令和7年度 問題B No.27論点:工程管理重要度 A配点 1点未着手

工程管理曲線(バナナ曲線)

これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題B No.27の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 5 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

工程管理を行う上で,工程管理曲線(バナナ曲線)に関する下記の①〜④の4つの記述のうち,適当なもののみを全てあげている組合せは次のうちどれか。

① 実施工程曲線がバナナ曲線の上方限界を超えたときには,工程が進み過ぎているので,必要以上に大型機械を入れている等,不経済となっていないかを検討する必要がある。

② 実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界を下回るときには,どうしても工程が遅れることになり,突貫工事が不可避となるので施工計画を根本的に再検討する必要がある。

③ 予定工程曲線が限度内に進行を維持しながらも,下方限界に近づいたときには,直ちに対策をとる必要がある。

④ 予定工程曲線が許容限界内にあるときは,S形工程曲線の中期における正常工程部分を,許容限界曲線に平行な理想工程曲線よりできるだけ緩勾配となるよう,合理的に工程を調整する必要がある。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(4) ①②③④

解き方

  1. 工程管理曲線(バナナ曲線)は、縦軸に出来高累計(%)、横軸に工期(時間経過率)をとったグラフに、過去の実績から求めた上方許容限界曲線と下方許容限界曲線を描き、その間にバーチャートから作った予定工程曲線(S字カーブ)と実施工程曲線を入れて進み具合を管理するものである。
  2. ①②は教科書どおりで適当である。実施工程曲線が上方許容限界を超えたときは工程が進み過ぎで、必要以上に大型機械を入れるなど不経済になっていないかを検討する(①)。下方許容限界を下回ったときは工程が遅れ、突貫工事が避けられないので、施工計画を根本的に見直す(②)。
  3. ④も適当である。予定工程曲線が許容限界内にあるときは、S字カーブの中期(出来高が最も伸びる時期)の勾配を、許容限界曲線に平行な理想工程曲線よりできるだけ緩やかにして、人員・機械の山をならす(作業量を平準化する)よう工程を調整する。平成30年度 No.13 でも「中期の工程をできるだけ緩やかな勾配に調整する」は適当、令和6年度 No.27 では「中期をできるだけ急な勾配にする」は不適当とされている。
  4. ③の「限度内にあっても下方限界に近づいたら、下回る前に直ちに対策をとる」という趣旨は適当である。教科書では主語を「実施工程曲線」とするのが普通で(令和5年度 No.27②)、「予定工程曲線」とした点は議論があるが、主催者の正答は(4)で③も適当としている。予定工程曲線が下方限界すれすれに組まれていれば、わずかな遅れで下方限界を割るので直ちに計画を見直すべき、とも読める。
  5. ①②④が適当であることは確かで、この 3 つをすべて含む組合せは(4)①②③④しかない。よって(4)である。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当でない。④(中期の勾配を緩やかにして平準化する)も適当で、③も主催者は適当としている。
  2. (2)適当でない。①(上方限界を超えたら不経済の検討)と④(中期の勾配を緩やかに調整)も適当である。
  3. (3)適当でない。②(下方限界を下回ったら施工計画を根本的に再検討)も適当である。
  4. (4)適当。①〜④はいずれも工程管理曲線による管理の要点で、すべて適当である。
引っかけ:④の「理想工程曲線よりできるだけ緩勾配」を誤りと思いやすいが、中期の勾配を緩やかにするのは作業量を平準化するためで、教科書どおりの記述である(誤りになるのは「急な勾配にする」とした場合)。③は主語が「予定工程曲線」になっているが、①②④が適当と分かれば組合せは(4)に決まる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題B No.27。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する