樹木の病害虫
重要度 B造園一般で出題過去問 18問
樹木の病害虫は、2級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録690問中18問・重要度B)。出題されるのは造園一般です。
要点:樹木の病名と症状(てんぐ巣病・うどんこ病など)、害虫の種類と加害の特徴。
覚える要点
- てんぐ巣病はソメイヨシノなどで枝の一部がこぶ状にふくらみ、そこから小枝がほうき状に多数伸びる
- うどんこ病は葉や新梢の表面が白い粉で覆われるが膨らまない。もち病はツツジ類などの葉・芽・花が餅のように膨らみ、表面が白粉に覆われる
- さび病は葉に褐色などのさび状の粉をふき、進むと落葉する。炭そ病は葉・若枝・果実に黒褐色・褐色の病斑ができ、病斑上に小黒点を生じる
- こうやく病は枝や幹をビロード状の厚い菌膜が覆って枝枯れを起こす。すす病は吸汁性害虫の排泄物に菌が繁殖して、葉や枝が黒いすす状に覆われる
- 白紋羽病は根や幹の地際部に白色の菌糸束が絡みついて腐敗する。根頭がんしゅ病は細菌により根や地際部にこぶができる。芝では日本芝に多く大きな円形に赤褐色に枯れるのがラージパッチ
- 吸汁性害虫は、新芽・新葉に群生して芽の萎縮や葉の巻きを起こすアブラムシ類、集団で吸汁し排泄物にすす病が出るカイガラムシ類、新芽・花芽・果実を吸汁して萎縮・奇形にするカメムシ類
- カミキリムシ類は幼虫が樹皮下・材部を、成虫が新梢の樹皮を食害する。コガネムシ類は成虫が葉・花を、幼虫が地中で根を食害する
- ハムシ類はサンゴジュやハンノキなどで成虫も葉を食害する。チャドクガは幼虫がツバキ・サザンカの葉を食害し、幼虫・繭・成虫の毒針毛で人がかぶれる
勉強のしかた:毎回1問(17回で18問)出て、病気の症状か害虫の加害の特徴の文から名前を選ぶ。病気は「ほうき状・白い粉・餅状・小黒点・ビロード状・白い菌糸束」の手がかりで、害虫は吸汁性・食葉性・穿孔性と成虫と幼虫の加害部位の違いで区別する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、樹木の病害虫で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 後期 No.5:吸汁するのはアブラムシ・カイガラムシ・グンバイムシ・ハダニ、食害するのはケムシ・イモムシ類と分けて覚える。
- 令和7年度 前期 No.5:すす病を誘発するのは吸汁性害虫(カイガラムシ類・アブラムシ類・コナジラミ類)と覚える。
- 令和6年度 後期 No.5:こうやく病はカイガラムシの防除が予防になる。すす病(すすで黒く覆う)と混同しない。
- 令和6年度 前期 No.5:幹に穴があき木くずが出ていたら、カミキリムシ類(テッポウムシ)やコウモリガを疑う。
- 令和5年度 後期 No.5:もち病は「餅のように膨らむ」、うどんこ病は「葉の表面に白い粉状のかびが広がるが膨らまない」と区別する。
- 令和5年度 前期 No.4:「幼虫が地中で根を食べる」はコガネムシ類,「幼虫が幹に穴をあける」はカミキリムシ類。
この論点の問題
樹木の病気(病斑上に小黒点を生じる病気)令和8年度 前期 No.5
芽や葉に群生して吸汁する害虫令和7年度 後期 No.5
吸汁性害虫とすす病令和7年度 前期 No.5
樹木の病害(ビロード状の膜で枝枯れ)令和6年度 後期 No.5
幹の内部を食害する害虫令和6年度 前期 No.5
樹木の病害(葉や芽が膨らみ白粉に覆われる病気)令和5年度 後期 No.5
成虫が葉を,幼虫が根を食害する昆虫令和5年度 前期 No.4
樹木の病気(白色の菌糸束と地際部の腐敗)令和4年度 後期 No.4
サンゴジュやハンノキの葉を食害する昆虫令和4年度 前期 No.5
芝生の病害(日本芝の大きな円形の枯れ)令和3年度 後期 No.5
吸汁による被害をもたらす昆虫令和3年度 前期 No.5
ツバキ類の葉を食害する毒蛾の害虫令和2年度 後期 No.5
樹木の病気(症状から病名を選ぶ)令和元年度 後期 No.5
害虫の加害特徴(吸汁とすす病)令和元年度 前期 No.4
樹木の病気(葉に褐色の粉をふく)平成30年度 後期 No.4
害虫の加害特徴(幹の穿孔と新梢の食害)平成30年度 前期 No.4
樹木の病害(ソメイヨシノのてんぐ巣病)平成29年度 No.4
害虫の加害特徴(新芽・新葉の吸汁)平成29年度 No.5
同じ分野で出る論点
造園一般では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。