構造材料

重要度 B建築学等で出題過去問 12問

構造材料は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中12問・重要度B)。出題されるのは建築学等です。

要点:セメント・コンクリート用混和剤、鋼材(炭素量・熱処理・SN材・TMCP鋼・低降伏点鋼)、金属材料(鉛・銅・アルミニウム・ステンレス鋼)の性質。

覚える要点

  • 鋼は炭素量が増えると引張強さ・硬さが増し、伸び・靱性・溶接性は低下する。焼入れは変態点以上に加熱して急冷する処理で、硬く強くなるがもろくなる
  • SN材のB種・C種は溶接する部材用で炭素当量・降伏比などの上限が規定され、C種はさらに板厚方向の絞り値も規定される。炭素当量の規定がないのは溶接しない部材用のA種(SN400A)
  • TMCP鋼は制御圧延・加速冷却で炭素当量を抑えたまま高強度・高靱性とした溶接性のよい鋼材、FR鋼はモリブデン等を加えて高温時の降伏点の低下を小さくした鋼材
  • 低降伏点鋼は合金元素を極力減らした純鉄に近い成分で、降伏点が低く延性が高く、早期に降伏してエネルギーを吸収する制振ダンパーに用いる(元素を「添加」は誤り)
  • 鉛は酸に強くアルカリに弱い(アルミニウムもアルカリに弱い)。銅は熱・電気の伝導率が大きく緑青が保護膜になる。亜鉛は鉄よりイオン化傾向が大きく、犠牲防食作用でめっきに使う。黄銅は銅と亜鉛30〜40%の合金
  • アルミニウムは鋼に比べ線膨張係数が約2倍、密度とヤング係数が約1/3。ステンレス鋼は炭素量が少ないほど耐食性がよく、SUS304(オーステナイト系)は磁性がほとんどなく、SUS430(フェライト系)は磁性がある
  • 耐凍害性を高めるのはAE剤・AE減水剤による連行空気で、減水剤ではない。流動化剤は工事現場でレディーミクストコンクリートに加え、単位水量を増やさずに流動性を大きくする
  • セメントは比表面積が大きい(細かい)ほど凝結・強度発現が早く、早強ポルトランドセメントは初期の水和熱が大きく冬期の工事に適する。高炉セメントB種は初期強度がやや小さいが長期強度は同等以上で、耐海水性が大きい

勉強のしかた:10回すべてで1〜2問出る。鋼材(炭素量と性質、SN材の炭素当量、低降伏点鋼、TMCP鋼)と金属材料(鉛・銅・アルミニウム・ステンレス鋼)がほぼ1年おきに出て、令和5年度以降はセメント・コンクリート材料も出る。アルミニウムの線膨張係数が鋼の約2倍、鉛がアルカリに弱いことは繰り返し誤りの選択肢になる。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、構造材料で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.6:SN材のA種は溶接しない部材用,B種・C種は溶接する部材用で炭素当量の規定あり,C種はさらに板厚方向の絞り値の規定がある。
  • 令和7年度 No.6:早強ポルトランドセメントは比表面積が大きい。
  • 令和7年度 No.13:線膨張係数:鋼≒コンクリート(約1×10⁻⁵),アルミニウムはその約2倍。
  • 令和6年度 No.13:SN材のB種・C種は溶接する部材用なので、炭素当量や降伏比などの規定がある。
  • 令和5年度 No.11:耐凍害性=AE(空気連行)。減水剤・流動化剤は水量や流動性の調整が目的である。
  • 令和5年度 No.12:鉛は「酸に強くアルカリに弱い」。アルミニウムもアルカリに弱い。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

建築学等では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。