鋼道路橋に用いる耐候性鋼材
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年7月1日(日)実施) 問題A No.16の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼道路橋に用いる耐候性鋼材に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 耐候性鋼用表面処理剤は,塩分過多な地域でも耐候性鋼材を使用できるように防食機能を向上させるために使用する。
解き方
- 耐候性鋼用表面処理剤は、保護性さびの形成を補助し、初期の流れさびやさびむらを抑える目的で用いるもので、防食機能そのものを高めるものではない(鋼道路橋防食便覧)。
- 飛来塩分の多い地域など耐候性鋼材を無塗装で使えない環境を、表面処理剤で使えるようにすることはできない。(2)は誤りである。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。箱桁や鋼製橋脚の内面は結露しやすく、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様とする。
- (2)適当でない。表面処理剤は初期の流れさび等の抑制が目的で、塩分過多地域で使えるようにはならない。
- (3)適当。合金元素により緻密なさび層をつくり、腐食による板厚減少を抑える。
- (4)適当。高力ボルトも主要部材と同等以上の耐候性をもつ耐候性高力ボルトを用いる。
引っかけ:表面処理剤を塗装と同じ防食層と考えやすいが、あくまで保護性さびの形成を助けるものである。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年に改定され(令和7年8月22日通知、2026年4月1日以降に着手する設計に適用)、編構成が再編されて「Ⅱ鋼橋・鋼部材編」は「Ⅱ鋼部材・鋼上部構造編」となった(耐震設計編は廃止し各編へ振り分け)。耐候性鋼材の適用環境や表面処理剤の位置づけが変わったとの情報は確認できず、この問題の答えは変わらない。
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論点ページ:鋼構造物の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年7月1日(日)実施) 問題A No.16。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する