鋼道路橋の高力ボルトの施工・検査
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年7月4日(日)実施) 問題A No.18の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼道路橋における高力ボルトの施工及び検査に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(3) トルク法による締付け検査において,締付けトルク値がキャリブレーション時に設定したトルク値の10%を超えたものは,設定トルク値を下回らない範囲で緩めなければならない。
解き方
- トルク法による締付け検査は、各ボルト群の10%を標準にトルクレンチで行い、キャリブレーション時の設定トルク値の±10%以内を合格とする。所定トルクを下回るものは増し締めし、10%を超えたものは新しいボルトセットに取り替えて締め直す(道路橋示方書Ⅱ編)。
- 締め過ぎたボルトは軸力が過大で塑性化しているおそれがあり、緩めて再使用してはならない。したがって(3)が適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。それぞれが応力を分担するよう設計し、応力に直角なすみ肉溶接と摩擦接合は併用しない。
- (2)適当。肌隙等の不確実な連結を防ぐため、フィラーは2枚以上重ねて用いてはならない。
- (3)適当でない。設定トルク値を10%超えたボルトは、新しいボルトセットに取り替えて締め直す。
- (4)適当。トルシア形は全数についてピンテールの切断確認とマーキングによる外観検査を行う。
引っかけ:締め過ぎたボルトは「緩めて調整」ではなく「交換」する。ボルトが塑性域に入っているおそれがあるためである。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年8月22日に改定され(国都街第47号・国道国技第93号)、2026年4月1日以降に着手する設計から適用される。Ⅱ編は「鋼部材・鋼上部構造編」に改称され、併用継手は6.1.2、フィラーは6.5.11、締付け完了後の検査は17.9.5に規定されている。10%を超えたボルトを新しいボルトセットに取り替えて締め直す等の内容は同じで、この問題の答えは変わらない。
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論点ページ:鋼構造物の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年7月4日(日)実施) 問題A No.18。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する