植栽・移植

重要度 A造園施工・応用能力で出題過去問 43問

植栽・移植は、1級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録650問中43問・重要度A)。出題されるのは造園施工・応用能力です。

要点:根回し・掘取り・根巻き・植付け(水極め・土極め)・支柱、剪定・刈込みと花芽分化、施肥と樹木の養生。

覚える要点

  • 高木の支柱は幹周で選ぶ(公園緑地工事数量算出要領):八ツ掛(竹)20cm未満、二脚鳥居(添木付)30cm未満、三脚鳥居・十字鳥居30cm以上60cm未満、二脚鳥居組合せ40cm以上75cm未満、八ツ掛(丸太L=6〜7m)30cm以上75cm未満
  • 添え柱支柱は中木などの小さな樹木用で、樹高3.5mのヤマボウシなど高木に用いれば誤り(繰り返し出る)。布掛は列植用(竹布掛は生垣・中低木、高木の列植は丸太布掛)、通行人の多い駅前広場などは地下支柱
  • 切詰め=飛び出した枝を定芽のすぐ上で切る(「定芽と定芽の真ん中」は誤り)、切返し=分岐点で長い方の枝を付け根から切り樹冠を小さくする、枝抜き=混みすぎた枝を付け根から切って透かす、枝おろし=大枝をブランチカラーを残して切る
  • 落葉樹は休眠期の冬に骨格をつくる剪定を行い(「冬は軽い剪定にとどめる」は誤り)、常緑樹は寒害を受けるので冬の剪定を避ける。萌芽期・夏期の強い剪定は避ける。生垣は上枝を強く下枝を弱く刈り込み、裾の広い台形にする
  • 当年枝に花芽ができ年内に咲くのはサルスベリ・ムクゲ・キンモクセイ・ハギ・フヨウ・シモツケ・キョウチクトウ・サザンカ。翌年に咲くのはアセビ・ハナミズキ・ツバキ・サツキ・コデマリ・レンギョウ・ウメ・ジンチョウゲ・シャリンバイ・クチナシ
  • 根回しの最適期は春の萌芽前(梅雨期まで)で厳冬期は避ける。溝掘式は太根を三方か四方に残して形成層まで環状はく皮し(「内皮を残す」は誤り)、はく皮部の幹側から発根させる。断根式は浅根性の樹種向き、衰弱木・貴重木は2〜3回に分ける
  • 掘取りは根回しの位置より一回り大きく行い、掘取り前に灌水を控えて根鉢を軽くするのは誤り。根鉢は浅根性=皿鉢・深根性=貝尻。枝しおりは梢から下方へ、幹に近い内側の枝から外枝へと結ぶ
  • 植穴の底は耕して中高に仕上げる。水極めは土を半分ほど埋め戻した後に水を注いで泥状にし棒で突く方法、土極めは過湿を嫌うジンチョウゲ・マツ類などに用い、どちらも埋戻し後に水鉢を切って灌水する。肥料は根に直接触れさせない

勉強のしかた:毎回4〜5問出る最多の論点の一つで、支柱の形式・剪定・花芽分化の時期・根回しと移植がほぼ毎回1問ずつ出る。支柱は幹周の区分の数値、花芽分化は夏〜秋に咲く花木は年内開花と覚える。応用能力の問題(令和3年度以降の問題B)でも、工事数量表の樹木の支柱の選定、根回し済みの樹木の移植(掘取りの大きさ・枝しおり・水極め・施肥・移植の時期)、溝掘式根回しの手順が全て選ぶ形で出るので、常緑広葉樹の移植は冬を避け落葉樹は落葉期といった時期の条件まで確かめる。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、植栽・移植で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.12:添え柱=小さな木,鳥居型=中高木,八ツ掛=大きな木や風当たりの強い所,布掛=列植,地下支柱=景観・通行に配慮する所。
  • 令和8年度 問題A No.13:枝おろし=大枝を付け根(ブランチカラーの外側)で,切詰め=伸びた枝を芽の上で。名称の入れ替えに注意。
  • 令和8年度 問題A No.14:夏から秋に咲く花木(ムクゲ・サルスベリ・キンモクセイ・ハギなど)は年内開花型。春に咲く花木の多くは翌年開花型で,剪定は花後すぐに行う。
  • 令和8年度 問題B No.25:枝しおりは「梢から下方へ,内側から外枝へ」。肥料は根に触れさせない。植穴の底は中高。
  • 令和8年度 問題B No.26:環状はく皮は「養分を止める」ための作業で、水を運ぶ木部(形成層の内側)は残す。はぎ取るのは形成層の外側全部である。
  • 令和7年度 問題A No.12:支柱は幹周で選ぶ。添木付二脚鳥居(〜0.3m)→三脚・十字鳥居(0.3〜0.6m)→二脚鳥居組合せ・丸太八ツ掛(大径木)。

