道路橋の基礎形式の種類と特徴
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題A No.17の問題です。論点は「基礎工・土留め」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
道路橋で用いられる基礎形式の種類とその特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 摩擦杭基礎は,長期的な鉛直変位について十分検討を行い,周面摩擦力と基礎底面の支持により所要の支持力が得られるように根入れ深さを確保する必要がある。
解き方
- 道路橋示方書IV(平成29年)では、杭基礎の鉛直荷重は杭のみで抵抗させることを原則とする(10.3)。摩擦杭基礎は杭先端を支持層に到達させず主に周面摩擦力で支持させる基礎で、長期的な鉛直変位を十分に検討し、地盤条件等を考慮して適切な根入れ深さを設定する(8.4(5))。
- 「基礎底面の支持」を見込むのは直接基礎やケーソン基礎の考え方で、摩擦杭基礎の説明には当たらない。
- ケーソン基礎の鉛直荷重は基礎底面のみで支持(11.3)、鋼管矢板基礎は打込み工法又は中掘り工法で施工し支持層へ根入れ(8.4(4)、15.10)とされ、(1)(3)(4) は正しい。よって適当でないものは (2) である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。沈設時に周面摩擦を小さくする配慮をするので、鉛直荷重は原則として底面のみで支持する。
- (2)適当でない。正しくは周面摩擦力により所要の支持力が得られるよう根入れ深さを確保する。
- (3)適当。砂・砂礫層は十分な強度、粘性土層は圧密のおそれのない良質な層であることが必要である。
- (4)適当。先端支持とし、井筒部の下端拘束を地盤に期待するため支持層への根入れが必要である。
引っかけ:ケーソン基礎の「底面のみで支持」と摩擦杭基礎の「周面摩擦力で支持」を入れ替えて覚えないこと。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年8月22日通知(国都街第47号・国道国技第93号)で改定され、2026年4月1日以降に新たに着手する設計に適用されている。編・章構成が変わり、ケーソン基礎は16章(16.1で鉛直荷重は基礎部底面の鉛直地盤反力のみで考慮)、杭基礎は15章、鋼管矢板基礎の施工は23.10(打込み工法又は中掘り工法)に移った。規定の内容は同じで、この問題の答えは変わらない。
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論点ページ:基礎工・土留めの要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和7年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題A No.17。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する