鋼構造物
重要度 A専門土木で出題過去問 40問
鋼構造物は、1級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録975問中40問・重要度A)。出題されるのは専門土木です。
要点:鋼橋の架設、溶接、高力ボルト、塗装・防食。
覚える要点
- 高力ボルトはナットを回して軸力導入、連結板の中央から端部へ 2 度締め。検査はトルク法が各群 10%抜取(設定トルク±10%、超過は交換)、トルシア形と回転法は全数
- 溶接と高力ボルトの併用継手は溶接完了後にボルトを締める。フィラーは 2 枚重ねて使わず、摩擦接合の接触面は黒皮を除去して粗面にする
- 組立溶接も本溶接と同じ管理と資格が必要。溶接部は清掃に加え乾燥させ、エンドタブで始終端を部材外に出す。割れは全線肉眼検査、疑わしければ磁粉・浸透探傷、内部きずは超音波
- 外観の許容は、割れ・オーバーラップ・突合せ継手のピットは不可、アンダーカットは許容深さ以下なら可、余盛はビード幅に応じた高さ以内なら仕上げ不要
- 架設は仮締めボルト+ドリフトピンを連結ボルト数の 1/3 程度、仮置きは地面から 10cm 以上、吊り金具は工場で取付け、送出しは下り勾配を避ける。不均等荷重は 2 点吊り 50%・4 点吊り 100%
- 耐候性鋼は乾湿の繰返しで緻密な保護性さびを形成。表面処理剤はさびむら防止用で防食機能そのものではなく、飛来塩分の多い地域には適用しない。箱桁内面は塗装し、フィラーも耐候性鋼
- 塗装は塗り重ね間隔が短いとしわ・泡、長いと層間はく離。ブラスト後 4 時間以内に塗装し希釈はシンナー。チョーキングは粉化、チェッキングは浅い割れ。溶射皮膜は多孔質で封孔処理、溶融亜鉛めっきの現場補修は困難
勉強のしかた:専門土木で毎年3問+塗装1問。高力ボルトと溶接は検査数・方法の数値を表に、架設は数値3つ、耐候性鋼と塗装欠陥は原因と現象を対にして覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、鋼構造物で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.21:「後からの修正が容易」という理由付けそのものが誤りである。
- 令和8年度 問題A No.22:表面きず(割れ)は磁粉・浸透探傷、内部きずは超音波・放射線透過と使い分ける。
- 令和8年度 問題A No.23:(1) は「促進」の 1 語だけが誤りであり、読み飛ばしに注意する。
- 令和8年度 問題A No.50:「錆の発生が遅くなる」が逆である。素地調整した清浄な鋼面ほど錆びやすい。
- 令和7年度 問題A No.21:「偏心させないことを基本とする」という前半は正しい。後半の「照査を省略できる」が誤りである。
- 令和7年度 問題A No.22:清掃(有害物の除去)と乾燥は別々の要件である。「除去すれば乾燥は不要」という書き方に注意する。
この論点の問題
鋼道路橋の架設作業上の留意事項令和8年度 問題A No.21
鋼道路橋の溶接施工上の留意事項令和8年度 問題A No.22
耐候性鋼橋の材料と施工管理令和8年度 問題A No.23
鋼構造物塗装の施工管理令和8年度 問題A No.50
鋼道路橋の架設上の留意事項令和7年度 問題A No.21
鋼道路橋の溶接施工上の留意事項令和7年度 問題A No.22
鋼橋に用いる耐候性鋼材令和7年度 問題A No.23
鋼構造物塗装の施工管理令和7年度 問題A No.50
鋼道路橋の架設上の留意事項令和6年度 問題A No.21
鋼道路橋の溶接施工令和6年度 問題A No.22
鋼道路橋の高力ボルトの締付け令和6年度 問題A No.23
鋼構造物塗装の施工管理令和6年度 問題A No.50
鋼道路橋の架設上の留意事項令和5年度 問題A No.16
鋼道路橋のRC床版のコンクリート打込み令和5年度 問題A No.17
鋼道路橋の高力ボルトの施工令和5年度 問題A No.18
鋼橋の防食法(塗装・電気防食等)令和5年度 問題A No.45
鋼道路橋の架設上の留意事項令和4年度 問題A No.16
鋼橋に用いる耐候性鋼材令和4年度 問題A No.17
鋼橋の溶接の施工上の留意点令和4年度 問題A No.18
鋼構造物の防食法令和4年度 問題A No.45
鋼橋の架設の施工令和3年度 問題A No.16
鋼道路橋における溶接令和3年度 問題A No.17
鋼道路橋の高力ボルトの施工・検査令和3年度 問題A No.18
鋼構造物の塗膜の劣化令和3年度 問題A No.45
鋼道路橋の架設上の留意事項令和2年度 問題A No.16
鋼道路橋に用いる耐候性鋼材令和2年度 問題A No.17
鋼道路橋の高力ボルトの締付け令和2年度 問題A No.18
鋼橋の防食法の特徴令和2年度 問題A No.45
鋼道路橋の架設上の留意事項令和元年度 問題A No.16
鋼道路橋の溶接施工上の留意事項令和元年度 問題A No.17
鋼道路橋の高力ボルトの締付け令和元年度 問題A No.18
鋼橋の防食法(塗装・めっき等)令和元年度 問題A No.45
鋼道路橋に用いる耐候性鋼材平成30年度 問題A No.16
鋼道路橋の溶接の施工平成30年度 問題A No.17
鋼道路橋の高力ボルトの締付け作業平成30年度 問題A No.18
鋼構造物の塗装作業平成30年度 問題A No.45
鋼道路橋の架設作業平成29年度 問題A No.16
高力ボルトの締付け作業平成29年度 問題A No.17
鋼道路橋の溶接(検査・仕上げ)平成29年度 問題A No.18
鋼構造物塗装の施工管理平成29年度 問題A No.45
同じ分野で出る論点
専門土木では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。