工程管理

重要度 A施工管理法・基礎的な能力で出題過去問 34問

工程管理は、2級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録884問中34問・重要度A)。出題されるのは施工管理法・基礎的な能力です。

要点:工程表の種類と特徴、ネットワーク工程表のクリティカルパス・フロートの計算。

覚える要点

  • クリティカルパスは開始から終了までの最長経路で、その日数が全体の所要日数。合流するイベントの最早開始時刻は、入ってくる経路のうち最大の値をとる
  • ダミーは日数0の点線矢印で、作業の前後関係だけを表す。ダミーを通る経路を見落とすと、短い経路をクリティカルパスと誤る
  • クリティカルパスが複数あるときは、すべての経路(共通の作業)を短縮しないと全体の工期は縮まない。クリティカルパス上にない作業を短縮しても工期は変わらない
  • トータルフロートは作業の余裕日数で、その日数以内の遅れなら工期は延びない。フロートと同じ日数だけ遅れると、その経路もクリティカルパスになる
  • バーチャート工程表は横軸に暦日をとり、作成が容易で各作業の施工時期と所要日数が分かりやすいが、作業間の関連やクリティカルパスが分からず、遅れへの対策が立てにくい
  • ガントチャート工程表は横軸に達成度(%)をとり、各作業の進行状態は分かるが、所要日数・工期・作業の順序・全体の進行度は分からない。バーチャートとの説明の入替えが頻出
  • ネットワーク工程表はイベント・アクティビティー・ダミー・フロート・クリティカルパスの用語を使い、作業の相互関係が明確で、計画変更や遅れに対処しやすく複雑な工事に向く
  • 出来高累計の予定進度曲線はS字曲線(Sカーブ)、その上方・下方許容限界曲線で囲まれた形がバナナ曲線。タクト工程表は同じ作業を各階で繰り返す工事に使う

勉強のしかた:毎回2問で、ほぼ毎回1問はネットワーク工程表のクリティカルパスの計算、もう1問は工程表の特徴(令和3年度からは二つ選ぶ問題)。計算はダミーを通る経路も含めて全経路を数え、特徴はガントチャート(達成度)・バーチャート(日程)・ネットワーク(相互関係)の得意分野で判断する。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、工程管理で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 前期 No.30:クリティカルパスが複数あるときは、全部のパスに共通する作業(この図ではB)を短縮しないと全体の日数は縮まらない。
  • 令和8年度 前期 No.49:バーチャートは「日数は分かるが順序関係が不明確」、ガントチャートは「達成度は分かるが日数・全体の進行度が不明」、ネットワークは「順序関係・クリティカルパスが明確」。
  • 令和7年度 後期 No.30:余裕(トータルフロート)と同じ日数だけ遅れると、その経路は新たなクリティカルパスになる。全体の工期は延びないが、クリティカルパスの本数は増える。
  • 令和7年度 後期 No.49:ガントチャート=達成度はわかるが日数・工期はわからない。バーチャート=日数はわかるが作業の相互関係はわかりにくい。
  • 令和7年度 前期 No.30:全体の工期を縮めるには、すべてのクリティカルパスを同時に短縮する必要がある。
  • 令和7年度 前期 No.49:予定進度曲線はSカーブ、その許容範囲を示すのがバナナ曲線(上下2本の曲線がバナナの形になる)である。

この論点の問題

ネットワーク工程表(クリティカルパス・ダミー)令和8年度 前期 No.30
工程表の種類と特徴令和8年度 前期 No.49
ネットワーク工程表(クリティカルパス・余裕)令和7年度 後期 No.30
工程表の種類と特徴令和7年度 後期 No.49
ネットワーク工程表(クリティカルパス)令和7年度 前期 No.30
工程表の特徴(バーチャート・バナナ曲線)令和7年度 前期 No.49
ネットワーク工程表(クリティカルパス・余裕)令和6年度 後期 No.30
工程表の種類と特徴令和6年度 後期 No.49
ネットワーク工程表(クリティカルパス・ダミー)令和6年度 前期 No.30
工程管理(工程表の特徴・作業不可能日)令和6年度 前期 No.49
ネットワーク工程表(クリティカルパス・余裕)令和5年度 後期 No.30
工程表の種類と特徴令和5年度 後期 No.49
ネットワーク工程表のクリティカルパス令和5年度 前期 No.30
工程表の特徴(ガントチャート・バーチャート・ネットワーク)令和5年度 前期 No.49
ネットワーク工程表(クリティカルパスの本数と日数)令和4年度 後期 No.30
工程表の種類と特徴(ガントチャート・バーチャート)令和4年度 後期 No.49
ネットワーク工程表のクリティカルパス令和4年度 前期 No.30
工程表の比較(バーチャート・ネットワーク)令和4年度 前期 No.49
ネットワーク工程表のクリティカルパス令和3年度 後期 No.30
ガントチャート工程表とバーチャート工程表令和3年度 後期 No.49
ネットワーク工程表のクリティカルパス令和3年度 前期 No.30
工程表の特徴(ネットワーク・バーチャート・ガントチャート)令和3年度 前期 No.49
設備工事の工程管理(試運転調整の時期)令和2年度 後期 No.30
ネットワーク工程表のクリティカルパス(本数と日数)令和2年度 後期 No.31
ネットワーク工程表のクリティカルパス令和元年度 後期 No.30
工程表の種類と特徴令和元年度 後期 No.31
工程表と関連する用語の組合せ令和元年度 前期 No.30
ネットワーク工程表のクリティカルパス令和元年度 前期 No.31
ネットワーク工程表のクリティカルパス平成30年度 後期 No.30
工程表の特徴(バーチャート・ネットワーク)平成30年度 後期 No.31
工程表と関連する用語の組合せ平成30年度 前期 No.30
工程表の特徴(バーチャート・ガントチャート・ネットワーク)平成30年度 前期 No.31
ネットワーク工程表(クリティカルパス・フロート)平成29年度 No.30
工程表(バーチャート・ネットワーク)平成29年度 No.31

同じ分野で出る論点

施工管理法・基礎的な能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。