樹木の移植(根回し・幹巻き・枝しおり・土極め)
これは1級造園施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年9月2日(日)実施) 問題A No.16の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
造園樹木の移植に関する記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) 溝掘り式の根回しは,周囲に張った側根のうち,三方か四方の太根を残して環状はく皮を行う作業であり,休眠期である冬期に行うのがよい。
解き方
- (1)が適当でない。根回しは,移植の前に根を切って細根の発生を促しておく作業で,根の活動が始まる直前の春の萌芽前が最も適した時期とされ,発根が盛んな春を経て梅雨期までに行うのがよい。休眠期の冬は,切った根や環状はく皮した部分から新しい根が出にくく,寒さの害も受けやすいので,「休眠期である冬期に行うのがよい」とする記述は適当でない。
- 溝掘り式の根回しの作業内容は記述のとおりで,支持根として三方か四方の太根を残し,その太根は形成層まで環状はく皮を行い,ほかの根は切断する(公園緑地工事共通仕様書 根回し工)。
- (2)の幹巻きは根元から上部へ巻き上げ,幹の日焼け防止・防寒・蒸散抑制の効果がある。(3)の枝しおりは,枝をまとめて縄で幹に引き寄せて結びとめ,荷姿を小さくする作業で,梢から下方へ,幹に近い内側の枝から外枝へと順にしおっていく。(4)の土極めは水を使わずに埋戻し土を棒で突き固めて植える方法で,過湿を嫌うジンチョウゲなどに用いる。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。根回しの適期は春の萌芽前から梅雨期までで,休眠期の冬は新しい根が出にくく適さない。
- (2)適当。幹巻きは根元から上部へ巻き上げ,幹の日焼け防止・防寒・蒸散抑制の効果がある。
- (3)適当。枝しおりは梢から下方へ,幹に近い内側の枝から外枝へと順にしおって荷姿を小さくする。
- (4)適当。土極めは水を使わずに突き固めて植える方法で,過湿を嫌うジンチョウゲなどに用いる。
引っかけ:根回しの適期は「春の萌芽前から梅雨期まで」。冬は休眠していて安全そうに見えるが,切った根から新しい根が出にくい。枝しおりは「梢から下方へ,内から外へ」。土極めは過湿を嫌う樹種(ジンチョウゲ・マツなど),水極めは一般の樹種。
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論点ページ:植栽・移植の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年9月2日(日)実施) 問題A No.16。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する