土木

重要度 A関連分野で出題過去問 39問

土木は、1級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録911問中39問・重要度A)。出題されるのは関連分野です。

要点:土質と地盤調査、掘削機械、土留め、測量、鉄道の軌道、地中管路の埋設工法。

覚える要点

  • 土量の換算は、ほぐした土量÷L で地山の土量に戻してから×C で締め固めた土量にする(L=1.2・C=0.9なら720m³→540m³、840m³→630m³)。地山200m³・L=1.25ならほぐした土量は250m³
  • 土留め壁は、遮水性がなく根入れ部が連続しないのが親杭横矢板、遮水性があり打込み・引抜きで繰り返し使えるのが鋼矢板、原地盤の土とセメントを混ぜH形鋼を芯材にするのがソイルセメント壁。控え杭タイロッド式は控え杭・タイロッドを背面に設けるので掘削面内の障害にならない
  • 砂質地盤で地下水が湧き上がるのがボイリング、軟弱な粘性土で掘削底面が膨れ上がるのがヒービング。切りばりの間隔を狭くする・支保工を強固にするのは土圧への対策で、ボイリングの防止とは関係がない。アイランド工法もトレンチカット工法も地下躯体に打継ぎが生じる
  • 水準測量の器械高は視準線の高さ(既知点の標高+後視)で三脚の高さではない。後視は標高が既知の点、前視は標高を求める点の標尺の読み。視準線の傾きによる誤差は距離に比例し、前視・後視の距離を等しくすれば消える。平板測量の器具はアリダード
  • 透水試験で求めるのは透水係数(含水比ではない)。粒度試験・含水比試験は室内試験で、ボーリング孔を利用する原位置試験は標準貫入試験・孔内載荷試験・現場透水試験など
  • タンピングローラは表面の突起で締め固める大型の機械で粘性土・土塊向き(のり面・みぞ内は不可)、振動ローラは振動で締め固める。ドラグラインはやわらかい地盤向き、ラフテレーンクレーンはタイヤ式(履帯式はクローラクレーン)
  • 鉄塔の基礎は、支持層が深い地盤が杭基礎、急傾斜の山岳地が深礎基礎、床板を一体にして軟弱地盤に使うのがマット(べた)基礎。地中管路のパイロット管を先導とする推進は小口径推進工法
  • スラブ軌道はプレキャストの軌道スラブを敷設したもの(現場打ちではない)。カントは曲線の外側レールを高くする量、スラックは軌間を拡大する量、緩和曲線は直線と円曲線の間の平面の曲線(勾配変更箇所の曲線は縦曲線)。車両限界は重量ではなく断面の限界、道床が厚いほど路盤への圧力は小さい

勉強のしかた:10回すべてで3〜4問出て、選択問題(関連分野8問から5問)の中では得点源になる。土量の換算、土留め壁とボイリング・ヒービング、水準測量の用語、鉄道の軌道(スラブ軌道・カント・緩和曲線・車両限界)がほぼ毎回同じ形で出るので、用語の定義を対にして覚えておけば短時間で解ける。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、土木で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.47:ほぐした土量 → ÷L → 地山 → ×C → 締め固めた土量。
  • 令和8年度 No.48:後視(BS)=既知点,前視(FS)=未知点。器械高=既知標高+後視,未知点の標高=器械高−前視。
  • 令和8年度 No.49:ソイルセメント壁=原地盤の土+セメント+芯材(H形鋼)。遮水性あり:鋼矢板・ソイルセメント壁・場所打ち鉄筋コンクリート壁,なし:親杭横矢板。
  • 令和8年度 No.50:スラブ軌道=プレキャストの軌道スラブ+てん充材。バラスト軌道=砂利・砕石の道床。
  • 令和7年度 No.47:切ばりがない形式(自立式・アンカー式・控え杭タイロッド式)は掘削面内が広く使える。
  • 令和7年度 No.48:ラフタークレーン=タイヤ,クローラクレーン=履帯。

この論点の問題

土量の変化率(ほぐした土量から盛土量)令和8年度 No.47
水準測量の用語令和8年度 No.48
山留め壁の種類(ソイルセメント壁)令和8年度 No.49
鉄道線路の軌道構造令和8年度 No.50
土留め工の支保形式の特徴令和7年度 No.47
建設機械の特徴令和7年度 No.48
鉄塔基礎の種類(マット基礎)令和7年度 No.49
鉄道の軌道構造令和7年度 No.50
ボイリングの防止方法令和6年度 No.47
水準測量令和6年度 No.48
地中管路の埋設工法(小口径推進工法)令和6年度 No.49
鉄道線路の用語(建築限界・車両限界)令和6年度 No.50
ボーリング孔を利用する原位置試験令和5年度 No.50
掘削機械の特徴令和5年度 No.51
土留め壁の種類令和5年度 No.52
鉄道の軌道変位令和5年度 No.53
土量の変化率(ほぐした土量から盛土量)令和4年度 No.50
締固め機械の特徴令和4年度 No.51
鉄塔基礎の種類(深礎基礎)令和4年度 No.52
鉄道の軌道構造令和4年度 No.53
コンクリートの施工令和3年度 No.50
水準測量の用語令和3年度 No.51
土留め壁を設けた掘削の現象令和3年度 No.52
鉄道線路の用語(JIS)令和3年度 No.53
ボイリングの防止令和2年度 No.51
土留め壁を設けた掘削工法令和2年度 No.52
管路の推進工法令和2年度 No.53
鉄道線路・軌道構造令和2年度 No.54
土量の変化令和元年度 No.51
水準測量の用語令和元年度 No.52
ソイルセメント壁令和元年度 No.53
鉄道線路の軌道令和元年度 No.54
平板測量の器具平成30年度 No.52
鉄塔の基礎平成30年度 No.53
鉄道の軌道構造平成30年度 No.54
土質試験と求められるもの平成29年度 No.51
締固め機械平成29年度 No.52
土留め壁の種類平成29年度 No.53
鉄道線路・軌道構造の用語(JIS)平成29年度 No.54

同じ分野で出る論点

関連分野では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。