建築学
重要度 B一般基礎で出題過去問 20問
建築学は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中20問・重要度B)。出題されるのは一般基礎です。
要点:鉄筋コンクリート造の構造と梁貫通、単純梁の反力、コンクリートの性質、建築材料。
覚える要点
- 梁貫通孔の径は梁せいの1/3以下で、上下方向は梁せいの中心付近に設ける。並ぶ孔の中心間隔は径の平均値の3倍以上(「1/2以下」「2倍以上」は誤り)
- 梁貫通孔はせん断力の大きい柱際(梁端部)を避け、外面を柱面から梁せいの1.5倍以上離す。孔の周囲は開口補強筋で補強し、梁の主筋を増やすのではない。補強筋を省けるのは孔径が梁せいの1/10以下で150mm未満程度
- 配管用スリーブは最寄りの鉄筋に接して緊結せず、鉄筋との間にもかぶり厚さをとる。壁の開口補強には溶接金網も使え、密集した小さな開口は全体を一つの大きな開口とみなして補強できる
- かぶり厚さは最も外側の鉄筋(柱は帯筋、梁はあばら筋)の表面から測り、主筋からではない。基礎は捨てコンクリートの部分を除いて6cm以上、耐力壁・柱・梁は3cm以上、土に接しない床は2cm以上
- かぶり厚さは鉄筋の腐食を防ぐほか、火災時に鉄筋の温度上昇を抑えて強度の低下を防ぐ。スペーサーは鉄筋と型枠の間隔を保ってかぶり厚さを確保するもの
- 水セメント比・単位水量は施工に支障のない範囲で小さくする。水セメント比が小さいほど密実で中性化が遅く、耐久性が高い。単位水量が多いほど乾燥収縮によるひび割れが出やすい
- 中性化は空気中の二酸化炭素によってコンクリートがアルカリ性を失う現象(酸素ではない)。スランプが大きいほど打設効率は上がるが、材料分離が起きやすく強度は低くなる
- 部材の応力は軸方向力・せん断力・曲げモーメントの3種類(2種類は誤り)。ラーメン構造は柱と梁を剛接合した構造。単純梁の支点反力は反対側の支点まわりのモーメントのつり合いで求める
勉強のしかた:毎回2問の必須問題(問題A No.13・14)。梁貫通孔(径は梁せいの1/3以下、中心間隔は径の平均の3倍以上)は10回中6回出る最頻出で、かぶり厚さの測り方と基礎の捨てコンクリート、水セメント比、応力の3種類、単純梁の反力の計算も繰り返し出る。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、建築学で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.13:ラーメン(Rahmen)はドイツ語で「枠」。接合部が剛であることが特徴。
- 令和8年度 問題A No.14:梁貫通孔の数値は「径は梁せいの1/3以下」「中心間隔は径の平均の3倍以上」と3でそろえて覚える。
- 令和7年度 問題A No.13:柱には軸方向力(圧縮力)が大きく働く。応力は「曲げ・せん断・軸力」の3つである。
- 令和7年度 問題A No.14:反力を求めたい支点の反対側の支点まわりでモーメントのつり合いを取る。
- 令和6年度 問題A No.13:補強するのは「開口補強筋」、主筋ではない。数値は1/3以下・3倍以上をセットで覚える。
- 令和6年度 問題A No.14:水セメント比は小さいほど強く、耐久性も高い。ただし小さすぎると施工性が悪くなる。
この論点の問題
鉄筋コンクリート造の構造(ラーメン構造)令和8年度 問題A No.13
鉄筋コンクリート造の梁(梁貫通孔)令和8年度 問題A No.14
鉄筋コンクリート造の建築物令和7年度 問題A No.13
単純梁の支点反力の計算令和7年度 問題A No.14
鉄筋コンクリート造の梁貫通孔令和6年度 問題A No.13
鉄筋コンクリート造の建築物令和6年度 問題A No.14
鉄筋コンクリート造の建築物(かぶり厚さ等)令和5年度 問題A No.13
鉄筋コンクリート造の梁(梁貫通孔・せき板)令和5年度 問題A No.14
鉄筋のかぶり厚さ令和4年度 問題A No.13
建築材料(ガラス・石こうボード・吸音材)令和4年度 問題A No.14
コンクリートの性状(中性化・スランプ)令和3年度 問題A No.13
単純梁の支点反力(集中荷重2つ)令和3年度 問題A No.14
鉄筋コンクリート造の壁の開口補強と梁貫通孔令和2年度 問題A No.13
単純梁の曲げモーメント図(2点集中荷重)令和2年度 問題A No.14
鉄筋コンクリート造の鉄筋(かぶり厚さ・定着)令和元年度 問題A No.13
鉄筋コンクリート造の建築物(応力・コンクリート)令和元年度 問題A No.14
鉄筋コンクリート造の配筋(せん断補強・スリーブ)平成30年度 問題A No.13
コンクリートの調合・試験(スランプ・単位水量)平成30年度 問題A No.14
コンクリート(水セメント比・単位水量)平成29年度 問題A No.13
鉄筋コンクリート造の開口部・梁貫通孔の補強平成29年度 問題A No.14
同じ分野で出る論点
一般基礎では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。