構造材料
重要度 B建築学等で出題過去問 25問
構造材料は、2級建築施工管理技士 第一次検定の平成30年度〜令和8年度(16回)のうち16回で出題された論点です(収録800問中25問・重要度B)。出題されるのは建築学等です。
要点:セメント・コンクリート材料・鋼材・金属材料・木材と木質材料の性質。
覚える要点
- 鋼は炭素量が多いほど強度・硬さが増すが、伸び・ねばり強さ・溶接性は低下する。焼入れ・焼戻し・焼ならしなどの熱処理で機械的性質を変えられる
- 鋼のヤング係数は強度によらず約2.05×10⁵N/mm²、密度は約7.85g/cm³、線膨張係数は約1.2×10⁻⁵/℃でコンクリートとほぼ等しい
- 鋼の引張強さは250〜300℃程度で最大となり、それ以上で急激に下がる(約500℃で半減)。融点は約1,500℃
- SN400Bの400は引張強さの下限値400N/mm²。SN材は建築構造用圧延鋼材、SM材は溶接構造用圧延鋼材、SS材は一般構造用圧延鋼材、SSC材は一般構造用軽量形鋼、STKN材は建築構造用炭素鋼鋼管
- コンクリートの引張強度は圧縮強度の1/10程度。水セメント比が大きいほど圧縮強度は小さく、圧縮強度が大きいほどヤング係数は大きい。単位水量が多いほど乾燥収縮が大きく、長時間火熱を受けると強度・ヤング係数が下がる
- 木材の心材は辺材より腐朽・虫害に強く、辺材は含水率が高い。強度は繊維方向が最も大きく、含水率が同じなら密度の大きいものほど大きい。圧縮強度はスギ<ヒノキ<ケヤキ
- 木材は繊維飽和点(含水率約30%)以下で含水率が下がるほど強度が増し収縮する。全乾状態は0%、気乾状態は約15%。乾燥収縮は接線方向>半径方向>繊維方向
- 集成材と単板積層材(LVL)は繊維方向をほぼ平行に、合板と直交集成板(CLT)は繊維方向をほぼ直角にして接着する
勉強のしかた:毎回2問で、鋼・コンクリート・木材の性質が交互に出る。鋼のヤング係数2.05×10⁵N/mm²・密度7.85g/cm³と炭素量の影響、コンクリートの引張強度1/10と水セメント比、木材の繊維飽和点と心材・辺材を、数値と大小の向きで覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、構造材料で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.12:鋼:密度7.85g/cm³,ヤング係数2.05 × 10⁵N/mm²,線膨張係数1.2 × 10⁻⁵/℃(コンクリートとほぼ同じ)。
- 令和7年度 後期 No.4:温度の目安は「500℃で強度半減,1,000℃で強度ほぼゼロ,1,500℃で融解」。
- 令和7年度 前期 No.13:繊維飽和点を境に,それ以上では強度・寸法ともほぼ変化せず,それ以下で乾燥するほど強度が増し収縮する。
- 令和6年度 後期 No.4:「心材は強く,辺材は弱い(腐りやすい)」と覚える。
- 令和6年度 後期 No.12:鋼材:密度7.85g/cm³,ヤング係数2.05×10⁵N/mm²,線膨張係数約1.2×10⁻⁵/℃。
- 令和5年度 後期 No.11:炭素が増えると「強く硬く,もろく」なる。
この論点の問題
鋼及び鋼材の性質と種類令和8年度 前期 No.12
鋼材の性質(ヤング係数・融点など)令和7年度 後期 No.4
コンクリートの強度・ヤング係数・スランプ令和7年度 前期 No.12
木材の含水率と強度令和7年度 前期 No.13
木材の性質(辺材と心材・割れ)令和6年度 後期 No.4
構造用鋼材の性質(密度・ヤング係数)令和6年度 後期 No.12
構造材料の力学的性質令和6年度 前期 No.10
コンクリートの性質令和6年度 前期 No.12
構造用鋼材の性質(炭素量・ヤング係数)令和5年度 後期 No.11
木材の含水率と強度の関係令和5年度 後期 No.12
コンクリートの性質令和5年度 前期 No.11
コンクリートの性質(強度・中性化)令和4年度 後期 No.11
木材の性質(強度・耐朽性)令和4年度 後期 No.12
鋼の一般的な性質令和4年度 前期 No.11
構造用鋼材の性質令和3年度 後期 No.11
木材の樹種と圧縮強度令和3年度 後期 No.12
コンクリートの性質(水セメント比・強度)令和3年度 前期 No.11
鋼の一般的な性質令和2年度 後期 No.11
木材の一般的な性質令和2年度 後期 No.12
構造用鋼材の種類(SN材・SM材・STKN材)令和元年度 後期 No.11
コンクリートの一般的性質令和元年度 前期 No.11
木質材料の定義(集成材・CLT・LVL・合板)令和元年度 前期 No.12
コンクリートの性質平成30年度 後期 No.11
鋼の一般的な性質平成30年度 前期 No.11
木材の一般的な性質平成30年度 前期 No.12
同じ分野で出る論点
建築学等では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。