鋼道路橋の溶接施工上の留意事項
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題A No.22の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼道路橋の溶接施工上の留意事項に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(3) 溶接を行う部分は,溶接に有害な黒皮,錆,塗料,油等の除去を行えば,溶接線近傍はあらためて乾燥させなくてよい。
解き方
- 道路橋示方書II(平成29年)20.8では、溶接を行う部分には黒皮、さび、塗料、油等があってはならないとし、さらに溶接を行う場合には溶接線近傍を十分に乾燥させなければならないとしている。
- 水分が残ると溶接金属に水素が入り、低温割れやブローホールの原因となる。
- 組立溶接の管理、エンドタブの取付け、仕上げの指定のない開先溶接の余盛りの扱いはいずれも同じ20.8の規定どおりであり、適当でないものは (3) である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。組立溶接も本溶接と同様に管理し、組立終了時までにスラグの除去と割れの確認を行う。
- (2)適当。開先溶接やフランジと腹板のすみ肉溶接では、原則としてエンドタブを取り付ける。
- (3)適当でない。正しくは有害物を除去したうえで、溶接線近傍を十分に乾燥させなければならない。
- (4)適当。仕上げの指定がない開先溶接は、規定の範囲内の余盛りであれば仕上げなくてよい。
引っかけ:清掃(有害物の除去)と乾燥は別々の要件である。「除去すれば乾燥は不要」という書き方に注意する。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年8月22日通知(国都街第47号・国道国技第93号)で改定され、2026年4月1日以降に新たに着手する設計に適用されている。溶接の規定は平成29年版II編20.8から令和7年版II編17.8に移ったが、乾燥・エンドタブ・組立溶接・余盛りの規定の内容は同じで、この問題の答えは変わらない。
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→令和7年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題A No.22。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する