工程管理

重要度 A共通工学・施工管理法・施工管理法(応用能力)で出題過去問 40問

工程管理は、1級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録975問中40問・重要度A)。出題されるのは共通工学・施工管理法・施工管理法(応用能力)です。

要点:工程表(バーチャート・ネットワーク)、クリティカルパス、工程と原価の関係。

覚える要点

  • 工程管理は評価基準を時間に置き、計画→実施→検討→処置の PDCA で進める。統制機能(進度管理)と改善機能に分かれ、早く完成させることが目的ではない
  • 所要作業日数=工事量÷1 日平均施工量、作業可能日数=暦日数−休日−作業不能日数で、可能日数≧所要日数とする。山積み後に山崩しで資源を平準化
  • バーチャートは所要日数と関連の概略はわかるが工期への影響は不明、ガントチャートは達成度のみ、グラフ式は出来高比率で予定と実績を比較、斜線式は線状工事、ネットワークは影響と余裕がわかるが煩雑
  • ネットワークはダミー(所要時間 0)を含めて最早時刻を順に計算し、最長経路がクリティカルパス。遅延日数からトータルフロートを引いた分だけ工期が延びる
  • 出来高累計曲線は緩→急→緩の S 字。バナナ曲線の上方限界超えは進み過ぎで不経済を検討、下方限界に接近すれば直ちに対策、下回れば計画を根本的に見直す
  • 工程と原価は施工を速めると安くなるが突貫では高くなる。良い品質は原価が高く時間がかかり、突貫で品質は悪化する。三者は相反するので調整して計画する

勉強のしかた:毎年4問で、ネットワーク計算が応用能力でも出る。最早時刻を順に書き込む手順を身につけ、工程表5種の長所短所とバナナ曲線の上下の意味を表で覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、工程管理で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題B No.6:ダミー④→⑦を見落とすと⑦の最早時刻を16日と誤り、クリティカルパスを取り違える。ダミー⑧→⑤によりJの開始も25日になる点にも注意。
  • 令和8年度 問題B No.25:工程管理の目的は「早く」ではなく「品質・原価・安全を満たして工期内に経済的に」完成させることである。
  • 令和8年度 問題B No.26:ガントチャート(横軸が達成度%)とグラフ式工程表(縦軸が出来高比率%)の軸の取り方を混同しやすい。
  • 令和8年度 問題B No.27:バーチャートは作業間の関連がおおよそ分かるが、工期に影響する作業(クリティカルな作業)はつかみにくい。この2点を区別する。
  • 令和7年度 問題B No.6:ダミー⑧→⑤を見落とすと⑤の最早時刻を23日、工期を29日と誤る。
  • 令和7年度 問題B No.25:数を問う問題でも全部が適当な場合がある。PERTとCPMの説明を入れ替えた形に注意する。

この論点の問題

ネットワーク式工程表の読み取り令和8年度 問題B No.6
工程管理(手法・統制機能・改善機能)令和8年度 問題B No.25
各種工程表の特徴令和8年度 問題B No.26
横線式工程表(バーチャート)令和8年度 問題B No.27
ネットワーク式工程表(クリティカルパス・工期)令和7年度 問題B No.6
ネットワーク式工程表の作成上の留意点と特徴令和7年度 問題B No.25
品質・工程・原価の関係令和7年度 問題B No.26
工程管理曲線(バナナ曲線)令和7年度 問題B No.27
ネットワーク式工程表令和6年度 問題B No.6
工程管理に用いる工程表令和6年度 問題B No.25
品質・工程・原価の関係令和6年度 問題B No.26
工程管理曲線(バナナ曲線)令和6年度 問題B No.27
ネットワーク式工程表(作業の遅延)令和5年度 問題B No.6
工程管理(工程計画の立て方)令和5年度 問題B No.25
工程管理に用いる各工程表の特徴令和5年度 問題B No.26
工程管理曲線(バナナ曲線)令和5年度 問題B No.27
ネットワーク式工程表(作業の遅延と工期)令和4年度 問題B No.6
工程管理(計画・統制・改善)令和4年度 問題B No.25
各種工程表の特徴令和4年度 問題B No.26
品質・工程・原価の関係令和4年度 問題B No.27
ネットワーク式工程表(作業の遅延と工期)令和3年度 問題B No.6
工程管理の考え方令和3年度 問題B No.25
工程管理に用いる各工程表の特徴令和3年度 問題B No.26
横線式工程表(バーチャート)令和3年度 問題B No.27
工事の工程管理の考え方令和2年度 問題B No.10
工程表の種類と特徴令和2年度 問題B No.11
ネットワーク式工程表の読み取り令和2年度 問題B No.12
バーチャート工程表の特徴令和2年度 問題B No.13
工事の工程管理と工程表令和元年度 問題B No.10
工程管理における日程計画令和元年度 問題B No.11
ネットワーク式工程表(工期・クリティカルパス)令和元年度 問題B No.12
工程管理曲線(バナナ曲線)令和元年度 問題B No.13
工程管理の一般的な作業手順平成30年度 問題B No.10
各種工程表の特長と工程表名平成30年度 問題B No.11
ネットワーク式工程表(最早開始日・余裕日数・工期)平成30年度 問題B No.12
工程管理曲線(バナナ曲線)平成30年度 問題B No.13
工程計画の検討平成29年度 問題B No.10
工程管理における日程計画平成29年度 問題B No.11
ネットワーク式工程表(クリティカルパス・工期)平成29年度 問題B No.12
バーチャート工程表とネットワーク式工程表平成29年度 問題B No.13

同じ分野で出る論点

共通工学・施工管理法・施工管理法(応用能力)では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。