日商簿記3級の学習スケジュール(3か月・6週間・2週間の例)
ネット試験は受験日を自分で選べるので、先に受験日を決めて予約し、そこから逆算して計画を立てるのが確実です。この記事では、3か月・6週間・2週間の3つの例を、週ごとの論点の表で示します。受験日を決めるときは、休止期間と、2027年4月1日に範囲と配点が変わることに注意してください。
先に受験日を決める(ネット試験の受験日の決め方)
ネット試験の受験日は、各ネット試験会場が設定する日の中から選びます。インターネット申込方式では、受験日の3日前までに予約を済ませる必要があります。予約できるのは3か月先までです。
受験日を決めるときに確かめることは、次の4つです。
1. 休止期間を避ける
ネット試験には、統一試験の前後と年度はじめに休止期間があり、その間は受験できません。2026年度の休止期間は次のとおりです。
| 休止期間(2026年度) | 前後の統一試験 |
|---|---|
| 2026年4月1日(水)〜4月13日(月) | 年度はじめ |
| 2026年6月8日(月)〜6月17日(水) | 第173回(6月14日) |
| 2026年11月9日(月)〜11月18日(水) | 第174回(11月15日) |
| 2027年2月22日(月)〜3月3日(水) | 第175回(2月28日) |
2. どちらの範囲で受けるかを決める
2027年3月31日までの受験は2022年度版の出題区分表、4月1日以降の受験は2027年度版の出題区分表で出題され、配点も変わります。くわしくは2027年度の改定をご覧ください。
今の範囲(手形を含む)で受けたい人は、締切に注意してください。今の範囲で受けられるのは2027年3月31日までです。その直前の2027年2月22日〜3月3日は休止期間なので、ネット試験の最後の機会は3月4日〜31日になります。
3. 受け直す日の余裕をとる
ネット試験は、不合格でも受け直せます。インターネット申込方式では、試験日の翌日から次の予約ができます。選べるのは、予約する日の3日後以降の日です。たとえば12月14日に受けた場合、12月15日から予約でき、選べるのは12月18日以降です。
「この日までに合格したい」という期限がある人は、期限ぎりぎりではなく、受け直す日を1回分とれる日を最初の受験日にしてください。
4. 統一試験で受ける場合
統一試験は日付が全国共通です。申込を受け付ける次の回は第175回(2027年2月28日)です(第174回(2026年11月15日)の申込は終わっています)。第175回の申込は2027年1月中旬ごろから各地の商工会議所で順次受け付けると案内されています(2026年10月21日付)。2027年度の日程は、2026年10月29日の時点で公表されていません。
どのスケジュールを選ぶか
3つの例は、学習を始める時点の状態で選びます。下の表の週の割り振りは当サイトの例です。自分の進み具合に合わせて、週をのばしたり縮めたりしてください。
| 例 | 向いている人 | 進め方の特徴 |
|---|---|---|
| 3か月(13週) | 簿記が初めての人、平日に少しずつ進めたい人 | 論点を1つずつ、例題と仕訳ドリルで固めてから次へ進む |
| 6週間 | 簿記に少し触れたことがある人、毎日まとまって学べる人 | 第1問の論点を3週で回し、残りで第2問・第3問と模擬試験 |
| 2週間 | 一通り学んだ人の仕上げ、受け直す人 | 模擬試験を軸に、点が低い大問の論点だけ戻る |
どの例でも、毎日の練習は仕訳ドリルが中心です。数字が毎回変わる問題で、その週の論点を解きます。学習記録の「今日の復習」に出た型も、その日のうちに解いておきます。
3か月(13週)の例
最初の7週で第1問の仕訳、次の4週で第2問と第3問、最後の2週で模擬試験を解きます。論点の名前は論点ページへのリンクです。
| 週 | 論点 | 週の終わりに確かめること |
|---|---|---|
| 第1週 | 用語・簿記の基本、現金・現金過不足、普通預金・当座預金、小口現金 | 借方と貸方を、増えたか減ったかで決められる |
| 第2週 | 商品売買、売掛金・買掛金・クレジット売掛金 | 返品・送料・手付金の仕訳を区別できる |
| 第3週 | 電子記録債権・債務、貸付金・借入金・利息、2027年3月までに受ける人は手形 | 利息の月割り計算ができる |
| 第4週 | 未収入金・仮払金など、受取商品券・前受金、給料・預り金、租税公課・貯蔵品 | 似た科目(仮払金と前払金など)を選び分けられる |
| 第5週 | 固定資産の取得、売却、差入保証金・支払家賃、2027年4月以降に受ける人は除却・廃棄 | 売却損益を、帳簿価額との差で出せる |
| 第6週 | 貸倒れ、消費税、法人税等、株式・配当、証ひょう、訂正仕訳 | 証ひょう(請求書など)から仕訳を起こせる |
| 第7週 | 第1週〜第6週の論点を混ぜて仕訳ドリル。2027年4月以降に受ける人は販売のつど売上原価に振り替える方法も | 論点を混ぜても、続けて正解できる |
