土壌・肥料
重要度 A造園一般で出題過去問 50問
土壌・肥料は、2級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録690問中50問・重要度A)。出題されるのは造園一般です。
要点:土性・三相分布・土壌水・腐植・pH などの土壌の性質、土壌改良材と肥料の三要素の働き。
覚える要点
- 植物が容易に吸収できる土壌水分は毛管水。重力水はすぐ下方へ流れ去り、吸湿水は土粒子に強く吸着されていて植物は利用できない
- 土壌空気は根や微生物の呼吸のため、大気より二酸化炭素の濃度が高く酸素の濃度が低い。三相分布は固相・液相・気相の容積割合で、踏圧を受けた表層土は固相率が高くなる
- 粒径は礫>砂>シルト>粘土で、粘土はシルトより小さい。細かい粒子が多いほど保水性はよく透水性は悪い。団粒構造の土壌は透水性・通気性と保水性がともによい
- 腐植(有機物)が多いほど土の色は黒味を増す。腐植は団粒化を促し、保肥力とpHの変化に対する緩衝力を高め、土壌微生物の活動を促す
- pHは数値が小さいほど酸性が強い。雨の多いわが国では塩基が溶脱して土壌が酸性になりやすいが、市街地の土壌はコンクリートの影響でアルカリ化しやすい。多くの植物は中性〜弱酸性でよく育つ
- 酸性土壌の改良には消石灰・炭酸カルシウムなどの石灰質資材を用いる。ピートモスは酸性の資材でアルカリ性土壌の改良に使い、硫安は土を酸性にする生理的酸性肥料
- 土壌改良材はバーク堆肥・ピートモスが有機質系で土壌を膨軟にし、パーライト・バーミキュライト・ゼオライトが無機質系。黒曜石パーライトは透水性・通気性、真珠岩パーライトは保水性、バーミキュライトは保肥力まで改善する
- 肥料の三要素は窒素=葉肥、リン酸=実肥(花肥)、カリ=根肥。欠乏すると、窒素は葉が黄化して小型に、リン酸は葉が暗緑色になり花芽分化・開花・結実が悪く、カリは水分欠乏に似た症状で下葉から黄化し枯れる
勉強のしかた:毎回3問前後(17回で50問)出る。土壌の性質、土壌改良材か土壌pH、肥料の三要素がほぼ毎回1問ずつで、毛管水・土壌空気の二酸化炭素・市街地のアルカリ化・パーライトの原料と効果・葉肥/実肥/根肥が繰り返し問われる。長谷川式土壌貫入計のS値は「樹木の規格・植栽基盤の調査」と合わせて覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、土壌・肥料で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.2:黒ボク土のように腐植が多い土は黒い。
- 令和8年度 前期 No.3:パーライトは原料で働きが分かれ、黒曜石系は透水性、真珠岩系は保水性の改善に用いる。
- 令和8年度 前期 No.4:窒素=葉肥、リン酸=実肥(花肥)、カリ=根肥。
- 令和7年度 後期 No.2:多雨のわが国の土壌は「酸性」になりやすい。石灰で酸度を矯正するのはこのためである。
- 令和7年度 後期 No.4:窒素は「葉」、リン酸は「花・実・根」、カリは「根・茎(体内の水分調節)」と役割で覚える。
- 令和7年度 前期 No.2:土壌水分は,重力水(すぐ流れ去る)・毛管水(最も利用しやすい)・吸湿水(利用できない)の3つに分けて覚える。
この論点の問題
土壌の性質(粒径・有機物・水分・色)令和8年度 前期 No.2
土壌改良材(黒曜石パーライト・バーク堆肥)令和8年度 前期 No.3
肥料の三要素(葉肥・実肥・根肥)令和8年度 前期 No.4
土壌の性質(三相分布・pH・硬さ)令和7年度 後期 No.2
腐植の働き(正誤の組合せ)令和7年度 後期 No.3
肥料と欠乏による症状令和7年度 後期 No.4
土壌の性質(固相率・土壌水分・土壌空気)令和7年度 前期 No.2
土壌改良材(真珠岩パーライト・ピートモス)令和7年度 前期 No.3
肥料の三要素(葉肥と根肥)令和7年度 前期 No.4
土壌の性質(腐植・色・保水性・土壌水分)令和6年度 後期 No.2
土壌改良材(バーク堆肥・消石灰)の正誤令和6年度 後期 No.3
肥料と欠乏症状(リン酸・窒素)令和6年度 後期 No.4
土壌の性質(団粒構造・腐植・土壌水分)令和6年度 前期 No.2
土壌pHと酸性土壌の改良(正誤の組合せ)令和6年度 前期 No.3
肥料の三要素(根肥・実肥)令和6年度 前期 No.4
土壌の性質(硬さ・粒径・土壌空気・三相)令和5年度 後期 No.2
土壌改良材(黒曜石パーライト・バーミキュライト)令和5年度 後期 No.3
肥料の三要素(実肥と葉肥)令和5年度 後期 No.4
土壌の性質(保水性・酸性化・腐植・吸湿水)令和5年度 前期 No.2
土壌改良材(バーク堆肥・ピートモス)令和5年度 前期 No.3
肥料の三要素(葉肥・根肥)令和5年度 前期 No.5
土壌の性質(色・有機物・団粒構造・土壌水分)令和4年度 後期 No.2
土壌pHと酸性土壌の改良令和4年度 後期 No.3
肥料の欠乏症状(カリとリン酸)令和4年度 後期 No.5
土壌(粒径・土壌水分・土壌空気・腐植)令和4年度 前期 No.2
土壌改良材(ピートモス・消石灰)の正誤令和4年度 前期 No.3
肥料の三要素(根肥と葉肥)令和4年度 前期 No.4
土壌(透水性・保水性・土壌水分・酸性化)令和3年度 後期 No.2
土壌(色・硬さ・三相分布・踏圧)令和3年度 後期 No.3
肥料の三要素(実肥と根肥)令和3年度 後期 No.4
土壌pH(酸性土壌とその改良)令和3年度 前期 No.2
土壌改良材(黒曜石パーライトと真珠岩パーライト)令和3年度 前期 No.3
肥料と欠乏により現れる症状令和3年度 前期 No.4
土壌の性質(粒径・保水性・土壌空気)令和2年度 後期 No.2
無機質系の土壌改良材令和2年度 後期 No.3
肥料の三要素(根肥と葉肥)令和2年度 後期 No.4
土壌の性質(土壌空気・土壌水分・色・腐植)令和元年度 後期 No.2
土壌改良材(バーク堆肥・黒曜石パーライト)令和元年度 後期 No.3
肥料の三要素(カリ質・リン酸質の働き)令和元年度 後期 No.4
土壌の性質(粒径・保水性・色・有機物)令和元年度 前期 No.2
土壌のpHと改良(市街地の土壌)令和元年度 前期 No.3
肥料の三要素(窒素質肥料の働き)令和元年度 前期 No.5
土壌の性質(土壌水分・土壌空気・固相率・腐植)平成30年度 後期 No.2
土壌改良材とその効果平成30年度 後期 No.3
土壌の性質(土壌空気・土壌水分・硬さ・酸性化)平成30年度 前期 No.2
腐植の働き平成30年度 前期 No.3
肥料の三要素(実肥と葉肥)平成30年度 前期 No.5
土壌の性質(三相分布・保水性・有機物・腐植)平成29年度 No.2
土壌pHと酸性土壌の改良平成29年度 No.3
肥料の三要素(葉肥・根肥)平成29年度 No.6
同じ分野で出る論点
造園一般では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。