コンクリート構造物の劣化・補修
重要度 B専門土木で出題過去問 19問
コンクリート構造物の劣化・補修は、2級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(19回)のうち19回で出題された論点です(収録1189問中19問・重要度B)。出題されるのは専門土木です。
要点:塩害・中性化・アルカリシリカ反応などの劣化と、補修・補強の工法。
覚える要点
- 劣化機構と要因は、中性化=二酸化炭素、塩害=塩化物イオン、凍害=凍結融解の繰返し、化学的侵食=酸・硫酸塩、アルカリシリカ反応=反応性骨材、疲労=繰返し荷重(微細ひび割れから進展)
- 中性化はアルカリ性が失われる現象で鋼材の不動態被膜が壊れる。アルカリシリカ反応は骨材のシリカとアルカリが反応してゲルが吸水膨張し、ひび割れを生じる
- 豆板(ジャンカ)・コールドジョイント・ブリーディングは施工時の初期欠陥や現象であり、供用中に進む劣化機構ではない
- 対策は、塩害・中性化には水セメント比を小さくしかぶりを大きく、凍害には AE 剤で空気量を確保し吸水率の小さい骨材、ASR には抑制効果のある混合セメント(高炉 B・C 種等)・無害骨材・アルカリ総量 3.0kg/m³ 以下。速硬エコセメントは塩化物が多く無筋用
勉強のしかた:毎年1問で「劣化機構―要因」の対応がほぼすべて。6つの機構を要因とセットで暗記し、初期欠陥(豆板・コールドジョイント)を除外できるようにする。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、コンクリート構造物の劣化・補修で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 後期 No.19:水は凍ると膨張する。凍害・アルカリシリカ反応・塩害(腐食生成物)はいずれも「膨張」によってひび割れが生じる劣化である。
- 令和8年度 前期 No.19:早強ポルトランドセメントは寒中コンクリートや工期短縮に用いるもので、ASR対策とは関係がない。
- 令和7年度 後期 No.19:二酸化炭素は中性化,酸・硫酸塩は化学的侵食。どちらも化学反応であるため混同しやすい。
- 令和7年度 前期 No.19:流動化剤・膨張材はそれぞれ施工性の改善・収縮ひび割れの抑制のためのもので、劣化対策の組合せとしては誤りである。
- 令和6年度 後期 No.19:コールドジョイント、豆板(ジャンカ)、初期ひび割れなどは施工時に生じる初期欠陥で、供用中に進む劣化機構とは区別する。
- 令和6年度 前期 No.19:劣化機構と原因(二酸化炭素→中性化,塩化物イオン→塩害,酸・硫酸塩→化学的侵食,反応性骨材→アルカリシリカ反応)を対で覚える。
この論点の問題
コンクリート構造物の劣化機構令和8年度 後期 No.19
コンクリート構造物の耐久性令和8年度 前期 No.19
コンクリートの劣化機構と劣化要因令和7年度 後期 No.19
コンクリート構造物の耐久性向上対策令和7年度 前期 No.19
コンクリートの劣化機構令和6年度 後期 No.19
コンクリートの劣化機構令和6年度 前期 No.19
コンクリートの劣化機構と劣化要因令和5年度 後期 No.14
コンクリート構造物の耐久性向上対策令和5年度 前期 No.14
コンクリートの劣化機構令和4年度 後期 No.14
コンクリートの劣化機構令和4年度 前期 No.14
コンクリートの劣化機構令和3年度 後期 No.14
コンクリートの劣化機構と劣化要因令和3年度 前期 No.14
コンクリート構造物の劣化機構令和2年度 No.14
コンクリート構造物の耐久性向上対策令和元年度 後期 No.14
コンクリートの劣化機構令和元年度 前期 No.14
コンクリートの劣化機構と劣化要因平成30年度 後期 No.14
コンクリート構造物の劣化現象平成30年度 前期 No.14
コンクリート構造物の劣化機構と要因平成29年度 第2回 No.14
コンクリートの劣化機構平成29年度 No.14
同じ分野で出る論点
専門土木では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。