鋼道路橋の高力ボルトの施工
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.18の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼道路橋における高力ボルトの施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(3) 回転法又は耐力点法によって締め付けたボルトに対しては,全数についてマーキングによって所要の回転角があるか否かを検査する。
解き方
- 道路橋示方書II鋼橋・鋼部材編(平成29年)20.9.5では、回転法・耐力点法で締め付けたボルトは全数についてマーキングによる外観検査を行い、回転法では締付け回転角が規定の範囲にあること、耐力点法ではマーキングのずれによる回転角を確認するとしている。
- ボルトセットの品質を保証する試験・検査は工場出荷時に行い(20.9.2)、締付けは連結板の中央から端部に向かって2度締めし、軸力の導入はナットを回すのが原則である(20.9.4)。よって(3)が適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。品質を保証する試験・検査は工場出荷時に行い、搬入時は検査成績書と照合する。
- (2)適当でない。締付けは連結板の中央から端部に向かって行い、2度締めする。
- (3)適当。回転法・耐力点法のボルトは、全数をマーキングで検査し回転角を確認する。
- (4)適当でない。軸力の導入はナットを回すのが原則で、頭回しの場合にトルク係数値を確認する。
引っかけ:(2)は締付けの順序、(4)はナットと頭部を入れ替えており、どちらも理由の部分がもっともらしい。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年8月22日通知(国都街第47号・国道国技第93号)で改定され、2026年4月1日以降に新たに着手する設計に適用されている。高力ボルトの規定はII編20.9から17.9に移ったが、工場出荷時の品質確認(17.9.2)、中央から端部への2度締めとナット回し(17.9.4)、回転法・耐力点法の全数マーキング検査(17.9.5)の内容は同じで、この問題の答えは変わらない。
同じ論点の過去問
令和8年度 問題A No.21鋼道路橋の架設作業上の留意事項
令和8年度 問題A No.22鋼道路橋の溶接施工上の留意事項
令和8年度 問題A No.23耐候性鋼橋の材料と施工管理
令和8年度 問題A No.50鋼構造物塗装の施工管理
令和7年度 問題A No.21鋼道路橋の架設上の留意事項
論点ページ:鋼構造物の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.18。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する