ダクトの施工
重要度 A施工管理法・基礎的な能力で出題過去問 34問
ダクトの施工は、2級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録884問中34問・重要度A)。出題されるのは施工管理法・基礎的な能力です。
要点:ダクトの工法(共板フランジ・アングルフランジ)、吊り・支持、防火区画の貫通、吹出口。
覚える要点
- 長方形ダクトのアスペクト比は原則4以下で、大きいほど圧力損失が大きい。板厚は長辺の寸法で決まり、コーナーボルト工法でもアングルフランジ工法と同じ板厚
- 共板フランジ工法はダクト本体を成形加工してフランジにし、四隅をボルト・ナット、辺部を押え金具(クリップ、再使用しない)で接続する。接合部にもガスケットを入れ、吊り間隔はアングルフランジ工法より短い
- ダクトの断面変形は拡大15度以下・縮小30度以下。長方形ダクトのエルボの内側半径はダクト幅の1/2以上。送風機の吐出し口直後の曲がりは羽根車の回転方向と同じ向きにする
- 風量測定口・風量調整ダンパー・VAVユニットは、送風機の吐出し口やダンパーの直後を避け、気流が整流された直管部に設ける。風量測定口は長辺300mm以下で1個、700mm以下で2個、700mmを超えると3個
- 防火ダンパーは原則4点吊り(長辺300mm以下は2点吊りでよい)とし、隠ぺい部には一辺450mm以上の点検口を設ける。温度ヒューズは一般72℃、厨房排気120℃、排煙280℃
- 防火区画の貫通部と防火ダンパーの間のダクトは厚さ1.5mm以上の鋼板製とし、貫通部のすき間はモルタルかロックウール保温材で埋める(グラスウールは不可)
- スパイラルダクトの差込み接合はシール材・鋼製ビス・ダクト用テープの二重巻きで、らせん状のはぜが補強になるので一般に補強は要らない。送風機との接続はたわみ継手(フランジ間隔150mm以上)、吹出口ボックスとの接続はフレキシブルダクト
- 浴室・厨房の排気ダクトは継目・継手にシールを施し、継目を下面にしない。浴室の排気は排気ガラリに向けて下り勾配とし、厨房の排気ダクトには点検口を設けて排気フードは四隅と1,500mm以下の間隔で吊る
勉強のしかた:毎回2問(令和3年度からは1問が二つ選ぶ問題)。拡大15度・縮小30度、温度ヒューズ72℃・120℃、防火区画の1.5mm、風量測定口の位置、共板フランジの四隅のボルト・ナットが繰り返し問われる。「配管・ダクトの材料」の論点と数値が重なるので一緒に覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、ダクトの施工で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.35:No.27と対になる問題。たわみ継手は振動の伝播防止、フレキシブルダクトは位置合わせと覚える。
- 令和8年度 前期 No.52:長方形ダクトの板厚は長辺、円形・スパイラルダクトの板厚は直径で決まる。
- 令和7年度 後期 No.35:ダクトの板厚は工法によらず長辺の寸法で決まる。コーナーボルト工法は長辺1,500mm以下に適用する。
- 令和7年度 後期 No.52:温度ヒューズは、一般72℃、厨房排気120℃、排煙280℃と覚える。
- 令和7年度 前期 No.35:拡大15度・縮小30度。広がる方が厳しい。
- 令和7年度 前期 No.52:防火区画貫通部のすき間には、耐熱性の高いロックウールを使う。グラスウールは使わない。
この論点の問題
ダクトの施工(縮小角度・点検口・フレキシブルダクト)令和8年度 前期 No.35
ダクトの施工(共板フランジ・板厚・点検口)令和8年度 前期 No.52
ダクトの施工(工法・補強・厨房排気)令和7年度 後期 No.35
ダクトの施工(送風機出口・防火ダンパー・測定口)令和7年度 後期 No.52
ダクトの施工(拡大角度・板厚・シール)令和7年度 前期 No.35
ダクトの施工(ガスケット・防火区画貫通)令和7年度 前期 No.52
ダクト・吹出口の施工令和6年度 後期 No.35
ダクトの施工(防火区画・スパイラルダクト)令和6年度 後期 No.52
ダクトの施工(リブ補強・吊り間隔・点検口)令和6年度 前期 No.35
ダクトの施工(共板フランジ・送風機吐出し口)令和6年度 前期 No.52
ダクト・ダクト附属品の施工(吊り・接合)令和5年度 後期 No.35
ダクトの施工(防火ダンパー・アスペクト比)令和5年度 後期 No.52
ダクトの施工(VAV・厨房排気・コーナーボルト工法)令和5年度 前期 No.35
ダクトの施工(フレキシブルダクト・VAV)令和5年度 前期 No.52
ダクトの施工(縮小部の角度・風量測定口)令和4年度 後期 No.35
ダクトの施工(風量測定口・防火区画貫通部)令和4年度 後期 No.52
ダクトの施工(防火区画貫通部・ガイドベーン)令和4年度 前期 No.35
ダクトの施工(フレキシブルダクト・消音内貼材)令和4年度 前期 No.52
ダクトの施工(たわみ継手・吊り間隔・はぜ)令和3年度 後期 No.35
ダクトの施工(フランジ間隔・シーリングディフューザー)令和3年度 後期 No.52
ダクトの施工(風量測定口・共板フランジ)令和3年度 前期 No.35
ダクトの施工(厨房の防火ダンパー・フランジ工法)令和3年度 前期 No.52
ダクトの施工(形鋼補強・シール・ガスケット)令和2年度 後期 No.38
ダクトの施工(剛性・エルボ・曲がり方向)令和2年度 後期 No.39
ダクトの施工(断面寸法と送風動力)令和元年度 後期 No.38
ダクトの施工(コーナーボルト工法の板厚)令和元年度 後期 No.39
ダクトの施工(防火区画貫通・厨房排気)令和元年度 前期 No.38
ダクトの施工(共板フランジ・送風機吐出し口)令和元年度 前期 No.39
ダクトの施工(アスペクト比・板厚・スパイラルダクト)平成30年度 後期 No.38
ダクトの施工(拡大縮小・防火ダンパー・浴室排気)平成30年度 後期 No.39
ダクトの施工(共板フランジのつり間隔・温度ヒューズ)平成30年度 前期 No.38
ダクトの施工(共板フランジ工法の接続・外壁ガラリ)平成30年度 前期 No.39
ダクトの施工(風量測定口の位置・エルボ)平成29年度 No.38
ダクトの施工(アスペクト比・リブ補強)平成29年度 No.39
同じ分野で出る論点
施工管理法・基礎的な能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。