基礎工・土留め

重要度 A土木一般・施工管理法(応用能力)で出題過去問 42問

基礎工・土留めは、1級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録975問中42問・重要度A)。出題されるのは土木一般・施工管理法(応用能力)です。

要点:既製杭・場所打ち杭・直接基礎・ケーソン、土留め・仮締切りの施工と留意点。

覚える要点

  • 直接基礎は鉛直荷重を底面の鉛直地盤反力のみで支持。岩盤は不陸を残して平滑にせず、砂地盤は栗石・砕石を敷く。滑動のせん断面は床付け面のごく浅い所に生じるので地盤を乱さない
  • 杭基礎は鉛直・水平荷重とも杭のみで抵抗が原則。ケーソン基礎の鉛直荷重は底面のみ、鋼管矢板基礎は底面+外周面・内周面のせん断地盤反力で抵抗。支持層の目安は砂 N≧30・粘性土 N≧20
  • プレボーリング杭は掘削液で掘削抵抗を減らし孔壁を泥土化して保護し、根固部に根固液・周面に杭周固定液。中掘り杭は杭径以上の拡大掘りをせずオーガはゆっくり引き上げ、最終打撃は間を置かず切替え
  • 鋼管杭の現場継手は半自動アーク溶接が一般的で内部きずは超音波探傷。補強バンドは打込み性を高めるが周面摩擦力を低減。回転杭は支持層で回転トルクが増加する
  • オールケーシングはケーシング先端を掘削底面より下に先行させ、引抜き時はコンクリート天端の低下と鉄筋かごの共上がりに注意。リバースは孔内水位を地下水位より 2m 以上高く保ち、スタンドパイプより先行掘削しない
  • 場所打ち杭の鉄筋かごは主鉄筋に溶接せず金具・なまし鉄線で組み立て、水中コンクリート(スランプ 18〜21cm)をトレミー先端 2m 以上埋め込んで打つ
  • 土留めは自立式(変形大・浅い掘削)、切梁式、アンカー式(定着+根入れ抵抗)、控え杭タイロッド式(良質地盤の浅い掘削)。腹起しの継手は切梁・火打ちの支点近く、切梁の圧縮材継手は突合せ
  • ボイリング(砂質地盤、水頭差)、ヒービング(粘性土、背面土の重さ)、盤ぶくれ(難透水層下の被圧水)。対策は水位低下・根入れ延長・地盤改良・切梁プレロード

勉強のしかた:毎年4問でAランク。道路橋示方書の基礎形式ごとの抵抗要素と、杭工法ごとの掘削機械・先端処理を表にし、土留めは工法名と弱点、掘削底面の破壊3現象と地盤条件をセットで覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、基礎工・土留めで間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.17:ケーソン基礎・鋼管矢板基礎の水平抵抗は、底面だけでなく前面・側面・周面の地盤反力も考える。
  • 令和8年度 問題A No.18:(4) は「増大」と「軟化」の 2 か所が逆になっている。
  • 令和8年度 問題A No.19:リバース工法は孔内水位を保った静水圧で孔壁を保持する点と混同しないこと。
  • 令和8年度 問題A No.20:自立式の「掘削は容易」は正しく「変形が小さい」が誤りという、前後半の組合せに注意する。
  • 令和7年度 問題A No.17:ケーソン基礎の「底面のみで支持」と摩擦杭基礎の「周面摩擦力で支持」を入れ替えて覚えないこと。
  • 令和7年度 問題A No.18:(4) は前半の外観検査は正しく、後半の内部きずの確認方法だけが誤りである。文の最後まで読む。

この論点の問題

道路橋の基礎形式の種類と特徴令和8年度 問題A No.17
既製杭(中掘り・プレボーリング)の施工令和8年度 問題A No.18
場所打ち杭工法の施工令和8年度 問題A No.19
各種土留め工の特徴令和8年度 問題A No.20
道路橋の基礎形式の種類と特徴令和7年度 問題A No.17
鋼管杭の現場溶接の施工令和7年度 問題A No.18
場所打ち杭工法の施工令和7年度 問題A No.19
各種土留め工の特徴令和7年度 問題A No.20
道路橋下部工の各種基礎形式令和6年度 問題A No.17
打込み杭工法による鋼管杭基礎の施工令和6年度 問題A No.18
場所打ち杭工法の施工令和6年度 問題A No.19
各種土留め工の特徴令和6年度 問題A No.20
土留め工の施工上の留意事項令和6年度 問題B No.23
道路橋の基礎形式の種類と特徴令和5年度 問題A No.12
既製杭の支持層の確認・打止め管理令和5年度 問題A No.13
場所打ち杭工法の施工令和5年度 問題A No.14
土留め支保工の施工令和5年度 問題A No.15
道路橋下部工の直接基礎の施工令和4年度 問題A No.12
既製杭の施工(掘削・先端処理)令和4年度 問題A No.13
場所打ち杭工法の施工令和4年度 問題A No.14
各種土留め工の特徴と施工令和4年度 問題A No.15
土留め掘削底面の破壊現象令和4年度 問題B No.23
道路橋の基礎形式の種類と特徴令和3年度 問題A No.12
既製杭の施工(プレボーリング・中掘り)令和3年度 問題A No.13
場所打ち杭の支持層の確認と根入れ令和3年度 問題A No.14
土留め工の施工上の留意点令和3年度 問題A No.15
橋梁・擁壁の基礎令和2年度 問題A No.12
中掘り杭工法の施工令和2年度 問題A No.13
場所打ち杭工法の施工令和2年度 問題A No.14
土留め支保工の施工令和2年度 問題A No.15
道路橋の基礎形式の種類と特徴令和元年度 問題A No.12
既製杭(中掘り・プレボーリング)の施工令和元年度 問題A No.13
場所打ち杭の鉄筋かごの施工令和元年度 問題A No.14
道路橋の直接基礎の施工令和元年度 問題A No.15
打込み杭工法による鋼管杭基礎の施工平成30年度 問題A No.12
場所打ち杭基礎の施工平成30年度 問題A No.13
擁壁の直接基礎の施工平成30年度 問題A No.14
土留め工の形式と特徴平成30年度 問題A No.15
中掘り杭工法・プレボーリング杭工法平成29年度 問題A No.12
場所打ち杭の鉄筋かごの施工平成29年度 問題A No.13
道路橋下部工の直接基礎の施工平成29年度 問題A No.14
土留め支保工の施工平成29年度 問題A No.15

同じ分野で出る論点

土木一般・施工管理法(応用能力)では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。