道路橋の基礎形式の種類と特徴
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.12の問題です。論点は「基礎工・土留め」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
道路橋で用いられる基礎形式の種類とその特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 支持杭基礎の場合,水平荷重は杭のみで抵抗させ,鉛直荷重は杭とフーチング根入れ部分で抵抗させることを原則とする。
解き方
- 道路橋示方書IV下部構造編(平成29年)10.3では、杭基礎は鉛直荷重・水平荷重とも杭のみで抵抗させることを原則とし、水平荷重を杭とフーチング根入れ部分で分担させる場合は分担割合を十分検討するとしている。
- 鉛直荷重を杭とフーチング根入れ部分で抵抗させるとした(2)が適当でない。ケーソン基礎(11.3)と直接基礎(9.3)は鉛直荷重を基礎底面地盤の鉛直地盤反力のみで受け、圧密沈下地盤では負の周面摩擦力を考慮する(10.7.2、11.7)。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。ケーソン基礎の鉛直荷重は、基礎底面地盤の鉛直地盤反力のみで抵抗させるのが原則である。
- (2)適当でない。支持杭基礎は、鉛直荷重・水平荷重とも杭のみで抵抗させるのが原則である。
- (3)適当。圧密沈下が生じる地盤では、負の周面摩擦力等の影響を考慮して検討する。
- (4)適当。直接基礎の鉛直荷重は、基礎底面地盤の鉛直地盤反力のみで抵抗させる。
引っかけ:ケーソン基礎は水平荷重では周面の地盤反力も見込むため、鉛直荷重も同じと考えて(1)を選びやすい。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年8月22日通知(国都街第47号・国道国技第93号)で改定され、2026年4月1日以降に新たに着手する設計に適用されている。編・章構成が変わり、直接基礎は14.1、杭基礎は15.1、ケーソン基礎は16.1の適用の範囲で、鉛直荷重は底面の鉛直地盤反力(杭は先端の鉛直地盤反力と周面摩擦力)で受け、水平荷重を杭とフーチング根入れ部分で分担する場合は分担割合を十分検討すると規定している。内容は同じで、この問題の答えは変わらない。
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→令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.12。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する