環境工学
重要度 A一般基礎で出題過去問 34問
環境工学は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中34問・重要度A)。出題されるのは一般基礎です。
要点:室内空気環境(温熱・CO2・浮遊粉じん)、結露、日射、音、水質、地球環境。
覚える要点
- 直接地表に届く日射が直達日射、大気で散乱されて天空の全方向から届くのが天空日射(取り違えが定番)。日射のエネルギーは可視線部と赤外線部に大部分があって紫外線部はわずか、大気透過率は主に水蒸気・じんあいの量で変わる
- 1metは椅座安静時の代謝量で58.2W/m²(100W/m²は誤り)、1cloは約0.155m²・℃/Wで、事務室の着衣は夏0.6clo・冬1.0clo程度。PMVは温冷感を-3〜+3の数値で予測する指標
- 浮遊粉じんは空気が乾燥すると増える(減るは誤り)。建築物衛生法では相対沈降径おおむね10μm以下の粉じんを測り、0.15mg/m³以下とする。10μm以下の粉じんは肺に届きやすく人体に影響する
- 一酸化炭素は無色無臭で、比重は二酸化炭素より小さい(空気よりわずかに軽い)。%単位の濃度では短時間で致命的になる。人体の二酸化炭素発生量は代謝量に比例し、二酸化炭素は20%程度以上で致命的
- BODは微生物が有機物を分解するときの酸素消費量、CODは酸化剤で化学的に酸化したときの酸素消費量、TOCは有機物中の炭素量、DOは溶存酸素量。説明を入れ替えた選択肢が定番
- NC曲線の許容値は周波数が低いほど大きく、高いほど小さい。音速は気温が高いほど速い。同じレベルの音を2つ合成すると約3dB上がり、点音源は距離が2倍で約6dB下がる
- 暖房時の室内は床付近のほうが温度が低く結露しやすい(天井付近より生じにくいは誤り)。繊維系断熱材の防湿層は室内側に設け、カーテンで窓ガラスを覆うとガラス面の結露はかえって起きやすい
- HFCはオゾン層破壊係数が0だが地球温暖化係数は二酸化炭素よりはるかに大きい。アンモニアは温暖化係数がほぼ0の自然冷媒(毒性・可燃性がある)。事務所ビルのライフサイクルCO2は運用段階が過半を占める
勉強のしかた:毎回3〜4問の必須問題。日射(直達と天空)、温熱(1met=58.2W/m²)、室内空気(浮遊粉じんと乾燥、COの比重)、水質(BODとCOD)、音(NC曲線)、地球環境(HFCの温暖化係数)が形を変えて繰り返し出る。残留塩素・WBGT・温室効果ガスのグラフを読む問題も近年出ている。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、環境工学で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.1:夏至の終日日射量は「水平面>東・西向き鉛直面>南向き鉛直面>北向き鉛直面」の順と覚える。冬至では南向き鉛直面が鉛直面の中で最も大きくなる。
- 令和8年度 問題A No.8:CO₂だけが「千」の単位の目盛(百万トン)。増加傾向が続いたのは代替フロン(HFCs)である。
- 令和8年度 問題A No.10:低い振動数(回転数の低い機器)=金属バネ、高い振動数=防振ゴム。
- 令和7年度 問題A No.1:WBGTの区分は、25度未満が注意、25〜28度が警戒、28〜31度が厳重警戒、31度以上が危険である。
- 令和7年度 問題A No.8:1met = 58.2W/m²、1clo = 0.155m²・K/W。数値の入れ替えに注意する。
- 令和7年度 問題A No.9:建築物衛生法の管理基準は、浮遊粉じん0.15mg/m³以下、CO 6ppm以下、CO₂ 1,000ppm以下である。
この論点の問題
夏至の日の鉛直面の終日直達日射量令和8年度 問題A No.1
日本の温室効果ガス排出量の推移(二酸化炭素)令和8年度 問題A No.8
音・振動・腐食(NC曲線・防振材料)令和8年度 問題A No.10
暑さ指数(WBGT)と熱中症患者発生率(グラフ)令和7年度 問題A No.1
温熱環境(PMV・clo・met)令和7年度 問題A No.8
室内の空気環境(浮遊粉じん・CO・VOCs・CO₂)令和7年度 問題A No.9
音(音速・マスキング・音の大きさ・回折)令和7年度 問題A No.10
残留塩素濃度の経時変化(グラフ)令和6年度 問題A No.1
日射令和6年度 問題A No.8
音(遮音・吸音・合成・NC曲線)令和6年度 問題A No.10
地球環境問題(温室効果ガス・冷媒)令和5年度 問題A No.1
温熱環境(clo・met・PMV・WBGT)令和5年度 問題A No.2
空気環境(酸素濃度・CO・NOx・CO₂)令和5年度 問題A No.3
地球環境(温室効果ガス・酸性雨・フロン)令和4年度 問題A No.1
冬季における外壁の結露令和4年度 問題A No.2
室内の空気環境(粉じん・一酸化炭素・VOCs)令和4年度 問題A No.3
音(距離減衰・NC曲線・マスキング・音速)令和4年度 問題A No.10
日射(大気透過率・天空日射・相当外気温度)令和3年度 問題A No.1
温熱環境(PMV・met・clo・作用温度)令和3年度 問題A No.2
室内の空気環境(CO₂・CO・酸素濃度)令和3年度 問題A No.3
環境に配慮した建築計画と地球環境令和2年度 問題A No.1
外壁の表面結露と内部結露(冬期暖房時)令和2年度 問題A No.2
排水の水質(BOD・TOC等の指標)令和2年度 問題A No.3
音(音圧レベル・可聴範囲・NC曲線)令和2年度 問題A No.10
日射(天空日射・太陽定数)令和元年度 問題A No.1
室内の空気環境(酸素濃度・VOCs・浮遊粉じん)令和元年度 問題A No.2
排水の水質(COD・DO・SS)令和元年度 問題A No.3
地球環境(オゾン層・HFC-134a・酸性雨・温室効果)平成30年度 問題A No.1
温熱環境(met・作用温度・ET*・PMV)平成30年度 問題A No.2
排水の水質(BOD・TOC・SS・n-ヘキサン)平成30年度 問題A No.3
音(吸音材・音速・音の強さ・NC曲線)平成30年度 問題A No.10
日射(天空日射・直達日射・大気透過率)平成29年度 問題A No.1
冬季における外壁の結露平成29年度 問題A No.2
浮遊粉じん(建築物衛生法の基準)平成29年度 問題A No.3
同じ分野で出る論点
一般基礎では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。