河川
重要度 B専門土木で出題過去問 30問
河川は、1級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録975問中30問・重要度B)。出題されるのは専門土木です。
要点:河川堤防の施工、護岸、樋門・床止めなどの河川構造物。
覚える要点
- 築堤は堤防法線に平行に締め固めて幅を重複させ、横断方向に 3〜5%の排水勾配をつける。1 層の仕上り厚 30cm 以下、基礎地盤は一層仕上り厚の 1/2 まで掻き起こして一体化
- 腹付けの段切りは転圧厚の倍数で最小高 0.5m・最小幅 1.0m(一般に 60cm 程度)。表腹付けは透水性の小さい材料、裏腹付けは大きい材料。高有機質土は堤体材料に使わない
- 高含水比の粘性土は接地圧の小さい湿地ブルドーザで二次運搬し、河道掘削は下流から上流へ向かって行う
- 護岸は平板ブロックを流速の小さい所、間知ブロックを大きい所に用いる。石張りは谷積が原則で練積でもかみ合わせを確保し、背面には遮水シートでなく吸出し防止材
- 根固工は流体力に耐える重量と洗掘させない敷設量をもつ屈とう性構造。層積みは河床整正が必要で深い水深に不向き、乱積みは河床変化に追随。捨石は表層に大きい石、内側に栗石
- 堤防開削は河川管理上極力小さくし、柔構造樋門の継手は堤体中央部を避け、床付け面は転圧する。鋼矢板二重締切の中埋めは良質な砂質土、撤去は下流側→上流側→流水側の順
- 軟弱地盤の段階載荷は圧密による強度増加を期待し、改良効果は一軸圧縮試験で確認。仮締切のヒービングは粘性土、ボイリングは砂質地盤で検討。河床低下河川は基礎埋戻しの粗度を大きくして流速を下げる
勉強のしかた:毎年3問。築堤の数値(3〜5%、30cm、0.5m×1.0m、法線方向)を先に覚え、護岸・根固工は材料と流速・水深の対応、仮締切は撤去順序と地盤別の検討事項で整理する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、河川で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.26:前半の粒度の記述は正しく、「高有機質土」の 1 語が誤りである。
- 令和8年度 問題A No.27:吸出し防止は内側の小さな材料が担い、表層の大きな石は流体力に抵抗する役割である。
- 令和8年度 問題A No.28:「乱さない」と「転圧しない」は別のことであり、緩んだ床付け面は締め固める。
- 令和7年度 問題A No.26:「表は止水、裏は排水」と覚える。透水性の大小を入れ替えた文に注意する。
- 令和7年度 問題A No.27:粗度が大きいほど流速は小さくなる(マニング式で流速は 1/n に比例する)。大小の入替えに注意する。
- 令和7年度 問題A No.28:砂質地盤はボイリング、粘性土地盤はヒービング。地盤と現象の組合せを入れ替えた出題が多い。
この論点の問題
河川堤防の盛土施工令和8年度 問題A No.26
河川護岸の根固工令和8年度 問題A No.27
樋門・樋管の施工令和8年度 問題A No.28
河川堤防の盛土施工令和7年度 問題A No.26
河川護岸令和7年度 問題A No.27
堤防開削時の仮締切工の施工令和7年度 問題A No.28
河川堤防の盛土施工令和6年度 問題A No.26
河川護岸前面の根固工令和6年度 問題A No.27
河川堤防の開削工事令和6年度 問題A No.28
河川堤防の盛土施工令和5年度 問題A No.21
河川護岸の構造と施工令和5年度 問題A No.22
堤防開削時の仮締切工の施工令和5年度 問題A No.23
河川堤防の盛土施工令和4年度 問題A No.21
河川護岸の構造と施工令和4年度 問題A No.22
河川堤防の開削工事令和4年度 問題A No.23
河川堤防の施工(築堤・拡幅)令和3年度 問題A No.21
河川護岸の構造と施工令和3年度 問題A No.22
河川堤防の軟弱地盤対策工令和3年度 問題A No.23
河川堤防の築堤盛土の施工令和2年度 問題A No.21
河川堤防の軟弱地盤対策工令和2年度 問題A No.22
多自然川づくりにおける護岸令和2年度 問題A No.23
河川の掘削工事の留意点令和元年度 問題A No.21
河川護岸の根固工令和元年度 問題A No.22
柔構造樋門の施工令和元年度 問題A No.23
河川堤防の施工(築堤・腹付け)平成30年度 問題A No.21
河川護岸の構造と施工平成30年度 問題A No.22
堤防開削時の仮締切り工の施工平成30年度 問題A No.23
河川堤防の盛土の施工平成29年度 問題A No.21
河川護岸の法覆工平成29年度 問題A No.22
堤防の開削をともなう構造物の施工平成29年度 問題A No.23
同じ分野で出る論点
専門土木では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。