鋼橋の溶接継手
これは2級土木施工管理技士 第一次検定 令和元年度 後期(2019年10月27日(日)実施) No.12の問題です。論点は「鋼構造物」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
鋼橋の溶接継手に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(4) 溶接を行う場合には,溶接線近傍を十分に湿らせてから行う。
解き方
- 道路橋示方書[Ⅱ鋼橋・鋼部材編]では,溶接を行う部分は黒皮,さび,塗料,油など溶接に有害なものを除去し,溶接線近傍を十分に乾燥させてから溶接することとしている。
- 水分は溶接金属中の水素を増やし,低温割れやブローホールの原因になる。
- よって「十分に湿らせてから行う」とする(4)が適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。黒皮,さび,塗料,油など溶接に有害なものは除去する。
- (2)適当。応力を伝える溶接継手には開先溶接又は連続すみ肉溶接を用いる。
- (3)適当。溶接継手の形式には突合せ継手,十字継手,T継手,重ね継手などがある。
- (4)適当でない。溶接線近傍は十分に乾燥させてから溶接する。
引っかけ:水分は溶接割れの原因となる水素の供給源である。溶接の前処理は「清掃」と「乾燥」と覚える。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年8月22日通知(国都街第47号・国道国技第93号)で改定され,2026年4月1日以降に新たに着手する設計に適用されている。Ⅱ編は「鋼橋・鋼部材編」から「鋼部材・鋼上部構造編」に改称され,溶接施工の規定は平成29年版の20.8から令和7年版の17.8に移ったが,溶接部の清掃・乾燥の規定の内容は同じで,この問題の答えは変わらない。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第一次検定 令和元年度 後期(2019年10月27日(日)実施) No.12。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する