| 第8週 | 補助簿の選択、商品有高帳、伝票・仕訳日計表、固定資産台帳 | 先入先出法と移動平均法で払出単価を出せる |
| 第9週 | 決算振替・帳簿の締切、試算表 | 損益勘定への振替と締切ができる |
| 第10週 | 決算整理(全般)、減価償却、経過勘定 | 決算整理事項を全部、仕訳に直せる |
| 第11週 | 精算表、貸借対照表・損益計算書、決算整理後残高試算表 | 第3問の1題を最後まで解き、貸借の合計を合わせられる |
| 第12週 | 模擬試験を60分で解き、点が低い大問の論点に戻る | 大問ごとの点と、時間が足りなかった所を記録した |
| 第13週 | 模擬試験をもう一度解き、今日の復習の型を仕上げる。受験 | 時間内に解き終わり、70点以上を取れた |
6週間の例
簿記に少し触れたことがある人向けの例です。3か月の例の論点を、2〜3週分ずつまとめて進めます。
| 週 | やること |
|---|---|
| 第1週 | お金と商品の論点(現金・預金・商品売買・掛け・電子記録債権)を論点ページで読み、仕訳ドリルで解く |
| 第2週 | 貸付金・借入金、その他の債権債務、給料、租税公課、固定資産の論点。受験日によっては手形か、除却・売上原価対立法も |
| 第3週 | 貸倒れ・消費税・法人税等・株式・証ひょう・訂正仕訳。週の後半は論点を混ぜて仕訳ドリル |
| 第4週 | 第3問:決算整理(全般)・減価償却・経過勘定から、精算表・財務諸表・決算整理後残高試算表へ |
| 第5週 | 第2問:補助簿・商品有高帳・伝票・決算振替・固定資産台帳。週の終わりに模擬試験を1回 |
| 第6週 | 模擬試験の結果から点の低い大問の論点に戻る。最後にもう一度模擬試験を解いて受験 |
6週間の例では、第3問を第2問より先にしています。決算整理の仕訳は第1問の仕訳の延長なので、第1問の記憶が残っているうちに進めると楽だからです。
2週間の例(仕上げ)
一通り学んだ人の仕上げと、不合格から受け直す人向けの例です。簿記が初めての人が2週間で始めから学ぶ計画は、当サイトではおすすめしません。
- 1〜2日目:模擬試験を60分で解き、大問ごとの点を記録する。受け直す人は、本番のスコアレポートの大問ごとの点も並べて見る
- 3〜7日目:点の低い大問の論点ページを読み直し、その論点の仕訳ドリルを解く。第1問が低いときは、論点を混ぜて解く日も入れる
- 8〜10日目:第3問を1日1題、時間を計って解く。決算整理の仕訳を計算用紙に書く手順を固める
- 11〜12日目:模擬試験をもう一度解き、時間配分を決める
- 13日目:新しい論点には手をつけず、今日の復習の型だけ解く。電卓と身分証明書を用意し、会場と時刻を確かめる
- 14日目:受験
予定どおりに進まないとき
遅れたときは、配点の大きい所から守ります。第1問の45点はどちらの時期も同じなので、仕訳ドリルの毎日の練習は最後まで続けてください。
それでも間に合わないときは、受験日を動かすのも1つの方法です。インターネット申込方式では、受験日・会場の変更は受験日の3日前まで(受験日が10日なら7日まで)、マイページでできます。受験日の2日前からは変更もキャンセルもできません。
受験日を動かすときは、休止期間と、2027年4月1日の範囲の切り替えをまたがないかも確かめてください。
よくある質問
ネット試験は、いつまでに予約すればよいですか?
インターネット申込方式では、受験日の3日前までに予約を済ませます。予約は3か月先までできます。会場問い合わせ方式の申込期限は、会場によって違います。
2027年3月に受けるか、4月以降にするかで迷っています。
勉強の進み具合で決めてください。今の範囲で手形まで学んでいるなら、休止期間(2027年2月22日〜3月3日)を避けて3月31日までに受けます。4月以降に受けるなら、手形は範囲から外れ、販売のつど売上原価に振り替える方法・除却・定率法が加わり、配点は第1問45点・第2問25点・第3問30点になります。
ネット試験で不合格だったら、すぐに受け直せますか?
受け直せます。インターネット申込方式では、試験日の翌日から次の予約ができ、早ければ試験日の4日後に受けられます。受け直すたびに受験料がかかります。
あわせて読む
出典・参考:日商簿記検定試験 ネット試験について(日本商工会議所、2026年10月29日確認)、ネット試験(インターネット申込方式)に関するQ&A(日本商工会議所、2026年10月29日確認)、2026年度 試験日程カレンダー(日本商工会議所、2026年10月29日確認)、第174回の申込受付の終了と第175回の日程(日本商工会議所 2026年10月21日付、2026年10月29日確認)、日商簿記 申込専用ページ(CBT-Solutions。日本商工会議所の委託先、2026年10月29日確認)
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