鋼道路橋の高力ボルトの締付け
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.18の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼道路橋における高力ボルトの締付け作業に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) ボルト軸力の導入は,ナットを回して行うのを原則とするが,やむを得ずボルトの頭部を回して締め付ける場合は,トルク係数値の変化を確認する。
解き方
- 道路橋示方書II鋼橋・鋼部材編(平成29年)20.9.4では、ボルト軸力の導入はナットを回して行うのを原則とし、やむを得ず頭回しを行う場合はトルク係数値の変化を確認するとしている。よって (2) が適当である。
- 締付け完了後の検査(同 20.9.5)は、トルシア形は全数についてピンテールの切断とマーキングを確認し、回転法は全数のマーキング検査で回転角が過大なものを新しいボルトセットに取り替える。
- 摩擦接合の接触面を塗装しない場合は、黒皮を除去して粗面とする(同 20.9.3、すべり係数0.40)。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。トルシア形は全数についてピンテールの切断とマーキングを確認する。
- (2)適当。ナット回しが原則で、やむを得ず頭回しとする場合はトルク係数値の変化を確認する。
- (3)適当でない。回転角が過大なものは締め直しでなく、新しいボルトセットに取り替える。
- (4)適当でない。接触面を塗装しない場合は、黒皮を除去して粗面とする。
引っかけ:検査の抜取りはトルク法が各ボルト群の10%、トルシア形と回転法は全数である。締めすぎたボルトは「取替え」が原則である。
現行法令との関係:道路橋示方書の令和7年改定(2026年4月1日以降に着手する設計に適用)で、高力ボルトの規定は平成29年版II編20.9から令和7年版II編(鋼部材・鋼上部構造編)17.9に移ったが、頭回し時のトルク係数値の確認、トルシア形・回転法の全数検査、黒皮の除去などの内容は同じで、この問題の答えは変わらない。
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→令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.18。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する