工程管理
重要度 A応用能力・施工管理で出題過去問 36問
工程管理は、1級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録911問中36問・重要度A)。出題されるのは応用能力・施工管理です。
要点:工程計画、バーチャート・ネットワーク工程表、進捗度曲線(Sチャート)、所要工期の計算。
覚える要点
- クリティカルパスは開始点から終了点までの最長経路で、所要工期を決める。ダミー(日数0)を通る経路を見落とすと工期を短く誤るので、合流するイベントでは入ってくる経路の最大値をとる
- アロー形ネットワークの矢線の長さは作業時間を表さない。工程短縮は、クリティカルパス上の作業の短縮・直列作業の並列化・作業順序の入替え・資源の追加で行い、「並列化してはならない」「順序を入れ替えてはならない」は誤り
- 工程が遅れたときのフォローアップでは、トータルフロートが負になる作業(フリーフロートではない)を洗い出して短縮の対象にする。フリーフロートは後続イベントの最早開始時刻から自分の最早終了時刻を引いた値
- バーチャートは各作業の日程・所要日数がわかりやすいが、余裕時間や作業の関連・全体工程に影響する作業はわかりにくい。ガントチャートは横軸が達成度で、現時点の達成度はわかるが日程・遅れ・工期への影響はわからない
- タクト工程表は縦軸に階をとり繰り返し作業を一定のリズムで管理する工程表で、稼働人数の把握や変化への対応が容易。総合工程表は大づかみに作り、輻輳する工程の詳細は月間・週間工程表で示す
- 進度曲線(Sチャート)は初期と後期が遅く中間が速いS字で、予定進度曲線は平均施工速度を基礎に作る。実施の累積が計画の上側なら進み、下側なら遅れ(上側を遅れとするのは誤り)
- 直接工事費は施工速度を速くしすぎると高くなり、間接工事費は工期が短いほど安く施工速度を遅くするほど高くなる。合計が最小となる速度が経済速度(最適工期)。利益図表では固定原価の線と原価曲線、損益分岐点の前が損失・後が利益
- 山積み図は動かせないクリティカルパス上の作業を底辺に置き、フロートのある作業を上に積んで山崩しする。応用能力の問題では、ネットワークの所要工期・最遅完了時刻・フリーフロートの計算と、バーチャート・進度曲線の読み取りが出る
勉強のしかた:10回すべてで3〜4問出て、令和3年度からは応用能力(五肢択一)でもネットワーク工程表やバーチャートの読み取りが出る。クリティカルパスは最長経路、ガントチャートは達成度、Sチャートの上側は進み、間接費は工期が短いほど安いという定番の誤りを押さえ、ネットワークは最早・最遅時刻を図に書き込んでダミーを含めて全経路を確かめる練習をしておく。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、工程管理で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.57:クリティカルパスは太線で判断する。山崩し図の底辺の作業と照らし合わせる。
- 令和8年度 No.58:フリーフロート=後続イベントの最早開始時刻 − 自分の最早開始時刻 − 所要日数。
- 令和8年度 No.62:原価=固定原価+変動原価。損益分岐点より出来高が多いと利益。
- 令和8年度 No.63:ガントチャート=達成度はわかるが,日程・遅れ・所要日数はわからない。遅れの把握にはバーチャートやネットワーク工程表を用いる。
- 令和7年度 No.57:フォローアップでは「トータルフロートが負」の作業が短縮の対象。
- 令和7年度 No.58:「AとBが完了後」はダミーで表す。D・Eの開始は遅いほうのBの完了(6日)。
この論点の問題
ネットワーク工程表と山崩し図令和8年度 No.57
ネットワーク工程表(フリーフロートなど)令和8年度 No.58
利益図表(損益分岐点)令和8年度 No.62
工程管理の考え方令和8年度 No.63
工程の遅れとフォローアップ(ネットワーク工程表)令和7年度 No.57
作業条件からのネットワーク工程表の工期令和7年度 No.58
クリティカルパスの性質令和7年度 No.62
進度曲線(Sカーブ)による工程管理令和7年度 No.63
バーチャート工程表と進度曲線の読み取り令和6年度 No.57
ネットワーク工程表(クリティカルパス・最早・最遅時刻)令和6年度 No.58
ガントチャートとタクト工程表令和6年度 No.62
工程と原価の関係(経済速度)令和6年度 No.63
ネットワーク工程表の工期短縮とトータルフロート令和5年度 No.60
ネットワーク工程表の所要工期令和5年度 No.61
バーチャート工程表の特徴令和5年度 No.65
進捗度曲線(Sチャート・バナナ曲線)令和5年度 No.66
山積み・山崩しによる配員計画令和4年度 No.60
ネットワーク工程表の所要工期令和4年度 No.61
工程表の特徴令和4年度 No.65
工程と原価の関係令和4年度 No.66
バーチャート工程表と進度曲線令和3年度 No.60
クリティカルパス令和3年度 No.61
利益図表令和3年度 No.65
進度曲線(Sチャート)による工程管理令和3年度 No.66
クリティカルパス令和2年度 No.71
総合工程表令和2年度 No.72
ネットワーク工程表での工程短縮令和2年度 No.73
工程表の特徴令和元年度 No.71
アロー形ネットワーク工程表令和元年度 No.72
利益図表令和元年度 No.73
クリティカルパス平成30年度 No.71
ネットワーク工程表での工程短縮平成30年度 No.72
工期と工事費平成30年度 No.73
工程表の特徴平成29年度 No.71
アロー形ネットワーク工程表平成29年度 No.72
タクト工程表平成29年度 No.73
同じ分野で出る論点
応用能力・施工管理では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。