令和5年度 問題B No.26論点:植栽・移植重要度 A配点 1点未着手

ケヤキの溝掘式根回し

これは1級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年9月3日(日)実施) 問題B No.26の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

ケヤキの溝掘式根回しに関する記述として,適当なものを全て選びなさい。

次の工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事に関して,以下の問題24〜29について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は関東地方の地区公園の未供用区域において,上記の工事数量表に基づき,広場を整備するものである。

・高木植栽工(A)においては,防火植栽用樹木を植栽する。

・根回し工のケヤキは,本公園の供用区域内に植栽されているものについて,次年度以降に本公園の未供用区域に移植することを予定している。

・高木移植工のクスノキは,本公園の供用区域内に植栽されているものを掘り取り,約100m運搬して植え付ける。

・高木植栽工及び高木移植工においては,移動式クレーンを用いて作業を行うものとする。

・工期は9月1日から翌年の3月10日までである。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ヤマボウシH(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) ―、株立数 3本立本4
植栽工高木植栽工カツラH(m) 3.5、C(m) 0.18、W(m) 1.5、株立数 ―本4
植栽工高木植栽工(A)H(m) *、C(m) *、W(m) *、株立数 *本20
植栽工中低木植栽工アジサイH(m) 0.3、C(m) ―、W(m) ―、株立数 3本立本15
植栽工地被類植栽工ノシバ―m²200
移植工根回し工ケヤキH(m) 7.0、C(m) 0.60、W(m) 4.0、株立数 ―本2溝掘式根回し
移植工高木移植工クスノキH(m) 5.0、C(m) 0.60、W(m) 2.0、株立数 ―本2
園路広場整備工コンクリート系舗装工平板舗装―m²300
サービス施設整備工ベンチ・テーブル工スツール―基2
遊戯施設整備工現場打遊具工砂場枠―式1

解答欄

当てはまるものを全て選んで「採点する」を押してください。正解の数は問題ごとに違います(1 つだけのこともあります)。選んだ組が正解の組とぴったり同じときに正解です。

正解

正解:(1) 根回しを行う根鉢の直径は,根元直径の4倍程度とした。 / (2) 風により木が倒れることや,新根が切断されることを防ぐため,支柱を取り付けた。 / (4) 切断を行った地下部の根系とのバランスをとるために,地上部の枝葉の剪定を行った。

この 3 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。

解き方

  1. 溝掘式根回しは、根元直径の3〜5倍程度(一般に4倍程度)の根鉢の大きさで周囲を掘り回し、太根の一部は切らずに残して環状はく皮を行い、他の根は切断して発根を促す方法である。(1)は適当である。
  2. 根回しの後は根の支持力が弱まるので、風による倒伏や、揺れによる新根の切断を防ぐために支柱を取り付ける。また、切断した根とのバランスをとるため、枝透かしや摘葉で枝葉を減らし蒸散を抑える。公園緑地工事共通仕様書(2-4-3 根回し工)も、必要に応じて枝透かし、摘葉のほか支柱の取付けを行うと定めている。(2)(4)は適当である。
  3. 環状はく皮を行うと、葉で作られた養分(同化物質)がはく皮部より先に流れなくなり、はく皮部の上端(幹に近い側)にたまって、そこから発根が促される。(3)は「先端側の根の部分から」としているので適当でない。よって(1)(2)(4)である。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当。根鉢の直径は根元直径の3〜5倍程度で、4倍程度は適当である。
  2. (2)適当。根回し後は倒伏や新根の切断を防ぐため支柱を取り付ける。
  3. (3)適当でない。環状はく皮による発根は、はく皮部の上端(幹側)から促される。
  4. (4)適当。根の切断とのバランスをとるため、枝透かし・摘葉などの剪定を行う。
引っかけ:環状はく皮の発根は「幹側(上側)の切り口」から。先端側ではない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年9月3日(日)実施) 問題B No.26。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する