日商簿記3級 2027年度の改定

日商簿記3級は、2027年4月1日以降に受ける試験から、配点が第1問45点・第2問25点・第3問30点に変わり(2026年9月25日公表)、出題区分表も改定されます(確定版は2026年7月31日公表)。紙の手形が廃止されたため手形の規定はすべて削除され、その代わりに2級の一部の論点が3級に移ります。

いつの試験から変わるか

受験する日出題の範囲配点
2027年3月31日まで(2026年度試験)2022年度版の出題区分表第1問45点・第2問20点・第3問35点(運営調べ)
2027年4月1日以降(2027年度試験)2027年度版の出題区分表(2026年7月31日 確定)第1問45点・第2問25点・第3問30点

ネット試験・統一試験・団体試験のどれで受けても同じです。ネット試験は受験日で決まるので、2027年3月にネット試験を受けるなら2026年度の範囲、2027年4月以降なら2027年度の範囲を勉強します。

配点の変更

大問2027年3月まで2027年4月から
第1問45点45点
第2問20点25点
第3問35点30点
合計100点100点

配点の変更は日商簿記3級だけが対象です。「2027年3月まで」の欄は、日本商工会議所が各問の点数を公表していないため、運営調べによる点数配分です。どちらも合計100点で、70点以上が合格です。第2問が5点増え、第3問が5点減ります。

出題区分表の主な変更

手形

  • 変更:紙の手形の廃止に合わせて、手形関連の規定をすべて削除(約束手形・手形貸付金・手形借入金・債権の譲渡など)
  • 勉強への影響:2027年度の範囲では手形の仕訳は出ない。勘定科目表からも受取手形・支払手形・手形貸付金・手形借入金などが消える(約束手形の仕訳は2027年3月までの範囲。消える科目・入る科目は勘定科目一覧)

普通預金

  • 変更:現金預金の項目に「普通預金」を明記(複数の口座の管理を含む)
  • 勉強への影響:口座ごとの勘定・口座の間の振替を練習しておく(預金の仕訳)

クレジット売掛金

  • 変更:「キャッシュレス決済を含む」と追記
  • 勉強への影響:QRコード決済などの手数料の処理も同じ考え方で解く(クレジット売掛金)

商品の売買

有形固定資産

  • 変更:除却・廃棄と、減価償却の定率法を2級から3級へ移行(定率法は簡易な出題)
  • 勉強への影響:除却の仕訳(貯蔵品・固定資産除却損)と定率法の計算を練習する。200%定率法の保証率・改定償却率は3級では出ない(除却・廃棄・減価償却(定率法))

電子記録債権・債務

改定の説明書は、紙の手形や小切手の廃止で主に3級の出題内容が減るため、2級の一部の論点を3級に移したと説明しています。小切手について、区分表には以前から独立した項目はありません。説明書は「小切手を振り出すことがなくなった以上、当座預金の重要性は低下する」と書いており、当サイトの2027年度の範囲の問題では、支払いや入金を普通預金口座の振込などで出題します。

家賃・地代は、3級ではこれまでどおり賃貸借の処理で出題されます(リースのように資産・負債に計上する処理は求められません)。

よくある質問

2027年度から日商簿記3級の配点はどう変わりますか?

2027年4月1日以降の試験から、第1問45点・第2問25点・第3問30点(合計100点、70点以上で合格)になります。日本商工会議所が2026年9月25日に公表しました。2027年3月31日までの受験には従来の配点(運営調べで第1問45点・第2問20点・第3問35点)が適用されます。

手形はもう勉強しなくてよいですか?

2027年4月1日以降に受けるなら、手形の論点は範囲から外れます(出題区分表から手形関連の規定がすべて削除されました)。2027年3月31日までに受けるなら、2022年度版の区分表の範囲なので、手形も出題される可能性があります。

2027年度から3級に入る論点は?

販売のつど売上原価勘定に振り替える方法、有形固定資産の除却・廃棄、減価償却の定率法(簡易な出題)が2級から3級に移ります。普通預金が区分表に明記され、クレジット売掛金にはキャッシュレス決済を含むと追記されました。

改定はネット試験と統一試験のどちらに関係しますか?

両方です。2027年4月1日以降に施行するネット試験・統一試験・団体試験のすべてに、2027年度版の出題区分表と新しい配点が適用されます。

出典:2027年度以降の3級の配点(2026-10-29 確認)、2027年度適用の出題区分表等(確定版)(2026-10-29 確認)、出題区分表(2027年度 確定版)(2026-10-29 確認)、改定項目等の説明書(確定版)(2026-10-29 確認)

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