一般構造
重要度 A建築学等で出題過去問 44問
一般構造は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中44問・重要度A)。出題されるのは建築学等です。
要点:鉄筋コンクリート構造・鉄骨構造・木質構造・地盤と基礎・免震構造、荷重と外力。
覚える要点
- 積層ゴムの免震構造は長周期化で水平方向の応答を低減するが上下動は低減できず、地盤の周期が長い軟弱地盤では効果が小さい。重心と免震層の剛心を一致させてねじれを抑え、建物周囲にクリアランスを設ける
- RCの鉄筋比の最小値は、柱の主筋0.8%、耐力壁のせん断補強筋比0.25%、柱・梁のせん断補強筋比0.2%、床スラブ各方向0.2%、梁の引張鉄筋0.4%(0.004bd)。数値の入れ替えが定番
- 柱の小径は支点間距離の1/15以上、帯筋間隔は柱の上下端100mm以下・中央部150mm以下、D10のあばら筋間隔は梁せいの1/2以下かつ250mm以下。脆性破壊を避けるには柱の軸方向圧縮応力度を小さくする(短期でFc/3以下)
- 梁貫通孔は応力の大きい梁端部を避け、孔径は梁せいの1/3以下、2個以上並べるときの中心間隔は両孔径の平均値の3倍以上。貫通孔はせん断耐力を大きく低下させる
- 鉄骨の幅厚比が大きい(板が薄い)ほど局部座屈を起こしやすい。高力ボルト摩擦接合は普通ボルト接合(支圧)より孔周辺の応力集中が小さい。曲げモーメントはフランジ、せん断力はウェブが負担する
- 鋼材のヤング係数は鋼種によらずほぼ一定なので、強度の高い鋼種にしてもたわみは変わらない。柱脚の回転拘束は露出<根巻き<埋込みの順に大きい。圧縮材の有効細長比は柱200以下、柱以外250以下
- 杭の中心間隔は打込み杭が杭径の2.5倍以上、埋込み杭は2倍以上。負の摩擦力は摩擦杭より支持杭のほうが大きい。圧密沈下の許容値はべた基礎のほうが独立基礎より大きく、基礎梁の剛性を高めると不同沈下が平均化される
- 床の積載荷重は倉庫業を営む倉庫で3,900N/m²以上、劇場等の客席は固定席2,900N/m²・その他3,500N/m²。風力係数は外圧係数と内圧係数の差。枠組壁工法の壁は鉛直力と水平力を同時に負担する
勉強のしかた:10回すべてで4〜5問出る。免震構造、鉄筋コンクリート構造の配筋規定と構造計画、鉄骨構造、地盤・杭基礎が毎回のように出て、木質構造(燃えしろ設計は長期荷重の応力度と短期許容応力度で比べる)と荷重・外力もときどき出る。鉄筋比・貫通孔・杭間隔の数値と、ヤング係数が鋼種によらないこと、負の摩擦力は支持杭のほうが大きいことを押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、一般構造で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.3:強度(降伏点)が上がっても剛性(ヤング係数)は変わらない。たわみ・座屈の検討では鋼種の違いが効かない点が問われる。
- 令和8年度 No.4:基礎の剛性が高いほど不同沈下が起こりにくく,許される全体の沈下量は大きくなる。
- 令和8年度 No.9:免震は長周期化と減衰付加で揺れを小さくする。変位は大きくなるので周囲の余裕が要る。
- 令和8年度 No.10:貫通孔は「孔径は梁せいの1/3以下,中心間隔は平均孔径の3倍以上」をセットで覚える。
- 令和7年度 No.3:幅厚比は「大きい=薄い=座屈しやすい」。
- 令和7年度 No.4:負の摩擦力は「沈下しない杭ほど大きい」。
この論点の問題
鉄骨構造(柱脚・梁のたわみ・細長比)令和8年度 No.3
地盤及び基礎構造(圧密沈下・液状化)令和8年度 No.4
免震構造の建築物令和8年度 No.9
鉄筋コンクリート構造の梁の配筋と貫通孔令和8年度 No.10
鉄骨構造(応力集中・幅厚比・ダイアフラム・スカラップ)令和7年度 No.3
杭基礎(先端支持力・杭間隔・負の摩擦力)令和7年度 No.4
木質構造(枠組壁工法・燃えしろ設計・CLT)令和7年度 No.9
鉄筋コンクリート構造(帯筋・耐震壁・梁貫通孔)令和7年度 No.10
鉄筋コンクリート構造の配筋の規定令和6年度 No.3
地盤及び基礎構造令和6年度 No.4
鉄筋コンクリート造の構造計画令和6年度 No.9
鉄骨構造の設計令和6年度 No.10
免震構造(アイソレータ・ダンパー)令和5年度 No.4
鉄筋コンクリート構造の構造計画令和5年度 No.5
鉄骨構造(幅厚比・横座屈・ダイアフラム)令和5年度 No.6
杭基礎(負の摩擦力・杭間隔・支持力)令和5年度 No.7
鉄筋コンクリート造の構造計画令和4年度 No.4
木質構造(接合・燃えしろ設計・CLT)令和4年度 No.5
鉄骨構造(たわみ・座屈長さ・柱脚)令和4年度 No.6
地盤及び基礎構造(圧密沈下・液状化)令和4年度 No.7
荷重及び外力(風力係数・積雪荷重)令和4年度 No.8
積層ゴムを用いた免震構造令和3年度 No.4
鉄筋コンクリート構造の柱・梁の配筋令和3年度 No.5
鉄骨構造(幅厚比・高力ボルト摩擦接合・横座屈)令和3年度 No.6
杭基礎(先端支持力・引抜き抵抗・負の摩擦力)令和3年度 No.7
木質構造(枠組壁工法・燃えしろ設計)令和2年度 No.4
鉄筋コンクリート構造(柱の軸方向力・壁筋比)令和2年度 No.5
鉄骨構造(たわみ・座屈長さ・細長比)令和2年度 No.6
地盤及び基礎構造(許容応力度・沈下)令和2年度 No.7
床の積載荷重令和2年度 No.8
積層ゴムを用いた免震構造令和元年度 No.4
鉄筋コンクリート構造の配筋の規定令和元年度 No.5
鉄骨構造(H形鋼・ダイアフラム)令和元年度 No.6
杭基礎(負の摩擦力・杭の中心間隔)令和元年度 No.7
木質構造(集成材・枠組壁工法・CLT)平成30年度 No.4
鉄筋コンクリート構造の構造規定平成30年度 No.5
鉄骨構造(たわみ・座屈・柱脚)平成30年度 No.6
基礎構造と液状化平成30年度 No.7
荷重及び外力(積載荷重・積雪・風)平成30年度 No.8
積層ゴムを用いた免震構造平成29年度 No.4
鉄筋コンクリート構造の配筋の規定平成29年度 No.5
鉄骨構造(局部座屈・スチフナ・ボルト接合)平成29年度 No.6
杭基礎の支持力と杭の中心間隔平成29年度 No.7
荷重及び外力(積載荷重・積雪荷重・風圧力)平成29年度 No.8
同じ分野で出る論点
建築学等では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。