電気設備
重要度 B一般基礎で出題過去問 20問
電気設備は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中20問・重要度B)。出題されるのは一般基礎です。
要点:三相誘導電動機と始動方式、電線・配線・接地、電気工事の基本。
覚える要点
- スターデルタ始動の始動電流・始動トルクは全電圧直入れ始動の1/3(巻線にかかる電圧が1/√3)。「始動電流・始動トルクが1/√3」は誤りの定番で、制御盤から電動機までの配線は6本(直入れは3本)
- 直入れ始動の始動電流は定格電流の5倍以上と大きい(2倍程度は誤り)。スター結線からデルタ結線に切り替える瞬間にも定格を超える電流が流れることがある
- 同期速度は電源の周波数に比例し、極数に反比例する(Ns=120f/p)。三相の電線のいずれか2線を入れ替えると回転方向が逆になる
- 2Eリレーは過負荷・欠相、3Eリレーは過負荷・欠相・反相を保護し、逆回転すると揚水できない水中モーターポンプには3Eリレーを使う。短絡保護は配線用遮断器・ヒューズで行い、過負荷では電磁開閉器が先に動作するように設定する
- 出力0.2kW以下の電動機は過負荷保護装置を省略できる。インバータ運転は電圧波形のひずみで温度・騒音が上がり、高調波対策にリアクトルやフィルタを設ける。トップランナーモータは標準モータより始動電流が大きい
- D種接地工事は300V以下で100Ω以下(条件付きで500Ω以下)、C種は300Vを超える低圧で10Ω以下。300Vを超える金属管・金属製ボックスの接地は乾燥した場所でも省略できず、水気のある厨房ではボンド線も省略できない
- 点検できない乾燥した隠ぺい場所に施設できるのは、金属管・合成樹脂管・2種金属製可とう電線管・ケーブル工事。金属線ぴ・ライティングダクト工事は施設できない
- 電線の接続は管内でなくボックス内で行い、PF管相互はカップリングで接続する(直接接続しない)。CD管はオレンジ色で自己消火性がなく、コンクリートに埋め込む。同一管に多数の電線を入れると1本あたりの許容電流は減る
勉強のしかた:毎回2問の必須問題(問題A No.11・12)で、1問はほぼ毎回三相誘導電動機。スターデルタ始動の1/3(1/√3ではない)、2E・3Eリレーと短絡保護の分担、接地工事の種類と抵抗値、点検できない隠ぺい場所に施設できる工事を押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、電気設備で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.11:2E=過負荷+欠相、3E=過負荷+欠相+反相(逆相)。
- 令和8年度 問題A No.12:点検できない隠ぺい場所の乾燥した場所には、合成樹脂管・金属管・2種金属製可とう電線管・ケーブル工事は施設できるが、ライティングダクト・金属ダクト・バスダクト工事は施設できない。
- 令和7年度 問題A No.11:A種・C種は10Ω以下、D種は100Ω以下(0.5秒以内遮断で500Ω以下)である。
- 令和7年度 問題A No.12:短絡保護は「遮断器・ヒューズ」、過負荷保護は「サーマルリレー+電磁接触器」と分けて覚える。
- 令和6年度 問題A No.11:高効率モータは「回転数がわずかに上がる」「始動電流が大きい」の2点を押さえる。
- 令和6年度 問題A No.12:多数収納では電流減少係数(例:3本以下0.70、4本0.63など)を乗じる。
この論点の問題
2Eリレーの保護目的令和8年度 問題A No.11
点検できない隠ぺい場所の低圧屋内配線令和8年度 問題A No.12
電気設備(UPS・D種接地工事・SPD)令和7年度 問題A No.11
三相誘導電動機(保護・インバータ・始動方式)令和7年度 問題A No.12
三相誘導電動機令和6年度 問題A No.11
電線の許容電流と電圧降下令和6年度 問題A No.12
電気設備工事(金属管・CD管・PF管)令和5年度 問題A No.11
三相誘導電動機(始動電流・保護・回転方向)令和5年度 問題A No.12
電気設備の用語(電圧区分・接地・始動方式)令和4年度 問題A No.11
低圧屋内配線工事令和4年度 問題A No.12
電気設備工事(接地・漏電遮断器・絶縁抵抗)令和3年度 問題A No.11
三相誘導電動機の電気設備工事令和3年度 問題A No.12
低圧屋内配線工事(接地・漏電遮断器)令和2年度 問題A No.11
低圧三相電動機の保護回路令和2年度 問題A No.12
三相誘導電動機(インバータ・スターデルタ始動)令和元年度 問題A No.11
電気工事(PF管・金属管の接地)令和元年度 問題A No.12
低圧屋内配線(CD管・金属管工事・接地工事)平成30年度 問題A No.11
三相誘導電動機の回路(始動方式・過負荷保護)平成30年度 問題A No.12
点検できない乾燥した隠ぺい場所の低圧屋内配線工事平成29年度 問題A No.11
三相誘導電動機(始動・回転方向・同期速度)平成29年度 問題A No.12
同じ分野で出る論点
一般基礎では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。