鋼構造物
重要度 B専門土木で出題過去問 38問
鋼構造物は、2級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(19回)のうち19回で出題された論点です(収録1189問中38問・重要度B)。出題されるのは専門土木です。
要点:鋼橋の架設、溶接、高力ボルト、塗装・防食。
覚える要点
- 応力度-ひずみ曲線は比例限度 P→弾性限度 E→上降伏点 YU→下降伏点 YL→引張強さ(最大応力度)U→破断点 B の順。弾性は除荷で元に戻り、塑性は永久ひずみが残る
- 炭素量が多いほど硬く強いが延性・展性・溶接性は低下。低炭素鋼は橋梁等の構造用、高炭素鋼はキー・ピン・工具、硬鋼線材はワイヤケーブル・PC 鋼線、軟鋼線材は結束線・蛇かご、鋳鋼は支承・伸縮継手(鋳鉄ではない)
- 耐候性鋼は保護性さびで腐食に対応する鋼材で、疲労対策とは別。鋼管は鋼管杭・支柱、棒鋼は鉄筋・PC 鋼棒に用いる
- 高力ボルトは連結板の中央から端部へ 2 度締め、ナットを回して軸力導入。トルシア形は専用締付け機でピンテール破断まで本締めし全数検査。トルク法の検査はトルク係数値が変わる前に締付け後速やかに行う
- 溶接部は清掃して乾燥させてから溶接。始終端の欠陥防止にエンドタブ、溶接線の交差を避ける切欠きがスカラップ。応力を伝える継手は完全溶込み・部分溶込み開先溶接か連続すみ肉溶接
- 架設はベント式(桁下が使える平坦地)、片持式(トラベラクレーンで深い谷のトラス橋)、ケーブルクレーン(両岸に鉄塔、深い谷)、送出し(手延機で桁下が使えない道路・鉄道上)、フローティングクレーン(水深のある海上・河口で一括)
勉強のしかた:毎年2問(鋼材の性質・用途/高力ボルト・溶接・架設)。応力-ひずみ曲線の記号の順序と架設工法の適用場所を図で覚え、「中央から端部へ」「乾燥」などの原則を押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、鋼構造物で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 後期 No.17:比例限度(P)と弾性限度(E)、最大応力度(U)と破断点(B)の取り違えが定番の引っかけである。塑性限度は土のコンシステンシー限界の用語である。
- 令和8年度 後期 No.18:概要の文を入れ替えた組合せ問題。ベント=仮の支柱(仮の橋脚)、一括架設=台船とフローティングクレーン、片持ち=トラベラークレーンで張り出し、のキーワードで判断する。
- 令和8年度 前期 No.17:「弾性」と「塑性」の入替えは頻出である。弾性=除荷すると元に戻る、塑性=元に戻らない。
- 令和8年度 前期 No.18:「トルク係数値が安定する数日後」はもっともらしいが、時間が経つとトルク係数値が変化して正しい検査ができなくなる。
- 令和7年度 後期 No.17:「棒鋼」と「線材」の用途の入れ替え,「鋳鋼」と「鋳鉄」の取り違えに注意する。
- 令和7年度 後期 No.18:「桁下空間」と「アンカー設備」の両方が使えない条件から,両方を必要としない送出し工法を選ぶ。
この論点の問題
鋼材の応力度とひずみの関係令和8年度 後期 No.17
鋼道路橋の架設工法令和8年度 後期 No.18
鋼材の力学的性質令和8年度 前期 No.17
鋼道路橋の高力ボルト令和8年度 前期 No.18
鋼材の種類と主な用途令和7年度 後期 No.17
鋼道路橋の架設工法令和7年度 後期 No.18
鋼材の力学的性質令和7年度 前期 No.17
鋼道路橋の高力ボルト令和7年度 前期 No.18
鋼材の種類と用途令和6年度 後期 No.17
鋼道路橋の架設工法令和6年度 後期 No.18
鋼材の性質(弾性・塑性・降伏点)令和6年度 前期 No.17
鋼道路橋に用いる高力ボルト令和6年度 前期 No.18
鋼材の性質と用途令和5年度 後期 No.12
鋼道路橋の架設工法令和5年度 後期 No.13
鋼材の応力度とひずみの関係令和5年度 前期 No.12
鋼材の溶接接合の施工令和5年度 前期 No.13
鋼材の特性と用途令和4年度 後期 No.12
鋼道路橋の架設工法令和4年度 後期 No.13
鋼材の溶接継手の施工令和4年度 前期 No.12
鋼道路橋の高力ボルト令和4年度 前期 No.13
鋼材の種類と用途令和3年度 後期 No.12
鋼道路橋の架設工法令和3年度 後期 No.13
鋼材の性質と用途令和3年度 前期 No.12
鋼道路橋に用いる高力ボルト令和3年度 前期 No.13
鋼材の応力度とひずみの関係令和2年度 No.12
鋼道路橋の架設工法令和2年度 No.13
鋼橋の溶接継手令和元年度 後期 No.12
橋梁の架設工法と工法の概要令和元年度 後期 No.13
鋼材の応力度とひずみの関係令和元年度 前期 No.12
鋼道路橋に用いる高力ボルト令和元年度 前期 No.13
鋼材の種類と主な用途平成30年度 後期 No.12
鋼道路橋の架設工法と架設方法平成30年度 後期 No.13
鋼材の特性と用途平成30年度 前期 No.12
鋼道路橋の高力ボルトの締付け平成30年度 前期 No.13
土木構造物に用いる鋼材の性質平成29年度 第2回 No.12
鋼材の溶接接合(溶接の種類)平成29年度 第2回 No.13
鋼材の応力度とひずみの関係平成29年度 No.12
鋼道路橋の架設工法平成29年度 No.13
同じ分野で出る論点
専門土木では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。