令和3年度 問題B No.25論点:植栽・移植重要度 A配点 1点未着手

イチョウの移植(掘取り・植穴・水極め)

これは1級造園施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年9月12日(日)実施) 問題B No.25の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

高木移植工において,既存樹木のイチョウを移植したが,この移植に関する記述として,適当なものを全て選びなさい。

次の工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事に関して,以下の問題24〜29について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

本工事は関東地方の近隣公園の未供用区域(既存樹木あり)において,上記の工事数量表に基づき施工するものである。

生垣植栽は,公園内にある高さ2mの管理施設を景観上,公園利用者から年間を通して見えないように遮蔽するため,周辺を取り囲む形で植栽するものである。

移植工のイチョウは,開園区域内に生育しているもので,根回しは行っていない。

モニュメントは,公園外の工場で製作されたものを搬入し,設置する。

公園施設撤去は,コンクリート製の基礎部分を含めて公園外に搬出し,処分する。

工期は6月1日から翌年の3月10日までである。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ケヤキH(m) 5.0、C(m) 0.21、W(m) 1.5、株立数 ―本1*
植栽工高木植栽工クスノキH(m) 4.0、C(m) 0.4、W(m) 1.8、株立数 ―本3*
植栽工高木植栽工イヌシデH(m) 4.0、C(m) 0.25、W(m) ―、株立数 2本立本20*
植栽工高木植栽工ヤマボウシH(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) ―、株立数 3本立本1*
植栽工高木植栽工コナラH(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) ―、株立数 3本立以上本10*
植栽工高木植栽工*H(m) *、C(m) *、W(m) *、株立数 *本*生垣植栽
移植工高木移植工イチョウW(m) 6.0、L(m) 0.4、W(m) 2.0、株立数 ―本2*
樹木整姿工高中木整姿工イチョウW(m) 10.0、L(m) 1.5、W(m) 10.0、株立数 ―本5*
修景施設整備工モニュメント工モニュメント御影石製10t基1
公園施設等撤去・移設工公園施設撤去工公園施設撤去木製複合遊具式1

解答欄

当てはまるものを全て選んで「採点する」を押してください。正解の数は問題ごとに違います(1 つだけのこともあります)。選んだ組が正解の組とぴったり同じときに正解です。

正解

正解:(2) 根鉢を少し大きめに掘り取り,根巻きせず,そのまま植え付け場所まで運搬した。 / (3) 植え穴は,根鉢が余裕を持って入る大きさとし,穴の底は土を細かく砕いて軟らかくし,中央をやや高く仕上げた。 / (4) 鉢を植え穴に入れ,土を半分ほど埋め戻したあと,水を注いで泥状にし,鉢の周りに土が密着するように棒で泥をよく突きながら埋め戻した。

この 3 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。

解き方

  1. (1)は適当でない。移植する樹木は、掘取りの前に十分に灌水して樹体に水分を補給し、根鉢の土を崩れにくくしておく。灌水を控えると根鉢が乾いて崩れやすく、樹体も水分不足になる。
  2. (2)は適当である。イチョウは発根力が強く移植の容易な樹種で、根回しをしていなくても、根鉢を大きめに掘り取れば根巻きを省いて運搬・植付けをしても活着しやすいとされる。公園緑地工事共通仕様書(高木移植工)も、鉢を付ける必要のない樹種は鉢よりも大きめに掘り下げ、細根が十分に付くように掘り取るとしている。
  3. (3)は適当である。植穴は根鉢が余裕を持って入る大きさに掘り、穴の底は土を細かく砕いて軟らかくし、中央をやや高く仕上げて根鉢を据えやすくする。
  4. (4)は適当である。イチョウは水極めに適する樹種で、土を半分ほど埋め戻した後に水を注いで泥状にし、棒で突いて根鉢の周りに土を密着させる。よって適当なものは(2)(3)(4)である。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当でない。掘取り前は十分に灌水し、根鉢を崩れにくくしておく。
  2. (2)適当。イチョウは移植の容易な樹種で、根鉢を大きめに掘り取れば根巻きを省いても活着しやすい。
  3. (3)適当。植穴は余裕のある大きさとし、穴底を耕して中高に仕上げる。
  4. (4)適当。イチョウは水極めに適し、泥状にして突きながら根鉢と土を密着させる。
引っかけ:根回しをしていない樹木は必ず根巻きが要ると思いやすいが、イチョウのように発根力が強く移植の容易な樹種は根巻きを省くことができる。水極めに向く樹種(イチョウ・ケヤキ・サクラなど多く)と、土極めにする樹種(マツ類・ジンチョウゲなど)も区別する。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年9月12日(日)実施) 問題B No.25。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する