コンクリートの施工
重要度 A土木一般・専門土木・共通工学・施工管理法・施工管理法(応用能力)で出題過去問 39問
コンクリートの施工は、1級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録975問中39問・重要度A)。出題されるのは土木一般・専門土木・共通工学・施工管理法・施工管理法(応用能力)です。
要点:運搬・打込み・締固め・打継ぎ・養生、鉄筋・型枠、暑中・寒中・マスコンクリート。
覚える要点
- 許容打重ね時間間隔は外気温 25℃以下で 2.5 時間、25℃超で 2.0 時間。1 層の打込み高さは 40〜50cm 以下、棒状バイブレータは下層に 10cm 程度挿入し徐々に引き抜く
- 縦シュートの使用が標準で型枠内の横移動は禁止。打上がり面の表面水は取り除き、壁・柱の沈下が終わってからスラブを打ち込み、分離した粗骨材はモルタルの多い部分に埋め込む
- 暑中コンクリートは日平均気温 25℃超で適用、打込み時 35℃以下、練混ぜから打終わりまで 1.5 時間以内、遅延形の混和剤を使用。寒中は日平均気温 4℃以下で適用
- 湿潤養生期間(日平均気温 15℃以上)は早強 3 日・普通 5 日・混合セメント B 種 7 日。寒中は 5℃以上を保ち養生後の急冷を避け、マスコンクリートは表面を急冷せず内外の温度差を小さくする
- 型枠の側圧は単位容積質量・打上がり速度・スランプが大きいほど大きく、コンクリート温度が高いほど小さい。打上がり速度が小さいと下部で頭打ちの分布になる
- ガス圧接は径の差 7mm 以下なら可で端面は直角・平滑に切断。重ね継手は 0.8mm 以上の焼なまし鉄線で緊結し長く巻かない。継手は同一断面に集めずずらす
- スペーサは床版で 1m² 当たり 4 個、壁・柱で 2〜4 個程度、型枠に接するものはモルタル製・コンクリート製。エポキシ樹脂塗装鉄筋の塗膜損傷は補修する
- 水中不分離性コンクリートは粘性が高く圧送圧力 2〜3 倍・打込み速度は遅い。水中落下高さ 50cm 以下、流動距離 5m 以下。プレキャストの接合面は湿潤にし、接着剤は硬化前に圧着
勉強のしかた:土木一般・専門土木・応用能力にまたがり毎年4問前後。数値(2.5h/2.0h、40〜50cm、10cm、35℃、1.5h、5日/7日)を先に暗記し、「向き」を逆にした文を見抜く練習をする。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、コンクリートの施工で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.14:(3) の 1.5m(30 分当たりの打上がり速度)と (4) の 1 層の高さを混同しやすい。
- 令和8年度 問題A No.15:「乾燥収縮ひび割れが発生しにくい」という性質から、養生も簡略にできると誤解しやすい。
- 令和8年度 問題A No.16:打込み時のコンクリート温度の上限 35℃ と、適用条件の日平均気温 25℃ を混同しやすい。
- 令和8年度 問題A No.45:「不分離性だから水中に吐き出してもよい」と考えがちだが、水中落下高さ50cm以下の制限があり、筒先は挿入して打ち込むのが基本である。
- 令和8年度 問題B No.35:接着剤は硬化前に圧着、打継ぎ面・接合面は乾燥ではなく湿潤にする。
- 令和7年度 問題A No.14:「ひび割れ」を「ブリーディング」に入れ替えた文である。養生終了時の急な温度低下はひび割れの原因と覚える。
この論点の問題
コンクリートの打込み令和8年度 問題A No.14
コンクリートの養生令和8年度 問題A No.15
暑中コンクリート令和8年度 問題A No.16
水中コンクリート令和8年度 問題A No.45
プレキャスト部材の接合令和8年度 問題B No.35
寒中コンクリート・暑中コンクリートの施工令和7年度 問題A No.14
コンクリートの打込み令和7年度 問題A No.15
鉄筋の加工・組立令和7年度 問題A No.16
寒中コンクリート・暑中コンクリートの施工令和6年度 問題A No.14
コンクリートの養生令和6年度 問題A No.15
型枠に作用するコンクリートの側圧令和6年度 問題A No.16
鉄筋の継手(重ね継手・圧接等)令和6年度 問題B No.34
寒中コンクリート・暑中コンクリートの施工令和5年度 問題A No.9
コンクリートの打込み・締固め令和5年度 問題A No.10
鉄筋の継手(重ね継手・ガス圧接)令和5年度 問題A No.11
水中コンクリート令和5年度 問題A No.40
コンクリートの養生令和4年度 問題A No.8
暑中コンクリート令和4年度 問題A No.10
型枠に作用するコンクリートの側圧令和4年度 問題A No.11
コンクリートの打込み・締固め・仕上げ令和4年度 問題B No.35
コンクリートの打込み令和3年度 問題A No.8
鉄筋の組立て・継手令和3年度 問題A No.10
コンクリートの養生令和3年度 問題A No.11
コンクリートの打込み・締固め令和2年度 問題A No.8
鉄筋の加工・組立令和2年度 問題A No.10
コンクリートの養生令和2年度 問題A No.11
コンクリートの打込み令和元年度 問題A No.8
暑中コンクリート令和元年度 問題A No.9
鉄筋の重ね継手の施工令和元年度 問題A No.10
コンクリートの養生令和元年度 問題A No.11
コンクリートの打込み平成30年度 問題A No.8
暑中コンクリート平成30年度 問題A No.9
コンクリート構造物の温度ひび割れの抑制平成30年度 問題A No.10
型枠に作用するコンクリートの側圧分布平成30年度 問題A No.11
暑中コンクリート平成29年度 問題A No.9
コンクリートの締固め平成29年度 問題A No.10
鉄筋の継手の施工平成29年度 問題A No.11
コンクリート擁壁の施工平成29年度 問題B No.9
プレキャスト部材の接合平成29年度 問題B No.31
同じ分野で出る論点
土木一般・専門土木・共通工学・施工管理法・施工管理法(応用能力)では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。