格は葉・ほふく茎・根・病虫害・雑草等の5項目(形態は入らない。ノシバの葉は一定の高さに刈り込んであること)、その他地被類は形態・葉・根・病虫害の4項目
  • 根鉢=掘り上げる根系を含んだ土のまとまり、根巻=土を付けた鉢の表面を縄などで締め付けて掘り上げること、ふるい掘り=土を付けずに掘り上げる、追掘り=太い根をたぐって掘る、寄せ株育成物=数本を根際で寄せ一体化させ株立状にしたもの
  • 長谷川式土壌貫入計のS値(cm/drop)は大きいほど軟らかく、1.5〜4.0は良好、0.7〜1.0程度の層が10cm以上続けば不良。長谷川式簡易現場透水試験器の最終減水能は100mm/hr以上で良、30mm/hr未満で不良。山中式土壌硬度計は指標硬度(mm)

勉強のしかた:毎回3〜4問出る。寸法規格の合否判定(枝張は平均、株立物の樹高の過半数と幹周の総和×0.7)、品質規格の表示項目と用語の定義、長谷川式による植栽基盤の判定がほぼ毎回出る。応用能力の問題(令和3年度以降)では工事数量表の高木の寸法の判定が毎回全て選ぶ形で出るので、所要樹高の70%に満たない幹を除いてから幹周を計算する手順を身につける。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、樹木の規格・植栽基盤の調査で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題B No.5:樹勢には「根鉢」と「樹皮(肌)」が入る。樹姿は形、樹勢は健康状態と覚える。
  • 令和8年度 問題B No.6:根鉢は「もの(土のまとまり)」、根巻は「作業(縄で締め付けること)」である。
  • 令和8年度 問題B No.7:S値は大きいほど軟らかい。値が小さい(1回で少ししか入らない)ほど硬い土である。
  • 令和8年度 問題B No.28:規格は最低値なので大きい分には合格。枝張は最大幅ではなく最長と最短の平均、株立の幹周は総和の70%で判定する。
  • 令和7年度 問題B No.5:株立の幹周は総和の70%。株立数と樹高の関係(過半数が所要の樹高、他は70%以上)の70%と混同しない。
  • 令和7年度 問題B No.6:寸法値は「最低値」。草花類は形態・花・葉・根・病害・虫害(病害と虫害が別)で、その他地被類と区別する。

この論点の問題

規格基準(案)の適用と品質の表示項目令和8年度 問題B No.5
規格基準(案)の用語の定義(根鉢・ふるい掘り)令和8年度 問題B No.6
植栽基盤の調査(土壌硬度と透水性の判定)令和8年度 問題B No.7
高木の寸法規格の判定(単幹・株立)令和8年度 問題B No.28
規格基準の用語の定義(仕立物・根巻など)令和7年度 問題B No.5
規格基準(寸法の判定・品質規格の項目)令和7年度 問題B No.6
植栽基盤の調査(土壌硬度・透水性の判定)令和7年度 問題B No.7
高木の寸法規格の判定(ケヤキ・ナツツバキ)令和7年度 問題B No.28
植栽基盤の調査(土壌硬度と透水性の判定)令和6年度 問題B No.5
規格基準の用語の定義(根鉢・寄せ株育成物など)令和6年度 問題B No.7
規格基準(適用と品質規格の表示項目)令和6年度 問題B No.8
高木の寸法規格の判定(株立物を含む)令和6年度 問題B No.28
規格基準の用語の定義(仕立物ほか)令和5年度 問題B No.5
規格基準の品質規格の表示項目令和5年度 問題B No.6
植栽基盤の調査方法と機器令和5年度 問題B No.7
規格基準による樹木の寸法の判定令和5年度 問題B No.28
規格基準(案)の用語の定義令和4年度 問題B No.5
規格基準(案)の適用と品質規格令和4年度 問題B No.6
植栽基盤の調査(土壌硬度と透水性の判定)令和4年度 問題B No.9
株立高木(コナラ)の寸法規格の判定令和4年度 問題B No.28
ノシバの品質規格(規格基準)令和3年度 問題B No.5
規格基準の用語の定義(根巻・根鉢など)令和3年度 問題B No.6
植栽基盤の調査(土壌硬度と透水性の判定)令和3年度 問題B No.9
樹木の寸法規格の判定(株立物を含む)令和3年度 問題B No.28
樹木の寸法規格の判定(株立物を含む)令和2年度 問題B No.9
規格基準の品質規格の表示項目令和2年度 問題B No.10
規格基準の用語の定義(根元周・株立・根巻など)令和2年度 問題B No.11
樹木の寸法規格の判定(枝張・株立物の樹高と幹周)令和元年度 問題B No.9
規格基準の適用時期と品質規格(樹姿・樹勢)令和元年度 問題B No.10
規格基準の用語(株立・根鉢・仕立物・単幹)令和元年度 問題B No.11
植栽基盤の調査(透水性・土壌硬度の判定)令和元年度 問題B No.13
樹木の寸法規格の合否(枝張・株立物の樹高と幹周)平成30年度 問題B No.9
樹木等品質寸法規格基準(案)の適用と品質規格平成30年度 問題B No.10
樹木等品質寸法規格基準(案)の用語平成30年度 問題B No.11
植栽基盤の調査(土壌硬度と透水性の判定)平成30年度 問題B No.13
樹木の寸法規格の判定(枝張・株立物の幹周)平成29年度 問題B No.9
規格基準の品質規格の表示項目平成29年度 問題B No.10
規格基準の用語(根元周・根巻・仕立物・株立)平成29年度 問題B No.11

同じ分野で出る論点

施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。