積層ゴムを用いた免震構造
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.4の問題です。論点は「一般構造」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
積層ゴムを用いた免震構造の建築物に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 軟弱な地盤に比べ強固な地盤では大地震時の地盤の周期が短くなるため,応答加速度を低減する効果が低下する。
解き方
- 免震構造は,積層ゴムで建物の固有周期を長くし,地震動の卓越周期からずらして応答加速度を低減する。
- 強固な地盤では大地震時の地盤の周期が短いので,長周期化した免震建物との差が大きくなり,低減効果はむしろ大きい。効果が低下するのは地盤の周期が長い軟弱地盤の場合であり,(2)が不適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。積層ゴムは鉛直方向には剛いので,上下方向の応答加速度を低減する効果は期待できない。
- (2)適当でない。免震の効果が低下するのは地盤の周期が長くなる軟弱な地盤の場合である。
- (3)適当。上部構造の重心と免震層の剛心を一致させると,ねじれ応答を低減できる。
- (4)適当。中間階免震では免震層が居室階の間に入るため,積層ゴムを火災から保護する耐火被覆が必要である。
引っかけ:免震は「長周期化」で効く。地盤の周期が長い軟弱地盤ほど効果が小さい。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.3鉄骨構造(柱脚・梁のたわみ・細長比)
令和8年度 No.4地盤及び基礎構造(圧密沈下・液状化)
令和8年度 No.9免震構造の建築物
令和8年度 No.10鉄筋コンクリート構造の梁の配筋と貫通孔
令和7年度 No.3鉄骨構造(応力集中・幅厚比・ダイアフラム・スカラップ)
論点ページ:一般構造の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する