場所打ち杭工法の施工
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.14の問題です。論点は「基礎工・土留め」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
場所打ち杭工法の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(4) リバース工法では,ハンマグラブによる中掘りをスタンドパイプより先行させ,地盤を緩めたり,崩壊するのを防ぐ。
解き方
- リバース工法では、表層部の崩壊を防ぐためにスタンドパイプを建て込む。ハンマグラブによる中掘りをスタンドパイプより先行させると地盤を緩め、崩壊を招くので先行させてはならない(杭基礎施工便覧)。
- よって (4) が適当でない。
- オールケーシング工法では、ケーシングチューブ下端を打ち込んだコンクリート上面より常に下(一般に2m以上)に保ち(道路橋示方書IV 平成29年 15.8.8)、引抜きに伴う天端の下がりを見込んでおく。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。ケーシング先端はコンクリート上面から所定の深さ(2m程度)以上挿入しておく。
- (2)適当。ケーシングの引抜きでコンクリート天端が下がるので、下がり量を見込んでおく。
- (3)適当。粘性のない泥水のため粗粒子が沈降し、一次孔底処理でスライムをほぼ処理できる。
- (4)適当でない。中掘りをスタンドパイプより先行させると地盤を緩めるので、先行させない。
引っかけ:(4) は「地盤を緩めたり、崩壊するのを防ぐ」という目的を付けて正しそうに見せている。先行させるのは誤りである。
現行法令との関係:道路橋示方書の令和7年改定(2026年4月1日以降に着手する設計に適用)で、場所打ち杭の施工の規定は平成29年版IV編15.8から令和7年版IV編23.8に移ったが、ケーシングチューブ下端を常にコンクリート上面より下にしておく等の内容は同じで、この問題の答えは変わらない。杭基礎施工便覧は令和2年度改訂版が現行である。
同じ論点の過去問
令和8年度 問題A No.17道路橋の基礎形式の種類と特徴
令和8年度 問題A No.18既製杭(中掘り・プレボーリング)の施工
令和8年度 問題A No.19場所打ち杭工法の施工
令和8年度 問題A No.20各種土留め工の特徴
令和7年度 問題A No.17道路橋の基礎形式の種類と特徴
論点ページ:基礎工・土留めの要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.14。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する