この論点の問題

造園樹木の支柱(形式の選定)令和8年度 問題A No.12
造園樹木の剪定(時期・生垣・枝おろし・切詰め)令和8年度 問題A No.13
花芽分化と開花の時期(翌年開花の花木)令和8年度 問題A No.14
高木の移植(運搬・植え穴・施肥・水鉢)令和8年度 問題B No.25
溝掘式根回し(力根・環状はく皮・支柱・剪定)令和8年度 問題B No.26
樹木の支柱の形式と適用令和7年度 問題A No.12
造園樹木の剪定令和7年度 問題A No.13
当年枝に花芽分化し年内に開花する花木令和7年度 問題A No.14
カツラの移植(根回し済みの高木)令和7年度 問題B No.25
花芽分化(当年枝に分化し翌年開花する花木)令和6年度 問題A No.12
造園樹木の剪定(時期・枝抜き・切詰め)令和6年度 問題A No.13
造園樹木の移植(根鉢の形・根回し・樽巻き)令和6年度 問題A No.14
ケヤキの移植(時期・施肥・水鉢・幹巻き)令和6年度 問題B No.25
高木の支柱形式の選定(幹周と支柱)令和6年度 問題B No.26
当年枝に花芽分化し年内に開花する花木令和5年度 問題A No.12
樹木の支柱の形式と適用令和5年度 問題A No.13
造園樹木の剪定(枝下ろし・切返し・冬期・夏期)令和5年度 問題A No.14
クスノキの移植(掘取りと植付け)令和5年度 問題B No.25
ケヤキの溝掘式根回し令和5年度 問題B No.26
造園樹木の支柱(樹木の大きさと支柱の形式)令和4年度 問題A No.13
造園樹木の剪定(生垣・太枝・街路樹)令和4年度 問題A No.14
コブシとキンモクセイの移植(根回し済み)令和4年度 問題B No.25
造園樹木の剪定の時期令和3年度 問題A No.12
当年枝に花芽分化し翌年開花する花木令和3年度 問題A No.13
造園樹木の根回し令和3年度 問題A No.14
イチョウの移植(掘取り・植穴・水極め)令和3年度 問題B No.25
高木の支柱形式の選定令和3年度 問題B No.26
造園樹木の支柱の選定令和2年度 問題A No.13
剪定・生垣刈込みの位置(図)令和2年度 問題A No.14
当年枝に花芽分化し年内に開花する花木令和2年度 問題A No.15
造園樹木の根回し(方法・時期)令和2年度 問題A No.16
造園樹木の支柱(形式と樹木の大きさ)令和元年度 問題A No.13
造園樹木の剪定(切詰め・切返し・枝抜き・夏期剪定)令和元年度 問題A No.14
当年枝に花芽分化し翌年開花する花木令和元年度 問題A No.15
造園樹木の移植(根回しの時期と方法)令和元年度 問題A No.16
樹木の支柱(樹木の寸法と支柱の形式)平成30年度 問題A No.13
樹木の剪定(忌み枝・切詰め・枝おろし・時期)平成30年度 問題A No.14
花木の花芽分化(当年枝に分化し翌春開花)平成30年度 問題A No.15
樹木の移植(根回し・幹巻き・枝しおり・土極め)平成30年度 問題A No.16
造園樹木の支柱(樹木の寸法と支柱の形式)平成29年度 問題A No.13
剪定及び刈込み(切返し・切詰め・冬期剪定・生垣)平成29年度 問題A No.14
秋期に剪定してよい花木(花芽分化の時期)平成29年度 問題A No.15
造園樹木の移植(環状はく皮・ふるい掘り・樽巻き・水鉢)平成29年度 問題A No.16

同じ分野で出る論点

造園施工・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。