鋼道路橋における溶接
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年7月4日(日)実施) 問題A No.17の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼道路橋における溶接に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 現場溶接において,被覆アーク溶接法による手溶接を行う場合には,溶接施工試験を行う必要がある。
解き方
- 道路橋示方書Ⅱ鋼橋・鋼部材編(平成29年)の溶接施工試験の規定では、被覆アーク溶接法(手溶接のみ)、ガスシールドアーク溶接法、サブマージアーク溶接法、スタッド溶接以外の溶接を行う場合等に溶接施工試験を行う。被覆アーク溶接法による手溶接は、試験を行う対象から除かれている。
- したがって「手溶接を行う場合には溶接施工試験を行う必要がある」とする(2)が適当でない。スタッドの曲げ検査、エンドタブの除去、割れの肉眼検査の記述は示方書どおりである。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。不合格スタッドは全数を15°まで打撃で曲げて検査し、欠陥のないものは曲げたままにする。
- (2)適当でない。被覆アーク溶接法による手溶接は、溶接施工試験を行う対象から除かれている。
- (3)適当。エンドタブは溶接終了後にガス切断法で除去し、その跡をグラインダ仕上げする。
- (4)適当。割れの検査は溶接線全線を肉眼で行い、判定が困難な場合は磁粉・浸透探傷試験を行う。
引っかけ:手溶接は溶接工の技量に左右されるので試験が必要と考えがちだが、実績の多い溶接法として施工試験の対象外とされている。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年8月22日に改定され(国都街第47号・国道国技第93号)、2026年4月1日以降に着手する設計から適用される。Ⅱ編は「鋼橋・鋼部材編」から「鋼部材・鋼上部構造編」に改称され、溶接施工試験は17.8.4、割れ検査・スタッドの検査は17.8.6に移った。手溶接を施工試験の対象外とする規定、エンドタブ、割れの肉眼検査、スタッドを曲げたままにする規定の内容は同じで、この問題の答えは変わらない。
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論点ページ:鋼構造物の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年7月4日(日)実施) 問題A No.17。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する