鋼道路橋の架設上の留意事項
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.16の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼道路橋の架設上の留意事項に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) I形断面部材を仮置きする場合は,転倒ならびに横倒れ座屈に対して十分に注意し,汚れや腐食などに対する養生として地面より50mm以上離すものとする。
解き方
- 鋼道路橋施工便覧では、I形断面部材を仮置きする場合は転倒や横倒れ座屈に注意し、汚れや腐食に対する養生として地面から100mm以上離すとしている。
- 「50mm以上」とする (1) は適当でない。道路橋示方書II鋼橋・鋼部材編(平成29年)20.11.3 も、部材を地面に接しないよう仮置きすることを求めている。
- 仮締めボルトとドリフトピンの合計は連結ボルト数の1/3程度を標準とし、剛性の高い箱桁のキャンバー調整ではベントに大きな反力がかかる点に注意する。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。汚れや腐食に対する養生として、地面から100mm以上離して仮置きする。
- (2)適当。側径間をカウンターウエイトとする架設は、設計時に架設応力と変形を検討しておく。
- (3)適当。仮締めボルトとドリフトピンの合計は連結ボルト数の1/3程度を標準とする。
- (4)適当。箱桁は剛性が高く、キャンバー調整時にベントへ大きな反力がかかる。
引っかけ:数値だけを変えた出題である。仮置きは地面から100mm以上、仮締めは1/3程度とセットで覚える。
現行法令との関係:道路橋示方書の令和7年改定(2026年4月1日以降に着手する設計に適用)で、架設の規定は平成29年版II編20.11から令和7年版II編(鋼部材・鋼上部構造編)17.11に移ったが、部材を地面に接しないよう仮置きする等の内容は同じで、この問題の答えは変わらない。鋼道路橋施工便覧は令和2年改訂版が現行である。
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論点ページ:鋼構造物の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.16。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する