環境工学

重要度 A建築学等で出題過去問 48問

環境工学は、2級建築施工管理技士 第一次検定の平成30年度〜令和8年度(16回)のうち16回で出題された論点です(収録800問中48問・重要度A)。出題されるのは建築学等です。

要点:換気・伝熱・結露、日照・日射、採光・照明、音、色彩。

覚える要点

  • 風力や室内外の温度差を利用するのは自然換気で、機械換気は送風機による。第1種は給排気とも機械、第2種は給気だけ機械で室内が正圧(清浄室)、第3種は排気だけ機械で負圧(便所・汚染室)
  • 必要換気量は汚染質の発生量を(許容濃度-外気濃度)で除して求め、在室人数で変わり室容積には関係しない。成人1人当たり30m³/h程度で、換気回数は換気量を室容積で除した値。温度差換気の換気量は開口部の高低差と内外温度差の平方根に比例する
  • 露点温度は相対湿度が100%になる温度、絶対湿度は乾燥空気1kg当たりの水蒸気の質量。表面結露は断熱で室内側表面温度を露点温度以上に保つ、表面付近の空気を流動させる、換気で水蒸気を減らすことで防ぎ、熱橋・入隅は結露しやすい
  • 光束はlm、光度(光源の光の強さ)はcd、照度(受照面に入射する光束)はlx、輝度(ある方向から見た面の明るさ)はcd/m²。点光源の照度は距離の2乗に反比例する。色温度の単位はKで、低いほど赤み、高いほど青みを帯びる
  • 昼光率は室内のある点の天空光による照度を全天空照度で除した比で、全天空照度は直射日光を含まないので、時刻や天候で変わらない。基準昼光率は事務室2%程度、住宅の居間0.7%程度
  • 日の出から日没までが可照時間、実際に日が照った時間が日照時間。夏至は水平面の終日日射量が最も大きく、冬至は南向き鉛直面の終日日射量が大きい。夏至の日に終日日影となる部分は永久日影
  • 同じ音源が2つになると約3dB増え、点音源からの距離が2倍になると約6dB減る。単層壁の透過損失は面密度が大きいほど大きい(質量則)。吸音率は反射しなかった音(吸収と透過)の割合で、残響時間は室容積に比例する。エコー防止は後方の壁の吸音、低音ほど回折しやすい
  • 純色は各色相で最も彩度の高い色、無彩色は明度だけをもつ。補色を並べると互いに鮮やかに見え、面積が大きいほど明度・彩度が高く見える(面積効果)。暖色は進出色・膨張色、寒色は後退色

勉強のしかた:毎回3問(16回で48問)出て、換気・結露・照明・日照・音・色から3分野が選ばれる。照明は4つの量と単位、色温度の向き、昼光率が比であることを、換気は第1種〜第3種の圧力の違いを、音はdBの合成(+3dB・-6dB)と質量則を押さえる。可照時間と日照時間、純色と無彩色の取り違えも頻出の引っかけ。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、環境工学で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 前期 No.1:同じ音源2つで+3dB,距離2倍で−6dB(点音源)。dBは足し算しない。
  • 令和8年度 前期 No.5:第1種:給排気とも機械,第2種:給気だけ機械(正圧),第3種:排気だけ機械(負圧)。
  • 令和8年度 前期 No.6:照度は時刻・天候で変わるが,昼光率は窓と点の位置関係で決まる「比率」なので変わらない。
  • 令和7年度 後期 No.1:照度は「入射」,光束発散度は「発散(放射)」,輝度は「ある方向から見た明るさ(cd/m²)」と覚える。
  • 令和7年度 後期 No.5:結露対策は「室内側は気密・防湿,水蒸気は換気で排出,表面温度は断熱で上げる」。二重サッシは室内側を気密にする。
  • 令和7年度 後期 No.6:低い音ほど回り込みやすく,塀では防ぎにくい。高い音ほど直進性が強い。

この論点の問題

音の性質(音の強さのレベル・反響)令和8年度 前期 No.1
換気(必要換気量・機械換気方式)令和8年度 前期 No.5
採光(昼光率)令和8年度 前期 No.6
照明の用語(建築化照明・照度・光害)令和7年度 後期 No.1
冬季の結露対策令和7年度 後期 No.5
音の性質(回折・マスキング・残響)令和7年度 後期 No.6
換気(風力換気・温度差換気・機械換気)令和7年度 前期 No.1
照明(グレア・配光・色温度・光束法)令和7年度 前期 No.5
色の視認性・距離感・補色・重量感令和7年度 前期 No.6
色の性質(表色系・純色・面積効果)令和6年度 後期 No.1
換気(必要換気量・機械換気方式)令和6年度 後期 No.5
冬季暖房時の結露令和6年度 後期 No.6
日照及び日射令和6年度 前期 No.1
採光及び照明令和6年度 前期 No.5
音(透過損失・吸音・エコー)令和6年度 前期 No.6
換気(空気齢・換気回数・換気方式)令和5年度 後期 No.1
採光及び照明(全天空照度・昼光率)令和5年度 後期 No.2
音(残響時間・可聴周波数・音の強さのレベル)令和5年度 後期 No.3
湿度及び結露令和5年度 前期 No.1
照明(照度・色温度)令和5年度 前期 No.2
色(無彩色・補色)令和5年度 前期 No.3
冬季暖房時の結露の防止令和4年度 後期 No.1
照明の用語(光束・輝度・光害)令和4年度 後期 No.2
色の性質(純色・トーン)令和4年度 後期 No.3
換気方式令和4年度 前期 No.1
採光及び照明の用語令和4年度 前期 No.2
吸音率・遮音・エコー令和4年度 前期 No.3
通風及び換気令和3年度 後期 No.1
日照及び日射令和3年度 後期 No.2
採光及び照明(昼光率)令和3年度 後期 No.3
湿度及び結露令和3年度 前期 No.1
照明(照度・色温度)令和3年度 前期 No.2
色の性質(面積効果・補色)令和3年度 前期 No.3
換気方式と必要換気量令和2年度 後期 No.1
照明の用語(光束・照度・輝度・グレア)令和2年度 後期 No.2
吸音と遮音令和2年度 後期 No.3
日照及び日射(日照時間・終日日射量)令和元年度 後期 No.1
昼光(昼光率・直射日光)令和元年度 後期 No.2
音(吸音率・床衝撃音・透過損失・エコー)令和元年度 後期 No.3
通風と換気(換気方式・必要換気量)令和元年度 前期 No.1
外壁室内側表面の結露防止対策令和元年度 前期 No.2
色の性質(明度・彩度・純色)令和元年度 前期 No.3
湿度と結露平成30年度 後期 No.1
照明(色温度・照度・照明方式)平成30年度 後期 No.2
色彩の心理的効果平成30年度 後期 No.3
換気(必要換気量・換気方式)平成30年度 前期 No.1
採光及び照明(照度・色温度・輝度)平成30年度 前期 No.2
音(音の強さのレベル・残響・透過損失)平成30年度 前期 No.3

同じ分野で出る論点

建築学等では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。