空気調和の計画・方式
重要度 A空調・衛生・設備機器・設計図書で出題過去問 50問
空気調和の計画・方式は、2級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録884問中50問・重要度A)。出題されるのは空調・衛生・設備機器・設計図書です。
要点:空調方式(定風量・変風量・ファンコイル・放射など)、自動制御、省エネルギー、地域冷暖房、蓄熱。
覚える要点
- 定風量単一ダクト方式は送風量一定で送風温度を変え、換気量・清浄度を確保しやすいが室ごとの温度制御はできない。変風量方式は給気温度一定でVAVユニットが室ごとに風量を変え、搬送動力を減らせるが、外気量確保のため最小風量を設定する
- ファンコイルユニット・ダクト併用方式は空気・水方式で、全空気方式より送風量・ダクトスペースが小さい。ユニットごとの個別制御は容易で、外気負荷はダクト系統の空気調和機で処理する
- 省エネルギーになるのは部分負荷効率の高い機器、台数制御、全熱交換器、予冷・予熱時の外気取入れ停止。冷却減湿・再熱方式と暖房時の外気導入量の増加は誤りの定番
- パッケージ形空気調和機は冷媒配管が長く高低差が大きいほど能力が下がり、配管長・高低差に制限がある。GHPはエンジン排熱で暖房能力が高く、業務用はフロン排出抑制法の第一種特定製品、マルチ方式は機械室が小さい
- 膨張タンクは、開放式が装置の最高部より高く置いて空気抜きを兼ね、密閉式は設置位置の制約がなく安全弁が要る。膨張管はポンプの吸込み側に接続し、膨張管・逃がし管には弁を設けない
- 温水暖房は蒸気暖房より立上がりは遅いが制御しやすく、放熱器が低温なので放熱面積が大きい。放射暖房は上下の温度差が小さく天井の高い空間にも向くが予熱に時間がかかり、放射冷房は放熱面が露点温度以下になると結露する
- コールドドラフトを防ぐには、放熱器を窓下などの外壁側(ペリメータ)に置き、外壁の断熱・建具の気密・複層ガラスで冷える面を減らす
- 自動制御の機器は、温度がサーモスタット、湿度がヒューミディスタット(湿度調節器)、水位が電極棒・フロートスイッチ、冷温水量が電動二方弁・三方弁。揚水ポンプの発停は高置タンク、空転防止は受水タンクの水位で行う
勉強のしかた:毎回3問前後(17回で50問)。空調方式は定風量・変風量・ファンコイル併用の長所と短所の対比、省エネルギーは「再熱」「暖房時の外気増」が誤り、パッケージ形は冷媒配管の制限、膨張タンクは開放式と密閉式の違いを押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、空気調和の計画・方式で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.7:全空気方式は送風量が大きく、水を併用する方式は送風量(ダクトスペース)を小さくできる。
- 令和7年度 後期 No.7:省エネルギーの問題では「再熱」「混合損失」が誤りの選択肢になりやすい。
- 令和7年度 後期 No.10:揚水ポンプの「発停」は高置タンク、「空転防止」は受水タンクの水位で行う。
- 令和7年度 後期 No.11:コールドドラフトは窓際の冷気が原因なので、対策は窓際(外壁側)で行う。
- 令和7年度 後期 No.12:冷媒配管でつなぐ方式は、配管長さ・高低差・冷媒量に必ず制限があると覚える。
- 令和7年度 前期 No.7:定風量(CAV)は「温度を変える」、変風量(VAV)は「風量を変える」。室ごとの制御ができるのはVAVである。
この論点の問題
空気調和方式(単一ダクト・FCU併用)令和8年度 前期 No.7
単一ダクト方式の空調機の自動制御機器令和8年度 前期 No.10
パッケージ形空気調和機(GHP・マルチ形)令和8年度 前期 No.12
空気調和設備の計画(省エネルギー)令和7年度 後期 No.7
自動制御(排水ポンプ・揚水ポンプ)令和7年度 後期 No.10
コールドドラフト対策令和7年度 後期 No.11
パッケージ形空気調和機令和7年度 後期 No.12
定風量単一ダクト方式の特徴令和7年度 前期 No.7
放射暖房の特徴(上下の温度差)令和7年度 前期 No.11
パッケージ形空気調和機(霜・フロン法)令和7年度 前期 No.12
自動制御の機器と制御対象令和7年度 前期 No.25
空気調和設備の計画(省エネルギー)令和6年度 後期 No.7
パッケージ形空気調和機(マルチ方式)令和6年度 後期 No.12
空気調和方式(単一ダクト・FCU併用)令和6年度 前期 No.7
変風量単一ダクト方式令和6年度 前期 No.8
温水暖房の膨張タンク令和6年度 前期 No.11
パッケージ形空気調和機(冷媒配管・GHP)令和6年度 前期 No.12
空気調和設備の計画(省エネルギー)令和5年度 後期 No.7
コールドドラフトの防止令和5年度 後期 No.11
空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機令和5年度 後期 No.12
定風量単一ダクト方式の特徴令和5年度 前期 No.8
暖房設備(温水暖房と蒸気暖房)令和5年度 前期 No.11
空気調和方式(FCU・ダクト併用・パッケージ)令和4年度 後期 No.7
放射冷暖房方式の特徴令和4年度 後期 No.11
パッケージ形空気調和機(マルチ形・冷媒)令和4年度 後期 No.12
定風量単一ダクト方式の特徴令和4年度 前期 No.7
コールドドラフトの防止令和4年度 前期 No.11
変風量単一ダクト方式(VAV)令和3年度 後期 No.7
温水暖房の膨張タンク令和3年度 後期 No.11
パッケージ形空気調和機(能力・APF)令和3年度 後期 No.12
空気調和設備の計画(省エネルギー)令和3年度 前期 No.7
直接暖房方式(温水暖房と蒸気暖房)令和3年度 前期 No.11
空気調和方式(ファンコイルユニット・ダクト併用方式)令和2年度 後期 No.7
コールドドラフトの防止令和2年度 後期 No.11
空気調和設備の省エネルギー計画令和元年度 後期 No.7
暖房設備(蒸気暖房・温水暖房)令和元年度 後期 No.11
定風量単一ダクト方式の特徴令和元年度 前期 No.7
空気調和設備に関する用語の組合せ令和元年度 前期 No.10
温水暖房の膨張タンク令和元年度 前期 No.11
強制対流型放熱器の特徴令和元年度 前期 No.12
空気調和設備の計画(省エネルギー)平成30年度 後期 No.7
変風量単一ダクト方式の特徴平成30年度 後期 No.8
パッケージ形空気調和機(GHP・冷媒配管)平成30年度 後期 No.11
放射冷暖房の特徴平成30年度 後期 No.12
制御・監視に用いる機器と対象平成30年度 後期 No.25
空気調和方式(ダクト併用FCU・マルチパッケージ)平成30年度 前期 No.7
温水暖房と蒸気暖房の比較平成30年度 前期 No.11
変風量単一ダクト方式の特徴平成29年度 No.8
温水床パネル式の低温放射暖房平成29年度 No.12
制御・監視の機器と制御対象平成29年度 No.25
同じ分野で出る論点
空調・衛生・設備機器・設計図書では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。