維持修繕

重要度 A舗装で出題過去問 46問

維持修繕は、1級舗装施工管理技術者 一般試験の平成28年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録600問中46問・重要度A)。出題されるのは舗装です。

要点:路面の破損の種類と原因、路面性状調査、維持工法・修繕工法。

覚える要点

  • 破損名の定義:ブリージング(アスファルトのにじみ出し、アスファルト量過多)、ブリスタリング(水分・空気の膨張による膨れ)、コルゲーション(縦断方向の短い波状凹凸)、ラベリング(摩耗)とポリッシング(磨き)
  • わだち掘れの原因で工法が変わる:摩耗にはわだち部オーバーレイ、流動(塑性変形)には切削オーバーレイや表層・基層打換え、沈下には路盤を含む打換え
  • 構造設計が必要な修繕工法は打換え・局部打換え・オーバーレイ・路上路盤再生など。表面処理・薄層オーバーレイ・パッチング・シール材注入は維持工法で構造設計不要
  • 残存等値換算厚TA0は破損状態に応じた換算係数で求め(軽度でも0.9に低減)、オーバーレイ厚は必要TAとTA0の差。構造設計には疲労破壊輪数を用い、塑性変形輪数は使わない
  • リフレクションクラック対策はシール材注入と応力緩和層・シート類の設置。フォグシールは効果がない。既設コンクリート版上のアスファルトオーバーレイは最小厚8cm以上が望ましい
  • コンクリート舗装の工法:シーリング(目地・ひび割れ)、注入(版下の空洞・沈下)、バーステッチ(鉄筋でひび割れ両側を連結)、グルービング(すべり抵抗・ハイドロプレーニング防止、縦溝のほうが施工性良)、粗面処理(すべり抵抗回復)
  • 舗装点検要領:アスファルト舗装の管理基準はひび割れ率・わだち掘れ量・IRIの3指標、損傷の進行が早い道路は5年に1回程度以上の点検。MCIはひび割れ率・わだち掘れ・平たん性から算出
  • 既設舗装の取壊しは圧砕機のほうが油圧ブレーカより低騒音・低振動。路上表層再生は表層を加熱して再生、路上路盤再生は路盤ごと破砕してセメント・乳剤で安定処理

勉強のしかた:分野2で毎年3〜5問出る。破損名→原因→補修工法の対応表と、コンクリート舗装の工法名→目的の対応表を自作し、各年の「工法の説明が入れ替わった肢」を見抜く練習をする。残存等値換算厚と構造設計の要否は応用試験の計算にも直結する。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、維持修繕で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問32:コンクリート舗装の破損名(スケーリング・ポンピング・ポリッシング)の定義の入れ替えである。
  • 令和8年度 問33:MCIの3要素は「ひび割れ・わだち掘れ・平たん性」である。
  • 令和8年度 問34:付着(一体化)させる工法では、既設版の目地の動きが上に伝わるため、目地の位置を合わせる。
  • 令和8年度 問36:わだち掘れの原因(摩耗か流動か)で補修工法が変わる。
  • 令和7年度 問32:アスファルト舗装では車上目視も手法の一つだが、コンクリート舗装の目地は車上から確認しにくい。
  • 令和6年度 問11:残存等値換算厚は各層の構造的な健全度で決まる。路面の変形量(わだち掘れ)は機能面の指標である。

この論点の問題

舗装の損傷令和8年度 問32
既設舗装の調査および評価令和8年度 問33
コンクリート舗装のオーバーレイ工法の設計令和8年度 問34
アスファルト舗装の補修工法令和8年度 問36
舗装点検要領による点検令和7年度 問32
路面の損傷と維持工法令和7年度 問33
コンクリート舗装の補修工法と対策の区分令和7年度 問36
修繕における構造設計(残存等値換算厚)令和6年度 問11
舗装の破損の種類令和6年度 問33
アスファルト舗装の維持修繕時の設計令和6年度 問34
コンクリート舗装の修繕時の構造設計令和6年度 問35
アスファルト舗装の維持修繕工法令和6年度 問36
アスファルト舗装の打換え工法令和6年度 問37
既設アスファルト舗装の調査・評価令和5年度 問33
舗装の損傷の用語令和5年度 問34
舗装の維持修繕の設計(補修断面)令和5年度 問35
アスファルト舗装の維持修繕の設計令和5年度 問36
コンクリート舗装の維持修繕工法令和5年度 問37
アスファルト舗装の破損令和4年度 問34
維持修繕の設計(構造設計の要否)令和4年度 問35
維持修繕の設計(オーバーレイ厚など)令和4年度 問36
アスファルト舗装の維持修繕工法令和4年度 問37
コンクリート舗装の維持修繕工法令和4年度 問38
舗装点検要領における舗装の点検令和3年度 問35
舗装の損傷令和3年度 問36
維持修繕時の設計令和3年度 問37
アスファルト舗装の維持修繕工法の留意点令和3年度 問38
コンクリート舗装の維持修繕工法令和3年度 問39
既設舗装の調査と評価令和元年度 問35
維持修繕時の設計令和元年度 問36
ポーラスアスファルト舗装の維持修繕工法令和元年度 問37
コンクリート舗装の維持修繕工法令和元年度 問38
維持修繕に使用される施工機械平成30年度 問33
舗装点検要領(アスファルト舗装の点検)平成30年度 問34
舗装の維持修繕時の設計平成30年度 問35
アスファルト舗装の維持修繕工法の留意点平成30年度 問36
コンクリート舗装の維持修繕工法平成30年度 問37
既設アスファルト舗装の調査と評価平成29年度 問34
アスファルト舗装の維持修繕時の設計平成29年度 問35
コンクリート舗装の維持修繕工法平成29年度 問36
アスファルト舗装の維持修繕工法の留意点平成29年度 問37
アスファルト舗装の補修時の構造設計平成28年度 問11
既設舗装の調査および評価平成28年度 問34
既設アスファルト舗装の破損平成28年度 問35
破損と補修工法の選定平成28年度 問36
アスファルト舗装の補修工法平成28年度 問37

同じ分野で出る論点

舗装では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。